38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

職業学習、暖かいまま2月。

2019年02月02日 | 農と暮らしの日記
最近の野菜セットの例。
いや、白菜はこんな丸ごと入れるってことはほとんどないかな。これは小さいからまだいいけど、1/2でも200円は超えるので。
あと、キャベツはこれは春キャベツだけど、まだ冬のキャベツ、しかも小さいのが一般的。

ま、要するにちょっと見栄を張ったセット。
これを箱に詰め込んで、金曜の午後、近くの西条市立西条東中学校に出かけた。
今年も2年生の職業学習の講師で呼んでいただいたので。

話したのは、ざっとこんなこと。

有機菜園藤田家族とは。
野菜と小麦で約6反(2~6a×12枚)、一般の家庭が主なお客さん。配達、宅配便。
野菜は単品なら安いけどセットで1回分をまとまった量(金額)にすると商売として成り立つ。

どんな経営か。
少量、多品種で、野菜を切らさないように、ずらして播く。
お客さんが待っているのに野菜がないというのは辛い。恵方巻を大量に仕入れる気持ちはわかる。
小麦は野菜のお客さんにも買ってもらえるので、新規の販路開拓だけよりも助かります。

なぜ農業を始めたのか。
1967年生まれ。実家は農家ではない。大学を卒業後、出版社で編集者15年。
情報を扱う仕事も楽しいけれど、目に見えるもの、手で触れられるものを仕事に。

どんな農業ならできるか。
素人がいきなり椅子職人や蕎麦屋さんにはなれないけれど、野菜は育てられる。
大根は直径や長さや色を自分で設計しなくても、種を播けば大根になる。設計図は種の中にあるから。
だけど、後発の新規参入だから差別化は必要。農薬や化学肥料を使わない有機農業。

農業の喜び。
食べ物は生きる基本。地産地消は災害への備えでもある。農地を守るということ。
機械化で野菜を作れる時代、それでも自分の手で種を播き、草をとる楽しみ。土を感じる。
AIがいくら優れた俳句や短歌を作っても、そこには喜びや悲しみ、怒りがない。

そんなことを、男子6人、女子3人を前に、1時間ちょっと。
校長室ではほかの職業の方々の話も聞けて良かった。
いつものことで、出ていけば役得がある。



1月末、水曜は晴れ、木曜は朝から夜まで雨。
そして、2月になった金曜の朝までたっぷり雨、その後はまた晴れ。

水曜は午前中に散髪、収穫、荷造り。
午後に市街に出て出荷、市役所で用事あれこれ。

木曜は市外出荷、収穫、荷造り、宅配便を出荷して、また明日用の荷造り。
午後は愛媛大研究協力の検診など。

金曜は午前中に市内出荷・配達など。
午後は前述の中学校職業学習。夕方からは別の用事で外出。

土曜は午前中に市街出荷、机仕事。
薫はゆうき生協西条・周桑地区会の行事「こんにゃくづくり」で食の創造館へ。
午後に収穫、荷造り、市街出荷、図書館など。



金曜の朝は近くの山もうっすら冠雪。
だけれど、また暖かくなるらしい。「真冬」を経ないまま2月に入った。

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