できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

ブログの名称変更

2007-02-09 00:00:51 | 新たな検討課題

ここ数日、大学での業務が忙しかったので、ブログの更新をやめていましたが、そろそろ復活します。

ただ、この間、2007年度の大阪市の予算案が新聞等で公表され、青少年会館条例が「廃止」される前提で予算案が組まれていることがわかりました。

私は個人的には、今でも条例廃止提案には反対です。「こんなもん、めちゃくちゃや」と思い、このブログでも、自分の反対する理由をいろんな形で述べてきました。しかし、ことここに至っては、条例廃止反対を引き続き訴えつつ、もしも廃止されたらその後どうするのか、ということも考えていかねばならない状況に至ったと思います。

そこで、ブログの名称を思い切って変更し(ついでにレイアウトも刷新し)、今後の大阪市の青少年施策がどうあるべきか、今はどうなっているのかを、青少年会館の条例廃止問題も含め論じていくことに、このブログの運営の方向性を切り替えようと思います。

特に、先日、大阪市内の某青少年会館で活動中のNPOの方に出会いましたが、明らかに青少年会館がなくなるという話を知ってから、子どもたちの間に動揺がはしっているとのことでした。なかには、「このまま放っておくと、とりかえしのつかない状態になりそうだ」という子もでてきそうだ、というような話もありました。

そんな現状をふまえると、やはり、たとえ青少年会館がなくなったとしても、そこが従来担ってきた子どもの居場所づくり活動や、子どもの育成のための地域でのネットワーク活動、多様な体験学習活動、悩みを抱えた子どもたちの「駆け込み寺」的な活動、識字教室や人権学習の取組みなど、多様な青少年社会教育活動が、引き続き大阪市内において何らかの形で展開される必要があるわけです。それがなくなっては、大阪市の子どもたちにとって、さまざまな弊害が現れてくると思われます。

したがって、青少年会館が担ってきた機能をもう一度ふりかえりながら、それを発展的に全市展開し、さらに拡充していくような施策の構想がなければ、大阪市の青少年施策は当面の間、混乱に陥るとしかいいようがありません。そういうことに対して警鐘を鳴らす意味でも、私はこのブログ、名称やレイアウトを変更しても継続していきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いします。

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