tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

七夕の風情を稽古場に・・・

2013-07-05 20:15:18 | 茶の湯
7月5日(金)榮西禅師忌

今日も雨模様のお天気が続いております。
それでも明日からは良いお天気になるそうですが、気温も一気に上がると予報されておりますので、暑さに慣れていない体には堪えそうです。

7月に入って最初のお稽古日です。
雨が降ったりやんだりしておりますので、お出でになる方達はちょっと大変です。



花はホタルブクロ・オカトラノウ・ハンゲショウ・タマガワホトトギス・八丈糸ススキ

有馬篭に5種類の花を生けました。
一昨日に知人がドライブに出かけた山道から採って来てくれたものです。

ホタルブクロもオカトラノウも今シーズン最後になると思います。
どちらも、ちょっと里山の道々に密集して自生している花ですので、どなたも簡単に手に入れることができます。



軸は竹葉々起清風

春のお茶会に使ったのは、「竹 君為葉々起清風」でしたので、「君為」の無い物を掛けました。
この語句は元々は別離の意味合いのあるものですが、最近では言葉が爽やかなことから、好んで夏に掛けられることが多くなっております。



床に間

今度の日曜日は七夕ですので、無理なこじ付けのようですが、七夕飾りをした竹が清らかな風に揺れている風景など想像していただければと思っております。



葉蓋の水指

夏にしかできないお点前で、花入の受け筒を水指に見立てて使い、七夕には無くてはならない梶の葉を蓋に使った涼やかなお点前で、玄々斎のご考案だそうです。

梶の葉は古来から神木として、七夕の歌を詠むのに使われたと伝えられていることに因み、七夕まつりの茶会に、このお点前が初めて行われたそうです。

以来夏のお点前として定着しておりますが、梶の葉が無くても、他の葉を用いても十分その涼しさは演出されます。

コメント
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