角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

田舎の特権。

2012年04月21日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡二百円〕
ピンクとオレンジは、女の子にとても人気の高い色と聞きます。おっと、「女の子」と言ってしまえば年齢が制約されますから、「女性」と言わなければいけませんね。21cmのサイズも配色も可愛い草履は、ぜひ中高年のおばさまにお勧めしたいです。
縁起物の「おかめひょっとこ」プリント、ピンク基調はこちらになります。



東京からお越しの女性ひとり旅。草履実演を見つけるや、すぐに関心の高いのが分かりました。こうしたいきなり「ハマる」タイプは、性別や年齢を問わず案外多いです。片足が編みあがるまでご覧でしたから、ほぼ一時間を丸太椅子で過ごされました。

お気に入りの配色をお選びの女性ですが、当初心配したのがアパート階下に音が響かないかです。これまでも何人かが同じ心配をされたのですが、常連さんの住所を見てみるとアパートやマンションが多数です。おそらく音に関しては、さほど問題はないんじゃないでしょうか。

女性にもその話を伝えると、『でもうちのアパートは、とっても古いですよ。隣りの部屋のカーテンを閉める音が、はっきり分かるんですから。新しく入って来た若い人たちは、みんなその音で引っ越しちゃうんですよ』と笑う女性。

『そんな住みづらいアパートなら、引っ越したらいいでしょ?』と言うと、『池袋駅から徒歩15分で、あんなに安いアパートなんかないですよぉ』。
結局世の中すべてが一長一短。すべてに好都合なんかないですよね。

私はこれまでの人生で、「集合住宅」に暮らした経験がほとんどありません。18歳で上京した際、三ヶ月間社員寮で暮らしたことと、あとは出張のビジネスホテルくらいですか。ですから階下や隣室に他人が住んでいる環境は、正直楽しくは感じません。

田舎に暮らす特権のひとつは、頑張れば一軒家に住めることですかね。
コメント
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