できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

これからの情報発信

2007-10-13 20:07:30 | 新たな検討課題

このところ、もうひとつのブログでもこちらのブログでも書いてきたとおり、連日、仕事が忙しくてなかなか更新ができませんでした。その点は、大変申し訳ないです。

ただ、ここで今、大阪市内の青少年会館の問題、大阪市の子ども施策・青少年施策の問題について、私がインターネット上で発言をやめようというような、そんな意図はまったくありません。というよりも、インターネット中心の情報発信だけでなく、例えば前回も書いたように、雑誌に原稿を書いてみたり、講演依頼を受けてこの話を伝えたりと、インターネット以外の方法も活用して、いろんな回路から「このたびの条例廃止・事業解体はおかしい」ということを言ってみよう、というだけのことです。特にインターネットよりも文字媒体になじんでいる、という人もまだまだ多いので、その人たちへの情報提供や抗議活動などへの協力の呼びかけには、雑誌記事や手紙、チラシなどの文字媒体のほうが有効だ、ということもあります。

また、私だけがこのたびの大阪市の青少年会館条例廃止・事業解体のおかしさを訴えているのではなくて、インターネット上で他の人たちもそのことを訴えてくださるようになったこと。このことも、私にとっては「ありがたいことだなぁ」と感じております。

たとえば、「その理由」というブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/reasons_hm)のように、条例廃止前のご自身や周囲の人々の状況を批判的に検証しつつ、子どもたちとともに反対運動に取り組んだ経過や、これから地元の子どもたちの居場所を復活させるために、どのような取り組みをしていくべきなのかを考えていくような、そんなブログも現われました。

あるいは、あえてここではブログのアドレスなどを明かしませんが、大阪市の社会教育・生涯学習のあり方が青少年会館条例廃止・事業解体によって大きく揺らいでいることをふまえて、これから先の社会教育・生涯学習が保障すべきものが何なのかを、ブログの文章のなかで考察しているものもあります。

他にも、解放運動の関係者で、飛鳥会事件以後の運動のあり方について、定期的にご自身の意見を発信しているようなブログもいくつか見られます。こういった人たちのとりくみと、自分のとりくみをどうインターネット上でリンクさせていくのか、それも考えていく必要がありそうです。

というような次第で、これから先は、大阪市内の青少年会館の問題や大阪市の子ども施策・青少年施策などについて、ブログなども含め、他にもいろんな形で情報発信をしてくださる方がいることを前提にした動き方ができるように思っています。また、私自身が、例えばブログ以外にも雑誌、講演活動等、多様な情報発信のルートを活用できるようになってきています。

したがって、このような状況を前に、例えば私のブログの役割をどうするか、今後はどんな情報を誰に向けて発信するのか等々、そろそろじっくりと考える時期に来ているように思います。ただ当面、このブログでは、例えば青少年施策に関する研究動向とか、他自治体での子ども施策の動向とか、あるいは、過去の解放教育・人権教育などの取り組みの参考例など、研究者としての立場から発信できる情報を出していこうかな、とは思っていますが。

しかし、そのためにも、もう少し勉強というか、情報集めの時間が必要ですね。先日、講演でも言いましたが、「まずは研究者が変わらないかん」というところでしょうか。

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