38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

就農後初、人参に畝間灌水。

2011年08月12日 | 農と暮らしの日記
ひと月前に播いた大豆がもうこんなに大きくなった。
2週間ほど前に初めて水を流し込んだ時と比べても、その成長ぶりは著しい。夏は水さえあれば野菜はどんどん生育するということが、大豆を見ていると実感される。

そう、水さえあれば。
今日ついに、人参の催芽のための「畝間灌水」をした。畝の間(谷になっている部分)に用水路やポンプの地下水から水を勢いよく流し込む畝間灌水は、このブログで何度も書いているように上記の大豆や里芋、茄子、胡瓜、オクラ、空芯菜など、とにかくいま生育中または収穫中の野菜のほぼすべてで行っている。今回は畝の上面より2~3cm下の辺りまで水を貯め、あとは自然に畝の内部に水をしみ込ませる感じで水をひかせていった。

人参の芽出しのために水を流し込むのは就農以来、初めて。
これまでは(というか今回も今日までのところ)人参の催芽の水やりは如雨露を使っていた。というか、今回もまだ並行して使う予定だけれど、それは畝間灌水で畑全体を湿らせてしまうと、なんとなく畝の土が固くしまってしまう感じがするので。それと、灌水のあと草がどんどん出てきて、それでなくても発芽と初期生育の極端に遅い人参の場合、スタートで草に負けてしまう可能性が大きいということ。如雨露で水をやれば、少なくとも、種を播いた1条10cmほどの幅を除いては土が乾燥したままだからそこには草は出にくい。種の播き幅には草が出るけれど、畑全体の草の量が少なければなんとか手除草で対応できる、そういうふうに考えているから、これまでは如雨露に頼ってきた。

だけれど、今回は「折衷型」で。
日曜に播いて今日が5日目、人参は発芽に1週間か十日かかると言われるのだけれど、この季節は1週間で出ることは経験的にまずない。速くて10日目くらいに一部が発芽し始め、2週間で発芽の成否がほぼわかる程度になり、最終的に催芽の水やりをやめるのは3週間後くらい。この労力が常に大きな負担になっている。とはいえ上述のように草の問題があるので、今回は5日目の今日までは如雨露で催芽し、いよいよあと数日で発芽するという段階でダメ押しの畝間灌水、というわけだ。これなら播き幅以外の草には人参が先んじることになり、しかも催芽の効果もあるという読み。ま、実験ですね。というか、ちょっとメゲた。これから先、毎年この季節、7月播き・8月播き・9月播きとそれぞれ2~3週間にわたって、毎日4時間も5時間も6時間も如雨露持って走り続けることを考えたら、何か自分が間違ってる気がしてきたので。

さて、今後のなりゆきは。また報告します。



金曜、今日も予報通りの晴れ時々曇り(というか晴れ一瞬曇り)で、「ところにより」は当たらず今日も雨なし。
最高気温は3日連続で34℃くらいらしい。畑の上は当然それより少なくとも2~3℃は高いはず。今日も午後は途中で水筒の水がなくなり、軽トラの助手席で10分ほど休憩した。

朝:5時半過ぎから収穫、8時過ぎに戻ってごはん。
午前:8時半前にかなり久しぶりの援農Sさん登場。長いお盆休みで、ヒマらしい(うそです、あれこれ予定があるなか時間をさいてくださったのだ、たぶん)。二人で鎌持ってしゃがみこみ、オクラの下草刈り。前半の五角オクラはちょうど葉っぱが顔の高さでチクチク。後半の島オクラはそれより生育が早く、ちょうど頭の上に葉が覆いかぶさって日陰を作ってくれるのでラクラク。途中、並行して僕は人参の水やりなどして、正午過ぎに終了、解散。

午後:14時半頃からオクラの草刈りの続き。
並行して上述の人参、畝間灌水と上からの水やり。さらに周辺の他の野菜にも水が流れるように水路工事などなど。18時半頃から別の畑に移り、そちらでもまた水やり。19時半頃に帰宅、20時過ぎにバレーからみんな戻ってきて、晩ごはん。



御巣鷹山の日航機墜落事故から26年。
畑の携帯ラジオで、「親の亡くなった年齢を超えた」と語る男性の声。

<本日の野菜セット>例
胡瓜、赤毛瓜、茄子か長茄子、ピーマン、オクラ、空芯菜、モロヘイヤ。
セットによっては他に、バジル、ミニトマト、じゃが芋。

今日はつるむらさきが入らず。
収穫してきたけれど他の野菜(とくに茄子)で金額がめいっぱいになってしまい、全量をスーパー出荷にまわした。
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