CYCLING DATA

TOSHI@さすらいのサイクリストの自転車ブログ。
走行記録、風景写真、グルメ写真などUPしていきます。

SDAin王滝08 クロスMTB100キロ

2008-09-14 23:59:06 | イベント
未明に夕立のような雨が降りましたが、我々が泊まった銀河キャンプ場周辺だけだったようで、スタート会場には雨が降った形跡無し。天気は概ね晴れで絶好のレース日和、と言いたいところですが…。逆にドライになりすぎた路面と、「凄まじい」と言う表現が似合うほど、ガレたダートに上り下りは難儀を要され…。苦しかったけど、楽しく、でも決して楽ではない、この微妙な表現が一番似合うだろう、このMTBのロングイベント、お陰様で完走出来ました。今年は100キロ、120キロ、42キロの参加者総勢1500人とのことで過去最大の盛り上がりだったそうです。

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昨年は災害のため距離が88キロに短縮されたが、今年はフルに100キロ走れるそうだ。午前4時前、スタート会場となる松原スポーツ公園に到着し、バイクの準備や簡単な朝食を済ませる。5時前にバイクをスタート位置に並べるが既に先頭から500台ぐらい並んでいる。1000人にスタートとなると、丁度真ん中ぐらいの位置か?。スタート直前、ややナーバスになる。今年はMTBでの走り込みをしていなく、その不安が残る。今年仲間のARAIからは、OK田、オガ、エピックS籐、H井(120キロ)、カズさんの5名が参加。私は気分転換他の事情から「BANANA OF JOY TOY」でエントリーした。ARAIのメンバーの集合写真を撮るが緊張からか手ぶれになってしまった。

定刻より少し遅れ6時3分のスタート。ゆっくりとしたスタートだがMTB1000台のスタートはかなり迫力がある。王滝の村内を少しパレード走行して木曽王滝林道に行列は突入して行く。初めの10キロはずっと登りである。ゆっくり目のスタートだったこともあるが林道までの区間でかなり追い越しをかけられた。先頭から2~300に所まで着たのではないかな。走り出すと少し冷静になれた。まだMTBに乗り始めた5年ほど前から私の周りには多くの上級者がいた。そして彼らから色々なアドバイスを受けた。今日は不思議とその教えを思い出すことが出来た。目指すCP1までは36キロ。この区間は一番激しい登りがある所だ。重いギヤを踏むと早々に疲れてしまうので、まずは軽いギヤで回していこう。ミドル*34Tで70回転位をキープ。120キロ挑戦のH井さんの背中が見える位置で登って行く。決して速くはないが自分には合う速度で登っていける。今日は調子がいいかも、と思った。林道も登り出しは土のダートだが、上に行くとゴツゴツした石ころが多くなる。そしてもっと奥地へ進むとガレがひどいところ有る。バランスを崩しクリートを外す場面も何回かあった。

約1時間10分ほど登ると、濁川の災害治水工事後に到着。この渓谷からも御嶽山が綺麗に見える。天気はいい。しかしここらから腰痛がし始めたのだ。それほど重いギヤは使っていないが、少し腰踏みをしすぎたか、ズキズキするがここは我慢して脚を回し上り下りに対処する。 昨年の蜂襲撃現場は何事もなく平穏無事に通過。登りはまだまだ続く。登り終えたらまた下り、そんなことの繰り返し。登っていると腰痛は益々ひどくなるが、下りになると楽になるのでやっとこ第1CP到着。約2時間30分経過。ここで軽く補給を摂るため2分ほど停車。次は三浦貯水池の周りまで比較的下り中心のルートになる。それほど急な下りではないので下りが苦手な私でも加速して行ける。貯水池の周りはコースで唯一平地が5キロほど続き、例年は集団走行となっていた。しかし今年は集団がなく単独走になってしまった。30キロ前後まで速度上げるが単独は辛い。

貯水池を約半周すると再び登りが始まる。これもまた最高地点まで1時間ほどかかる長い長い登りだ。ギヤを軽くして極力回して行くが、脚も疲れてきてケイデンスも上がらない。心拍も最大に近いくらいに上がって行く。再び腰痛が始まる。路面もガレていて、うまくラインを取らないとスリップして登らない。速度は6キロまで落ちる。腰が痛え!。その腰から血行が悪くなったのか右腿も痺れてきた。御嶽山が一番よく見えるビューポイントまで例年は一気に登れるが今年は腰痛に耐えられず何度か足を止めバイクを降り伸びをした。正直泣けてくるほど痛かった。そんなこんなで今年は最高のビューポイントで御嶽山の画像を撮るのを忘れた。そんなゆとりがなかった。下りもガレているのでゆっくりライン取りを考えて下る。MTBオフロード走はこういう点で神経を使う。第2CP到着は11時丁度。5時間が経過していた。正直ここでリタイアを考えるくらい今年は腰が痛かった。何が原因か?やはり練習不足か?、直前のポジション変更が災いしたか?日常の働き過ぎか?単なる歳のせいか?(これが一番だったりして)。

第2CPを過ぎると、あとは大きな登りはなくなり、高低差100m前後のUPダウンが続く後半は長い下りになる。例年は一番よく走れる区間である。リタイアせず頑張って行くことにする。CPで軽く補給を摂りまた登り始める、ここも相変わらずガレている、もう少し整備出来ないのかな。進むには進んだが腰痛を我慢してのペダリング、例年に比べると速度に乗れていないような気がする。小刻みなUPを繰り返し、疲れもピークに達する。70キロ経過、残り30キロ、なんとか先が見えてきた。もうどうにでもなれと言う気持ちでクランクを回す。75キロから第3CPまで長い下りが始まり少し休める。何だかんだで第3CP到着、80キロ地点。時刻は12時で6時間が経過していた。

残り20キロ。例年だと1時間半以上かかるような記憶が有った。120キロ出場権が与えられる7時間切りは到底無理で、1昨年100キロ走行時のタイム7時間23分を切るのも無理とあきらめ、ここで再び休んで補給食をもぐもぐ。この間数十名が追いこしていく。順位なんかもどうでもいいと半場あきらめモードで再び走り出す。しかし超立ち上がりが悪い私の脚は今年ここから回り始めた。ゴールまであと2山越す。ここから標高差200mぐらいの登りになり追いこして行った連中も疲れでだいぶ失速していた。何名か追い越し少し挽回。慣れも出てきたか下りも少し上手くなった見たい。 そして最後の登りは標高差100m、最後の力を振り絞り脚を回した。右手方向に御嶽山が綺麗に見える。ここからも御嶽山が見えるんだ、4回目で初めて気が付いたよ。約90キロ過ぎた所で残りは長い下りになる。後は慎重にブレーキングしながらバランスを取り転けないように気を付けて下る。最後の2キロぐらいは平地になる。ここで一気にギヤを重くしてダッシュする。とにかく中盤に襲われた腰痛に苦しんヘタヘタな走りしか出来なかったが、もう終盤が見えた。ゴールゲートをくぐったとき時計は7時間11分だった。これが正しければ1昨年タイムを更新したことになる。何かの間違えでは?直後は放心状態で何も考えられなかった。

リザルト速報値によると
7時間08分、総合順位は160位であった。1昨年タイムを15分更新、順位は59ポイント上げたことになる。しかし例年になくヘロヘロな走りだったし反省点も多く、また苦しかったのであまり実感がない。何が幸いしたか正式リザルトと区間タイムが出てからゆっくり考察してみよう。

蜂の襲撃は無かったが、ARAIの同僚カズさんが途中で落車のため負傷しリタイア。その他負傷者も多かった様だが、そんな中無事完走出来た事をまずは喜ぼう。
また応援してくださった皆様、ありがとうございました。

以下S720Iのデータ
素行距離 95キロ(*)
実走行時間 6時間55分
平均速度 14.1キロ/h
平均心拍 151
最大心拍 183
平均回転 72
消費カロリー 4686キロカロリー
(*)王滝100キロと言われいていますが、実際のレース区間は95~8キロなのです。
(画像はゴール直後の私です。ヘロヘロなのがわかるでしょ)