http://sankei.jp.msn.com/smp/politics/news/120227/stt12022700200000-s.htm (安倍元首相、維新・松井大阪府知事“エール交換” 教育で意気投合 保保連立も視野?:MSN産経ニュース2012年2月27日付け)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120217/plc12021707180002-n1.htm (【金曜討論】「教育関連条例」八木秀次氏、高橋寛人氏:MSN産経ニュース2012年2月17日付け)
私にしてみれば「やはり、そうだったか」という感じですね、このどちらの記事も。
八木秀次氏らの「日本教育再生機構」(http://www.kyoiku-saisei.jp/index.html)は、わかりやすくまとめれば、イギリスのサッチャー政権期の教育改革の取り組みに学べ、アメリカのレーガン政権期以来の公教育への危機感や取り組みに学べ、という路線です。また、この団体、元首相の安倍晋三氏ともかかわりの深い団体でもあります。なにしろ安倍政権期にも「教育再生会議」が中心となって、教育改革をすすめようとしていましたしね。
一方、このブログで先日、「落ちこぼれゼロ」法以来、この何年かのアメリカ教育改革が何を学校にもたらしたかを特集した毎日放送VOICEの番組を紹介しました。そこでもサッチャー政権期の教育改革が「落ちこぼれゼロ」法のモデルだとか、大阪の「教育基本条例案」もサッチャー政権期の改革をモデルにしているという話がでていたかと思います。(毎日放送のVOICEの2012年2月17日の特集で、この話がでています。テキストバージョンですが、内容は次のページで確かめられます。http://www.mbs.jp/voice/special/201202/17_217-1.shtml )
こういうところで、「教育再生会議」以来の教育改革、教育運動の流れと、大阪の「教育基本条例案」制定を推進する流れは、きっとどこかで重なり合うあろうなと、私は前から思っていました。そのことは以前、このブログでも書いたかと思います。ワタミの会長と大阪府の教育委員・陰山英男氏をつなぐラインは、「教育再生会議」だ、といった形で。また、2月19日(日)の公教育計画学会の研究集会でも、私は「教育再生会議」の報告に盛り込まれている教育改革構想と、大阪の「教育基本条例案」や橋下教育改革の諸提案との類似性という話をしました。
上のMSN産経ニュースの記事を見ていると、まさに、その頃から感じてきた予感が当たった感じ。あらためて、「やっぱり、そうだったか」という思いを深めました。
それにしても、この手の発想で「教育再生」を追求すればするほど、日本の学校教育ってだんだんおかしな方向に進んでいるように思うのは、私だけですかね?