遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

そして、バトンは渡された

2019年03月04日 16時37分04秒 | 読書

      そして、バトンは渡された   瀬尾まいこ(著)2018年2月発行

   じんわりと優しさが伝わってきて、ほっこりしました。

   ヒロインの「優子ちゃん」の成長が、二人の母親と三人の父親との
   関わりを通して描かれている小説。
   
   3歳で生母と死別し、実父とは父のブラジル転勤以降離別状態になる。
   父の再婚相手だった「梨花さん」と一緒に日本に残り暮らすことになり、
   中学生時代は梨花さんが再婚した相手「泉ヶ原さん」と一緒に暮らし、
   そのあと、梨花さんの再々婚相手の「森宮さん」と家族となり、
   梨花さんが去った後も、父親として優子ちゃんの保護者となろうと
   頑張る森宮さんと、高校生活、大学時代を共に生活する。

   二人の母親と三人の父親を持つ、というなかなか厳しい生活環境に
   身を置いているため、友人たちとは違う環境ゆえに、
   悩み傷つきながらも、賢く生きて「優しく」成長していくヒロイン。
   そんな優子ちゃんを優しく見守り、彼らなりに支えようとする
   血の繋がらない母と父たち。
   
   ヒロインのしなやかな生き方や問題解決方法、選択の仕方には、
   彼女の何倍も長く生きてきたはずの私でも、
   とても真似できない賢さや柔軟さがあって素晴らしく、
   憧れてしまう。
   
   ラストの、優子ちゃんの結婚式で、
   父達と母が全員集合する場面では思わず涙。
   きっと、彼女は幸せになるはず・・・
   そんな想い、いや、確信が湧いてくる幸せな物語でした。

      わがまま母
   
   
   
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スクール 土曜版 | トップ | スクール 火曜版 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書」カテゴリの最新記事