さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

久高寛之、世界7位をTKO

2005-12-06 23:11:54 | 久高寛之
もひとつ前座試合。
久高寛之がWBA7位のサウスポー、バート・バタワン(フィリピン)を、
2R、見事な右ストレートのカウンターで倒し、連打で追撃、ストップ勝ちでした。

結果は知っていて見たわけですが、久高には誠に失礼の極みながら...<(_ _)>
「今の久高に負ける世界7位ってなんなん」などと思っておりました。

しかし試合始まったらバタワン、雰囲気あっていかにも強そう。
余裕たっぷり、かつ鋭い表情(どんなんや)で久高に迫り、
ぐいぐい踏み込んで、長い左ストレートを飛ばします。

おーい、コレどうやって勝つんやー、と思っていましたら2R開始早々。
右でフェイントを入れてから右アッパーを狙ったバタワンに、
久高渾身の右ストレートがカウンターとなって、まともにヒット。
バタワンぶち倒れ、頑張って立ちましたが久高の追撃になすすべなく、
レフェリーが大慌てで試合をストップしました。

いやはや、どうにもこうにもケチのつけようもない、お見事な勝利。
恐れ入りましてございます...<(_ _)>

久高、そしてツダジム陣営は、デカイ賭け、大勝負に勝った感じです。
久高はスタミナ面など、まだまだ課題はありましょうが、もともとセンス抜群の選手ですし、
今後が楽しみになってきました(^^)
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本田猛、楠浩明をTKO

2005-12-06 23:01:23 | 関西ボクシング
本日放送あったスカイAの高山勝成再起戦放送を、今見ております。

前座に注目対決がありました。
フライ級6回戦の本田猛(尼崎)×楠浩明(グリーンツダ)です。

本田猛はデビューから4連続KO勝ち。
シャープなパンチでKOを続け注目を集めます。
しかし、新人王戦で明石の秋山にKO負けを喫し脱落。
翌年再チャレンジするも、久高寛之に僅差で敗れます。
その後岡山での試合も敗れるなど、ホープも輝きを失ったかと思われました。

対する楠浩明は、軽量級離れした強打で、デビューからKOの山を築くも、
西日本新人王決勝で高山勝成に敗れ初黒星。
その後、藤原工輔(鍵本エディ)とのホープ対決で戦慄的な3RKO勝ちを収めるも、
安田幹男(エディ)をKO寸前に追い込みながら、逆に左フックからの連打でストップされます。
その後はフライ級でありながらバンタム級のA級選手をKOするなど復調するも、
名古屋遠征で、天才大場浩平の右アッパーに沈められます。
その後引退を表明するも、やはりというか復帰を決意しました。

つまり、この試合は、かつて強打でファンを魅了しながらも、挫折を味わって
その未来を閉ざされたかに見えたホープ同士が、生き残りを賭けて闘う一戦でした。

是非会場に行きたかったのですが事情により断念。
TV放送を首長竜になって待ちました。

3Rまでは、楠が要所で右ストレートのボディブローなどをヒットし優勢。
楠は自分のガードの甘さを自覚しているかのように、いつになく慎重にパンチを当て、
本田を突き放して闘おうという風に見えました。

対して、打ったあとのバランスが良く、ガードへの戻しが速い本田は、
逆に打ったあとガードが開く楠の打ち終わりをじっくり狙います。

4R、一瞬の出来事でした。接近戦で本田の右がヒット。
クリンチで逃れた楠に対し、続けて楠の肩越しから本田の右、そして左フック。
一瞬、バランスを失った楠を、レフェリーが即座にストップしました。

やや早いストップに見えなくもなかったですが、まともに打たれていたのも確か。
あのままダウンだけ取って続行していれば、一発のある楠だけに...という気もしますが。

しかし勝負はつきました。本田は生き残り、楠は敗れました。

場内の客入りはあまり良いとも言えず、多くの注目を集めた訳でもありません。
しかし、未完成ながらも、それぞれに大きな可能性をファンに感じさせてくれた
若き二人の対決は、とてもスリリングで、興奮させられるものでした。

本田猛は、洲鎌栄一、仲宣明が去った尼崎ジムを牽引するスターになってほしいです。
そして楠浩明。見た試合はどれもこれも、勝とうが負けようが変わりなくスリルに溢れ、
強烈な印象を残すものばかりでした。
彼の今後について、何を言うことも出来ませんが、そのファイトぶりを、
ずっと覚えていようと思っています。
コメント (4)
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サンティリャン王座奪回

2005-12-06 22:31:07 | 関東ボクシング
遅まきながら、日高和彦が、前王者レブ・サンティリャンに
凄絶なノックアウト負けを喫した
土曜日のOPBFウェルター級タイトルマッチについて。

敗れた日高のパワーファイター的なスタイルに対する是非論があり、
また前回KOした相手に雪辱を許したことから、
日高に対する評価を落とす声もあるようです。

しかし逆に、今回の敗北は、前回の勝利、サンティリャン攻略が、
いかに貴重で価値あるものだったか、ということの証明である、と
見るべきかもしれません。

サンティリャンは、東洋最強の実力を証明しました。
長身をしならせて打つパンチは、見た目以上に日高を痛めつけていました。
日本王者の大曲、そして3階級制覇の湯場との対戦を見てみたいです。

それにしても日高敗戦は残念とはいえ、スリリングで迫力に満ちた試合でした。
言葉は悪いですが、どこへ出しても立派に通じる「見せ物」たりうる、
こういう試合を、もっと沢山の人々に見てもらえる方法はないものですかね...。
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