今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡四百円〕
春の新柄第二弾は、「赤系おまかせ」にピッタリの可愛い草履です。サイズを小さめの22cmにしましたので、小柄で可愛いおばあちゃんにもお勧めしたいですね。
美しい金の和柄はこちらになります。
年度が変わったとはいえ、学校はまだ春休み。西宮家にも子どもを連れたご家族がよくお見えです。すると草履実演がツボにはまる子どももいて、『あたしこれ見てるから、お母さんは買い物しててっ』なんて子どもが結構います。
昨日は間もなく小学校入学という女の子が、ひとり実演席の丸太椅子に残りました。数日前まで保育園児とは思えない背の高さでしたから、『これから小学生にしては大きいよね』と言うと、『うん、そう。いっつも言われてるの、大きい子ねって』。
話す口調もさすがは女子、就学前とは思えない歯切れの良さですよ。
小さな子どもばかりでなく、角館には中学生くらいまでの子どもが大勢来てくれます。学校行事として学年単位になれば、100人以上が間断なく実演席に立ち寄ることさえ珍しくありません。
グループ単位で仲良く笑い合っている姿を見ると、「少なくともこの中にはイジメなんかない」と思ってしまいますよ。
今夏開催予定の「50歳記念同期会」。角館中学校を同期で卒業した面々との集いは、成人式、33歳厄祓い、42歳厄祓いと続き、そして50歳となります。
ちょっと聞いただけでも、中学校卒業以来一度もこうした集いに出席しない人が、それなりの人数に及ぶようです。
理由はさまざまと思いますが、このたび初めて事情を知ったひとりは、「角館を思い出したくない」というものでした。特定の人物に言葉のイジメを受けていたようで、精神的にずいぶんツラい日々を過ごしていたそうです。
私はその人と比較的仲良しだったのですが、そんなことがあったとはまったく知りませんでした。35年も前のことですが、正直少しばかりショックでしたね。
いわゆる「加害者」の名前はあえて聞きませんでした。聞いたところで35年前に戻れるワケもないですし、その人物を恨むことが出来るほど私自身も「清廉潔白」ではなかったでしょう。
ツラい思い出ひとつのせいで、中学校生活のすべて、角館の生活すべてを闇に葬った人がいるんですね。本当にツラい話ですが、ふるさとの思い出はすべての人に優しいわけじゃないということでしょう。