ということで、しばらくあまりあれこれ書こうかという気にならず、
更新が滞りがちだったんですが、最近になって一気にあれもこれも、という感じです。
観戦予定も立て込みそうです。この夏は盛り上がっていきましょう(^^)
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ということで山中慎介、長谷川穂積のダブル世界戦は府立。9月16日。
長谷川はウーゴ・ルイス挑戦。山中はモレノ師匠との再戦を、敢然と受けて立ちます。
予算的に、こんなカードふたつ並べられるもんかな、たぶん山中は他の相手とやって、
来春に師匠と再戦するんやろうな、と勝手に思っていたんですが...。
昨年、この試合だけのために、ヒコーキ乗って大田区の体育館まで行ったことを思えば、
本当に見に行くの楽です。ありがたいことでございます。
これは当然、外さず観戦です。またおいおい、あれこれ取り上げていきたいものです。
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ダブル世界戦、といっても中身的にどうかいな、コレを「世界」と言わせといてええのかね、と
思うようなのが含まれている場合も多い昨今ですが、今回の東西ダブルは、これまでよりはそのへん、
質的改善が見えます。西の方は上記の通りですが、東の方も、これまでよりはかなり良い方でしょう。
何よりルイス・コンセプション来日ですからね。確かにカルロス・クアドラスに敗れて、
いよいよ正念場であるのは事実でしょうが、河野公平にとっては、やはり強敵です。
河野にとってはリボリオ・ソリス戦以来の強敵相手の試合です。というか、過去最高の強打者相手でしょうか。
防御に難があり、ある程度打たれることを織り込んで闘う以上、強打の相手に有利の予想は立てようもありません。
しかし、相手が強いほど、河野の粘り強いスタイルと、倒す間合いを掴んできた右の威力は光るはずです。
そういう面では、楽しみな試合でもありますね。
田口良一は宮崎亮との対戦です。日本上位で活躍した時期が少しずれた二人が、世界戦で激突ですね。
頑健な長身のパンチャー田口、小柄ながら柔軟なカウンターパンチャー宮崎、双方ともに
特徴がはっきりしていて、対照的な部分も多い、面白い組み合わせです。これも楽しみなカードです。
しかし、宮崎亮がやれ1位だ、指名挑戦者だというのには、正直かなり違和感があります。
残念ながら、ファーラン戦のKO負け以降、彼が闘ってきた相手の顔ぶれを見れば、
何でこれで世界ランキングが上昇するのか、わかりません。誰もまともに説明できる人はいないでしょう。
そういう状況のまま、不器用ながらもよく鍛えられていて、対戦相手も世界上位相手ではないにせよ
その少し下くらいの相手と戦い続け、被弾もありながら結果はKOやTKOで勝っている田口に挑むとなれば、
やはり明るい展望よりも、暗い想像が先にきてしまいますね。
宮崎亮の世界再挑戦は、もう少し「満を持した」ものであってほしかったです。
かつての、才気に溢れ、闊達なボクシングが、田口良一を相手に再現されれば...というのは、
やはり希望的観測に過ぎるような気がします。そうなってほしいという思いではありますが。
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これまた、普通に大ニュースですね。ずいぶん前からあれこれ話題にはなっていましたが。
清水聡、大橋ジムからプロ転向。
井上兄弟、八重樫、細野とメインイベンターを多く抱えるジムですし、試合数も多く組めるでしょうから、
まずは収まりの良いところに収まったかな、という感じですね。
アマチュアが長く、年齢もいってますから、プロの試合形式に早く慣れられるかどうかがカギでしょうか。
左で、長身で、懐深く、一発のパンチが重い、というのが五輪などで見た大まかな特徴ですが、
フェザーからライト近辺で、日本の上位と闘うところまで来れたら、まずはそのあたりでいろいろ楽しみですね。
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その「近辺」の選手のひとり、仲村正男がまさかの引退表明とのことです。
WBA王座挑戦交渉中、という話が専門誌に出ていたくらいですから、唐突ですね。
理由は、本人がブログで書いた心情的なものだけだとは思えませんが...。
とにかく、勝っても負けても懸命で、スリリングな数々の試合ぶりが目に焼き付いています。
観客を興奮させることが出来る、真のプロ、スター選手でした。
好機を得たときの強さは、まさしく世界を狙えるレベルで、期待もしていたんですが。
本当に驚きましたし、残念です。
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千里馬神戸の松下拳斗(玉越強平)が、尾川堅一挑戦決定とのこと。
内藤律樹に敗れた後、日本ランキング表から名前が消え、代わりに「松下拳斗」という名前が出たときは
「あれ、またフィリピンから選手連れてきたのかな(懲りもせんと...)」と思ったんですが(^^;)
戦績を見て、玉越の改名と気づきました。
そうか、まだ現役続行するのか、しかも名前変えてまで...と思い、正直に言えば複雑な気持ちにもなりました。
その後の試合の様子は、YouTubeで見たくらいで、会場では見ていないのですが、
おそらくこれが、かつてジムメイトだった長谷川穂積同様に、今度こそ、最後の挑戦となるのでしょう。
かつて、WBC1位だったダンテ・ハルドンを倒しながら、世界ランキング上位を得られなかった不遇を経て、
強敵相手に挑んで敗れてきた彼の前に、またも強打の王者が立ちはだかります。
予想がどうとか、もはやそういう心情ではありませんが、強いけど粗いところもある王者ですし、
なんとか攻略の糸口を掴んでもらいたいと思います。あと、頭も結構露骨な時があるので、充分に注意して...。
前に来日したときは、序盤から頭突きくらって萎縮したか、全然力が出ませんでしたね。その後、あの長身のせいもあってか一階級上げて、けっこう伸び伸びとやっている印象です。フリオ・セハとの二試合を見ると、どちらも遠い位置からの強打が生きていますね。長谷川には丁寧に外すボクシングを心がけてもらいたいですが、容易ならざる相手でしょう。
山中と帝拳陣営は、前回の試合について、いろいろと耳に入ってくる評を見返してやる、という意欲を早くから持っていたと聞きます。今回のマッチメイクは、話がその通りに動いたということなのでしょう。ファンからすると、その意気はひとこと「買い」です。応援しがいがあろうというものですよ。
ワタナベジムもダブル指名試合という、これまでと比べると意欲的な勝負に出ましたね。もっとも内山が売っていたぶんのチケットが欠ける興行事情から、こういう話になったんだろう、という感じもしますが。宮崎の挑戦については同感です。彼こそフライ級に上げて活動してほしい、と思いますし...。
>矢吹丈さん
情報ありがとうございます。再起二戦目で厳しそうな相手ですね。レコード見ると3年前くらいに5連敗がありますが、その後相手の顔ぶれから推察するに、クラスを上げて安定した、というパターンのようですね。観戦は今はまだ何ともですが、GAORAの放送はあるのかなぁ。
山中の前戦は確かに、試合後に皆様とあれこれ語り合うことになりましたが、彼の強さ自体は損なわれていないにせよ、それ故の陥穽のようなものがあれこれと見えた一戦ではありましたね。今回、相当締めてくるとは思いますが。
そのチャンピオン山中ですが、前戦見てて、かなり雑な部分が目につきました。私は気持ちの問題だと思ってますが、今回は気持ちを入れて、でも入れすぎないように戦って欲しいです。都合がつけば、こちらも現地観戦したいと思います。
山中さんもよくリスクを冒してモレノを選んだと思います。今回はどうやってあの当て辛い相手に左を当てる伏線を張るのか。私も仕事の都合つけて観戦に行きたいです。
今回のワタナベジムはどうしだの、といいたい位の出血大サービスですよね。河野さんはリスク大の相手ですがややラフに振り回す傾向があるので最近進化の著しい右がインサイドからカウンター気味に決まればチャンスはあると思います。
宮崎君の才気に私は思いっきり惚れ込んだ人間なので無理なスケジュールや階級をあてがわれたあげく、彼の人間性にまで批判的なコメントが存在する現状に悲しみを覚えます。今回そんなモヤモヤも悲しみも全部吹き飛ばして欲しいです。
松下拳斗って誰だよって思ってましたが、玉越さんの事だったんですね。常に穴王者ではない強い王者に挑む彼は立派です。ただ右は強烈ながら金子君に比べると粗削りで、セリエさんに比べるとやりづらいどころかむしろ分かりやすい尾川君ならチャンスはあると思います。
再来週あたりから日本のリングも楽しみが増えますね。