38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

小学校の田植え。

2006年06月22日 | 農と暮らしの日記
予報通り、昼頃から本格的に降り始める。

午前中、個人単位の出荷をいくつか。
並行して田んぼに水を足す。いまのところ、ひと晩で3cmほど減り、それをポンプで1時間ほどかけて補うという感じだろうか。昼まで網戸の張り替えなど。

午後は小学校の田植え。
毎年、5~6年生が約1反に餅米を手植えし、秋に刈り取って餅搗きをするという学習を続けており、世話をされているのは、地域の健全育成協議会という組織のようだ。来週に田植えを控える僕も、予行演習として手伝いをさせていただくことにした。

きれいに代かきされた田に、先生が田ころがしを操る。
苗を植える目印となる碁盤の目がきれいにつけられるのを見て、僕も早速やらせてもらうが、ちょっと気を抜くとすぐに1cmくらいずつずれてしまう。

しかし……。そんな些細なずれなど心配無用だったのである。
田植えが始まると子どもたちは野生を存分に発揮。雨で碁盤の目が見えにくくなってきたこともあるが、それ以前にそもそもそんな印など眼中にないのではないかと思われるようなフリースタイルの田植えが展開され、苗がなくなったら畦に戻って補給するという事前のルールでは、行き交う足でますます田んぼがすごいことになってきているので、僕は苗を持って田んぼに入っていき、「稲、くださ~い」と叫ぶ子らに補給してまわる最前線部隊となったのである。

約1時間後、なんとか終了。
みなずぶ濡れ、泥まみれで目の前の田んぼを眺める。子どもたちは満足そうに、大人たちは、ややあきれ顔で……。まあしかし、この速さはなかなか貴重である。「やっぱり数がいると違いますね。うちの田んぼも頼もうかな」と言うと、その田を世話してくださっている方が、ハハ……と力無く笑った。まずかったか。

子どもの動員はともかく、田ころがしは手植えの貴重な味方だ。
そのままお借りすることにし、軽トラに積んで帰る。

お茶をしたあとも、強い雨は続く。
畑のあちこちを見ながら、畦際の草取りや病気っぽい株の抜き取りなど、ふだん後回しにしている作業をちょこちょことして回る。

明日も予報は雨。
ようやく梅雨らしくなってきた。
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