五冠王・湯場忠志陥落、勝ったのは、一度ノンタイトルで湯場に敗れている六島ジムのサウスポー、細川貴之。
驚きの結果でした。前回の対戦と同じく、前半取れても後半打たれて止められ、
判定か終盤ストップか、と思っていましたが、実際終盤にあったピンチを乗り切って、
敵地で判定をもぎ取ったとのことです。
新人王の頃「浪速のウィテカー」と称していて、その頃から何度も試合を見ていました。
なかなか速くて巧いサウスポーだけど、体格、パワーで上位に負けるという印象で、
王座に近づきはしても、獲れはしない悲運の選手で終わるかな、と思っていました。
ここにきて、湯場に雪辱しての戴冠とは、脱帽ですね。
新人王の頃、格下の相手に苦戦して、コーナーで会長さんやトレーナーさんに説教されながら
試合していた姿も、今となっては堂々たる王者の、過去の笑い話になりそうです。
そのときコーナーで怒ってた藤原俊志さんも、お喜びのご様子。
例の変なリングネームの件はきっちり断って(笑)王者としての道を堂々と歩んでいってほしいです。
初防衛戦は大阪でしょうから、これは見に行かねばならんですね(^^)
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タイでの暫定戦、粉川惜敗。ネットで見ていました。
回線が安定していて、そこそこ見やすい画像が見られたので、こちらに経過を上げていました。
おそらく誰も見てなかったでしょうけど(笑)。
私の、かなり粉川に辛めな「タイならこのくらいだろう採点」でも、終わってみたら引き分け。
公式採点も0-2で、僅差でした。
10回と12回、前半優勢だったのに最後に打たれてしまい、
相手につける余地を与えてしまったのが、実に惜しかった。
このうちどちらかを無難に乗り切っていれば、結果は逆だったのですから。
日本タイトル陥落の次の試合で「世界」とつく試合をすることには当然、批判もあり、
まして暫定王座の取り扱いの問題も加わり、釈然としない部分がある試合でした。
しかし、ひとつの惜敗で、日本上位の力量が消えて失せるわけもなく、
粉川はその実力を、世界王者かどうかは置くとして、世界上位の相手に改めて示したとも言えます。
そういう意味では、全否定など出来ない挑戦試合で見せた粉川の試合ぶりは
健闘と称えていいものだったのではないでしょうか。
これで引退とかだったら寂しいことですが、出来れば再起して、日本タイトル奪還、
そしてさらにその先を見据えて頑張って欲しいですね。
私としては、プロモーターの違いを乗り越えて是非、マカオでゾウ・シミンと闘い、
プロの洗礼を浴びせてやってほしい、と夢想したりするんですが。
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中広大悟引退試合の話題。
世界挑戦は敵地で一度。後の世界王者、佐藤洋太に敗れ、世界再挑戦はならず。
急なスケジュールで組まれた、敵地大阪での試合で不当なレフェリングに遭い、
マルコム・ツニャカオに敗れたのが最後のタイトルマッチ出場でした。
地方のハンデにもめげず、世界、日本の王者、上位クラスと数多くグローブを交え、
抜群のセンスを見せてその大半を下した、天才的な選手でした。
この選手に、大手ジムの選手が受けているような厚遇を与えたら、間違いなく一度は
世界のタイトルを手にしていたはずだ、と確信しています。
この選手と、大場浩平、名城信男などが台頭してきた時期は、
ちょうどあの屁っ放り腰の若社長が協栄に移籍し、本格的にでっち上げ...じゃなくて
売り出された時期とほぼ重なっていました。
TBSにせよ、業界にせよ、大々的にボクサーを売り物に商売をしようというなら、
同時期に現れた、階級も近いこれらの選手をも取り扱って、その中から誰が勝ち上がるのか、というのを
世間に見てもらえばいいのに、何故一番駄目そうな札に一点張りするんかな、アホやなぁ、と、
当時から、そんな風に思っていました。
もし彼らが若手時代からグローブを交えていれば、当然若社長は真っ先に淘汰され、
後に日本ボクシング界きっての害悪となることもなかったでしょうし、
何より若き中広、大場、名城らの対戦がTV局によって取り上げられれば、
きっとボクシング界を大いに盛り上げたことかと思います。
実際はというと、そういう夢は夢のままで終わり、何とも間抜けなことばかりが起こったわけですが...。
とにかく、惜しい選手がまた一人、リングを去ることになります。
後の王者、佐藤洋太が世界の夢を引き継いでくれたことが、せめてもの喜びであったかも知れませんが。
この日は後輩の選手がメインを張り、かつて対戦した、これも後の王者、内藤大助も来場するとのこと。
板垣幸司というと、この選手ですね。デビュー戦から強かったです。ランカー挑戦なんですね。
広島の興行を見に行くことはかないませんが、きっといい興行になるでしょう。
中広選手、お疲れ様でした。
※内藤vs中広戦は判定で内藤の勝利でした。「引き分け」と誤記していました。訂正します。
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IBFイリミネーションに出る大場浩平、決意を語る。
>「初めてつかんだチャンス。(負ければ)いい意味で区切りをつけようと思う」
いやー、出ましたね、久々に。
これぞ、人呼んで「自虐のカリスマ」(笑)
普通に聞いたら、やる前から負ける話かい!って感じですが。
でも、こういう頼りないことを言うときほど、実は気合い入ってたりするんですよね。
本当に、面白いお方です。久々に、大場ワールド全開かもですね。
相手は手強いでしょうが、試合の日が楽しみになってきました(^^)
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IBFダリル・ピープルズ会長、インタビュー。
細かい話をつぶさに読む気にもならない、アホみたいな内容ですが、
今後の商売を考えた結果、当面はJBCに寄っておく、ってことみたいですね。
一生懸命謝って、組織の利益を防衛しようと必死です。
しかし、4つとも基本的には似たようなものなんでしょうが、
どこもかしこもあきませんな、って感じですね。
ま、この手の立場の人たちからすれば、日本でやった試合で、
日本の選手が有利な取り計らいをしてやったのに、何が問題なんや?
何を怒られることがあるんや?ってなところなんでしょうね、きっと。
細川さんは一見頼りなさげで、うまく芯を外す技術こそあれ、長丁場では厳しくタイトルには届かないかなと思ってました。
強い時は圧倒的、そうでなければ「何で負けたの?」を何度もしている湯場さんがこの日は悪い方だったと思いますが勝ったことが何より。今後沼田選手とかと鎬を削ってほしいですね。
粉川君は健闘でしたね。本人も再起を公言しているのでもう一段、後はもう少し決め手があれば世界レベルだと思います。
私中広さんとツニャカオの試合、6時半頃に会場に到着したら意味不明ストップの6ラウンドしか見れなかったんですよね。その後メインまでずいぶん待たされたのに何でそれ以前のカードをあんなに早くしてるかなって。。悲しかったです。その後関テレ系列の番組で、地方で奮闘している姿見て、もう一度タイトルに絡んでほしかったんですが・・。佐藤君、そして今度は両者と対戦した赤穂君に頑張ってほしいです。
湯場の安定感の無さは若い頃からそうだったといえますが、最近は爆発的な強さと脆さがかなり出るようになっていますね。ここ二試合は見ていないからわかりませんが、十二村戦もあまり良い出来ではなかったようで、細川に競り負けたのも仕方なかったのでしょうか。
粉川は惜しかったですね。やれば面白そうな相手はたくさんいますし、まだまだ頑張って欲しいところです。
中広vsツニャカオは、私はフルに見られましたが確かに早かったですね。ちなみにその前には、向井史が後のWBC王者ハロを下した試合もありましたが、これは私も見ていません。妙な進行でしたね、あの日は。この少し前から関西でもコミッションの人的構成に変化があり、レフェリングやスコアリングが、それまでほど厳格なものではなくなってきた時期でした。それを明確な形で視認させられた試合だったように思っています。ヤなもの見たな、という印象でした。関西のファンとしては、よそから来た選手に申し訳ない気持ちになりますね、こういうのは。