ダン・ラファエルのツイートです。
エマヌエル・ロドリゲス(と陣営)は、計量オーバーのまま試合を挙行するための金銭的なものを含めた条件提示に同意せず、試合が中止になった、ということのようです。
起こったこと自体に驚きはありません。
ただ、エマヌエル・ロドリゲスとその陣営が下した判断は、非常にまっとうなものであり、賢明だったと思います。
そういえば、どこやらの国では、同じ事態を受けて、真逆の判断を下した陣営がありました。
メインとアンダーの違いはあれど、これだけ見事に違うと、あれがどれほど異様なことだったか、改めて浮き彫りになったように思います。
単にネリーを悪者扱い(そりゃ、悪いんですけど)して終わり、という話ではありません。
それにしても、本当にどうしようもない奴ですね。今更何を、ですが。
1ポンドオーバーというのは、普通なら、幅としては大きいし、再計量で落とせるかな?と思いはしたものの、この男にまつわる話に、普通の常識でモノ考えてたら馬鹿見るだけだ、とも思ったのですが、まさか「ホンマ」だったとは。
やっぱり、ドーピング違反の段階で、然るべき処分をしないといかんかったですね。
文字通り「後々祟る」としか言いようがない現状を見るに、改めてそう思う次第です。
WBCに限らず、各統括団体それぞれに、背景としては色々あるのだと思います。WBAなどはある意味、WBCとは比べものにならない「ちょろい」代物に過ぎないのかもしれません。新規、後発のふたつについては、まだ歴史が浅いだけ、マシな部分もあるのやもですが、その短い歴史の中にも、しょうもない小金絡みの問題がいくらでも起こっていますし...。
それこそJBCだって、発足から今日に至るまで、どのような背後関係があり、その影響下にあるのか、という話です。まあ、この辺は数年前、ある書物にも詳らかに書かれていましたが。一読して「やっぱり、そういうことか」と思った次第です。
時の権力とどう関係するか、どう距離を取るか、というのは、ボクシングの世界において、どのような立場にあるかで違ってくるのでしょう。在野の人であるヘスス・リベロと、本田明彦ではまったく身の処し方が違う、ということです。そのこと自体を責めたり、詰ったりするつもりはありませんが、それによって護らねばならないはずの選手にしわ寄せが行ったことについては...。
ネリーの今後は、だいたい仰る通りでしょう。もし普通にSバンタムで強かったとしても、結局はクスリの力だろう、と思っておしまいでしょうが。将来、60歳を超えても健康でいたら、そのとき初めて認めてやってもいいのかもしれませんね。
ネリはもう見たくないですし、放っておけばそのうち消える、とも思っています。センスはありますが、メンタル含め不足も多く、ずっと勝ち続けられる選手ではないでしょう。ドーピングやら体重超過を駆使し、無理矢理下の階級で戦うことで評価を上げてきましたが、それももう限界ですし。Sバンタムでもそれなりにやれると思いますが、世界タイトルを目指すのであれば、いろいろと見えてくるのでは。
「あの件」について、帝拳の出方次第で、話が変わっていたかどうかは、実際そうなってみないとわからないですが、帝拳は、かなり甘い妥協案で手を打ちましたね。
WBCのメキシカン優遇、と簡単に我々は言いますが、それを支える背後の事情は、思う以上に根深いものがあるのかもしれません。メキシコ国内の政治権力との関わり、或いはそれに根深く関与する犯罪組織、麻薬カルテルというに収まらない「武装勢力」のような集団の存在なども、そのひとつかもしれません。
そもそもWBC、先代会長スライマン父は、長きに渡りメキシコで権力の座にあった「制度革命党」という、右派だか左派だかようわからん(端的にいうと「両方」らしいですが)政党内部の右派勢力との間に長年の誼(という表現にしておきます)があり、それに反する政治的立場にある選手やマネージャーは、メキシカンであっても不利な扱いを受けたり、不遇を託ったりという例もあったようです。数年前に専門誌に載った名匠ヘスス・リベロのインタビューで初めて知ったのですが、あのミゲル・カントはそれが理由でWBCとスライマンに疎まれて、指名試合を短期間で続けて強要されたりと、色々苦労をしたのだとか。
帝拳はWBAと長年の深い関係(「経営参画」と言うに収まらず、さらに踏み込んで「所有」という表現をする人もいました)がありましたが、ある時期をきっかけに関与を弱め、WBCの方に比重を置くようになりました。それから時間が経って起こった「あの件」で、WBCに対して強く出られなかったのは、要は諸々の事情も斟酌した上での妥協だったのでしょう。帝拳はWBCとの関係を維持するがために、自分の選手にしわ寄せを食わせた。そう見ても、あながち外れてはいないでしょう。で、ボクシングファン誰一人として、それに納得出来ようはずもないですね。
ロドリゲスの陣営は非常に賢明でした。もちろん様々に状況は違いますが、興行事情に抗って選手を護る、という当たり前の行動原理で陣営が動き、当然の判断をしたわけです。その一因として、WBSS出場による経済的余裕があったとしたら、それは確かにWBSSの功績ですね。
マクドネルには、そういう契約があったのですか。事実なら大橋会長が「あの件」を他山の石としたのでしょうね。
その「コミッションの仕事」だ、というのは、結局はそれに尽きる、と思います。結局帝拳がどう、WBCがどうと言っても、ここが本来持つべき力を持ち、処断すれば(出来れば)何もない話なんで。そうならない現実、その実情こそが何より問題です。
ネリーの今後は、今のところWBCは転級させて引き続き...ですが、実際に報酬払って使う側がどうなのか、ですね。そりゃ、メキシコ国内にならともかく、アメリカという「公」の場で、となると。まあ、それでもヒスパニック系向けにはまだ、需要があるのかもしれませんが。ドーピングや体重の有利がないと強い選手と闘えない、それがネリーの「実際」なのではないか、と思っていますが、Sバンタムで闘っていけるものかどうか、ですね。
ただ、メキシカンへの優遇を背景に、権力に庇護され、その前提でやりたい放題...今回も再計量までに落とす努力をせず、普通に体重ハンデをロドリゲスに飲ませる金銭交渉をした、という本人と陣営の「性根の腐り具合」には反吐が出る思いです。もう誰とも試合なんかせんでええ、目に付くところに出てくるな、というところですね。
日本側の不始末で、結果としてロドリゲスにまで迷惑かけたみたいな話だなあと。日本ボクシング界はロドリゲスに感謝すべきでしょう。そしてロドリゲスが試合を拒否出来たのは、まだ先が期待できる選手であることに加え、WBSSでそれなりに稼げたからかなとも思います。そういう意味でも価値のある大会でした。
井上戦でのマクドネルは、外国人選手としては珍しくフラフラになってまで体重を作りましたが、計量失格となった場合、かなりシビアな金銭的ペナルティが契約に入ってたようです。結局これが一番効くのでしょうが、これが出来たのは井上が挑戦者でありながらAサイドだったからで、本来はコミッションがやる仕事だよなあと。
ネリの今後はどうでしょうね。米国ではPBC次第かと。別にスター選手でもないですし、基本人気のない軽量級。それを注目カードのアンダーに入れ、関係者に「井上より強い!」と言わせ売り出そうとしたのに、これですから。「使えねえ」と思われそうな気もします。これで切られてもおかしくないですし、次があるとしたら、Sバンタムで正念場となるようなカードが組まれるのでは。
おもしろがっている、のかどうかはともかく、いずれ対戦せねばならないような世評が生まれる可能性はあったでしょうね。WBCは階級上げさえすれば引き続き...って感じみたいです。まあ、そんなところでしょうね。
そういえばメキシコ産の牛肉って、店で見たことないですね。ボクシング界ではドーピング逃れのお札と化してますが(笑)一般に需要はないみたいですね。
メキシコでは、国情を揺るがす巨大な麻薬カルテルなどが、スポーツ界の有名どころと接点を持っている、と公に報じられ、多くに知られるところです。ボクシング界とてその例外たり得ないのでは、と思います。その前提でいけば、WBCにメキシカンを厳正に処断することなど、期待するだけ無駄かもしれません。今回ネリーが切られるとしたら、それはそちら方面からも見限られた場合のみでしょう。もう使えん、という。
私は今回、試合を拒否したロドリゲス側が責めを負わされ、ネリーに何らかの条件付きでコンテンダーとしての地位を保全する、という話になる可能性も、まだ残っていると思います。何しろマトモな話を期待しても、これまで何一つ、その通りになったことがないですからね。
経済的、或いは他の事情によって、この手の試合を受けてしまう者もいる以上、悪例が残ってしまいますね。仰る通り、非は全て相手にあるはずなんですが...。
井上尚弥はツイッターかな、コメントしたようですが、言及するに値しないですね。彼の地でネリーの処遇がどうなろうと、この関わりだけは完全に断ち切られた、と思います。彼がウーバーリを破り、WBC王座を手にした後、ネリーが対戦を求め得る立場にいたとしても、ベルトを捨てれば良いでしょう。誰もがそれに納得するはずです。事ここに至っては、「成敗」を求める、そんな対象ですらなくなりましたね。
WBCがこの男をこれでも庇うのかどうかはわかりませんが、少なくともこの男と井上との試合をという声も、ビジネスの世界からは消えてなくなるだろうとは思います。こんなプロと呼ぶに値しない虚仮に、どうして現軽量級最高のスターと戦う資格があるというのか。はっきり言ってWBCという虎の威を借る狐に過ぎないような男に、これ以上構っている暇はない筈です。
ボクシングに限らず、格闘技の世界では体重超過を犯したらグローブハンデ・当日体重制約・1ポイント減点・罰金等で試合を強行させる事例が頻々に起こりますが、そもそも根本的に体重超過した時点で試合などしてはならないのですよね。体重を作れないのは全面的にその選手に非があるのだから、その選手側が当然試合中止に伴う損害の全てを弁償する義務があってしかるべきですし、王座戦なら王座の移動があって当然であるべきですし、戦績にも負けがつかなければならない筈です。
ブローナーやチャベスJrといったプロ意識の欠片もないような連中だって、事前に罰金規定を設けた事で真面目に仕事をしたのだから、ルールを守らせようと思うのなら、スポーツと名乗ろうと思うのなら厳罰主義で当たるしかないです。この『界隈』の、体重超過をしたとしても試合に勝てばキャリアが繋がる、という最悪な慣習に一石を投じる試合中止であって欲しいと切に願います(フィゲロアが4.5ポンドも超過した相手と戦うというのに、この界隈の駄目な所が凝縮されているようにも思います)。そしてロドリゲスに正当なチャンスが与えられる事も。
ドーピング、計量失格×2、ですからね。綺麗さっぱり切ってほしいものです。WBCがどう出るかですが。
試合を拒否したロドリゲスの方に責めを負わせ、ネリーにコンテンダーとしての地位を条件付きで保障する...可能性はゼロじゃないと思います。
ネリーは打ち出したら止まらないし、案外継ぎ目がなくて速いんですが、その手前で井上が叩くかな、と思います。先の試合の2回みたいに、相手が元気な内に止まって受けてしまうと、攻勢のきっかけになってしまうので、それさえやらなければ。
ネリー自体はクズなのでどうでも良いとして、あのボクシングスタイルを井上尚弥がどう扱ったか、という事には純粋に興味があります。
大きくて頑丈で、圧をかけて相手の後退につけ込んで追い足滑らかに多彩に強連打を持続できるタイプ。ミニマム時代無双していたロマゴンの下位互換とも言えるかと思いますが、今後階級上げれば似たタイプに出会う可能性あるかもですからね。