今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡四百円〕
オレンジ系で統一した草履は、これまであまりありませんでした。しかも洋柄ではなく和柄のオレンジも珍しいはずです。あえて日本語を使えば「橙色の草履」、ぜひとも中高年のおばさまに履いて欲しいですね。
ゴールデンウィーク初日は、初夏を想わせる陽気になりました。最高気温は23~24℃まで上がったでしょう。開花宣言の翌日にしては、ずいぶん花びらが開いたように感じます。それでもお客様は、『満開を見たかったねぇ』。もちろん気持ちはよく分かるのですが、蕾だけを見てお帰りになったたくさんの人たちを知っている分、少し複雑ですね。
そして人波も増えています。ゴールデンウィークを待ちかねてお出掛けなんでしょう。家族連れがとても多いですね。小さな子どもたちが丸太椅子に座り、真剣な表情で実演に見入っていますよ。15分以上見続けていた男の子に、『そろそろ編み方覚えた?』と訊いてみると、『う~ん、まぁ、だいたいは…』。天才かもしれません。
4月10日のブログで「母の日」について触れました。その張り紙を読んでの反応が、なかなか楽しいです。一度にご紹介しきれないほどのエピソードが生まれているのですが、関西からお越しのおばあちゃんと孫娘さんの会話。孫娘さんは20歳代前半と思います。
おばあちゃんが角館草履に関心が高く、購入したい素振りを見せたんですね。孫娘さんは母の日云々の張り紙を読んでいて、おばあちゃんに『私がプレゼントしてあげるよっ』。
その言葉を聞いたおばあちゃん、『えっ、あんたどないしたん?いや~、びっくりしたわ~』。ほんとに驚いたお顔に、思わず笑ってしまいました。おそらく孫娘さんは、いつもおばあちゃんからお小遣いをもらってばかりいたんでしょうね。
楽しいおしゃべりは一日中続いていますが、心に残る言葉だけいくつかご紹介しましょう。
先ツボが左右内側に寄せられているのを見て、『草履職人さんの優しさが見えますね』。
展示パネルに並ぶ草履をしみじみ眺め、『この配色に癒されるわぁ』。
久しぶりに訪ねて見えた角館草履の生徒さん、『実はこの連休、お梅ちゃんに入ってるの私だんシ』。
おっと、これはナイショでしたかっ。明日からも楽しい出会いが続くでしょう。