さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

いっそ対決しては/険しい闘いの末/ホールの枠で/DAZN、明後日ライブ配信

2019-02-22 06:22:19 | 話題あれこれ




ということで、年末世界戦立て込みからしばし時が経ち、井上尚弥次戦も決まり、
他の試合もあれこれ決まり、迫り、行われていきます。
日曜日は野中悠樹の進退が(今度こそ?)かかった試合が府立でありますが、
後日動画配信で我慢の子、というところです。残念ですが...。

そんなことで話題あれこれ。簡単に。


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木村翔、再起表明。中国で闘う可能性もあるのだとか。

中国のボクシングマーケットが、どの程度、木村に報いるところが大きいのか、
具体的なことはわかりませんが、話の限りでは、前向きなものと見ていいのでしょうかね。
正直、バラ色の話ばかりだとは思えませんが、マーケットとして可能性が大きいのも確かでしょうね。

以前に比べれば、開かれた話がずいぶん増えて来たボクシング界ですが、
木村翔の存在は、その中でも異彩を放つものです。
従来の枠に収まらない再起路線の行く末、楽しみに見守りたいですね。


で、続いてこちらも再起路線の途上、八重樫東の試合日程も決まったとのこと。
ただ、相手は未定と。

微妙に違うのかもしれませんが、ウェイトが合うなら、この両者の対決も良いですよね。
こういうカードが、それに相応しい見返りのあるものになるかどうか、
確信を持って言えないので、難しいだろうな、と想像もしますが、
中国方面からのオファーに負けず、こういう話が良いものとして成り立ちうる、
そんなボクシング界であってほしいものだなあ、と、ファンとして思います。


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スーパーライト級、ロスで岡田博喜が敗れたのに続き、
ホールでは近藤明広がアヌビン・ソーンコーンとIBFイリミネーションバウトを闘い、
5回に右アッパーの一撃で倒され、敗れました

横浜光ジムの主導で、YouTubeにも早々に動画がアップされていて、
ありがたく拝見しましたが、結末は話の通り、唐突ながら痛烈なものでした。
もし、会場で直に見ていたら、しばし絶句モノだったろうなあ、という。





世界に強豪ひしめくクラスにおける、4大王座のうちのひとつの、
挑戦者資格を争う試合としては、不足を感じる部分もありましたが、
国内の試合における、勝ち負けが気にならないような、予定調和の試合とは
当然ながら全然違いました。
普通に、どちらにも勝機のある、勝負として見る価値十分の一戦でした。

試合後、進退にも触れたという近藤は、この一戦に勝てば、
「上」への道を進んだのでしょうが、そうはなりませんでした。
勝負は非情なものです。
でも、その非情さを避けて通るような試合ではない、本当の勝負だった。
闘い終えた近藤が置かれた、厳しい状況もまた、その証であるような気がします。


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来週火曜、今年、国内最初の世界戦が行われます。
挑戦者、谷口将隆の来歴などはこの記事に詳しいです

私は、府立の地下で、この選手のプロデビュー戦を見ています。
ワタナベジムの選手ながら、関西の出身なので、そういう運びになったのでしょうが、
こういうの珍しいなあ、と思って見ていました。
その他、住吉の会場でも見たし、大田区でも見ています。
相手がタイ人のときばかりでしたので、良し悪しをつぶさには語れませんが、
小浦翼戦や小西伶弥戦は、映像で見た限り、いずれも競った試合で、地力は確かなものでした。

WBO王者ビック・サルダールは、若干大味の印象はありましたが、
持ち前の強打に加え、山中竜也戦では、相手の出方に合わせた細かい対応も見え、
なかなか手強い王者かな、という印象です。

勝ち負けに関しては、王者有利かな、と漠然と思いますが、
展開次第で谷口にも勝機あり、という、ありきたりな見方です。
機動力のあるサウスポー、谷口が、先行逃げ切り、という展開に持ち込み、
その上で、サルダールの強打を如何に回避し、封じられるか、というところでしょう。


...で、この試合は、会場に足を運ぶ以外に、どうやったら見られるものなのかというと、
関東ローカル深夜録画、しかも二日後、です。
少し先、5月13日には、同じくホールで、黒田雅之がムサラネに挑む試合も決まりましたが、
TV神奈川生中継のみ、ということで、こちらも、遠方の者には、後日見る以外の方法はなさそうです。
まさかKBS京都がネットしてくれるわけもないでしょうし(笑)


※当日、動画配信サービス「paravi」というところでライブ配信されるとのことです。
コメント欄にて情報いただきました。ありがとうございました。


なんかもう、今更驚きもしませんが...こんなことでええのかなあ、と
声高に言い募る気持ちも萎えつつある、今日この頃です。
世界戦なんて、モノによってはこういうものでしかない、というのが現実なのでしょうが、
拳四朗の話なんかも含め、業界の皆さんが「てんでばらばら」を改めずに、
都合や勝手で物事を進め続けた結果、いよいよ取り返しのつかないことになってやしませんか、
という気持ちが、どうしても消えません。


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国内で行われる世界戦の放送が、早くて二日後、という状況もある反面、
海外の試合は、DAZNにて、頻繁にライブで見られる、という状況になりつつあります。
昨日気づいたのですが、この日曜、またライブ配信の予定が出ていました。

なんと今回はメキシコのティファナから、元王者対決。
ブランドン・リオスvsウンベルト・ソトの一戦です。

DAZNがメキシコの興行までやるとは驚きですが、
DAZN USAの興行など、かなりの頻度で配信されるようになりました。
それに煽られて?WOWOWも生中継が増えましたし、ここのところ、
毎月のように、何らかの形で、海外の試合をライブで見ています。

かつてWOWOWが、モラレスvsバレラの三試合を、
一度も生中継しなかった頃を思うと、隔世の感があります。ありがたいことです。
しかし、国内に目を向けると、ボクシングファンとしては、倒錯した状況やなぁ、と
改めて思ってしまうわけ、ですが...。


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ということで、本日の一曲。
松山千春「黄昏」。






儚むために、嘆くために、生きるのではない。夢のため。


コメント (4)
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