角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

ご愛用者の声。

2012年04月11日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
春の新柄の中にお願いしたひとつが、「桜プリント」でした。この時期編んでいる草履は桜まつり用の在庫が多いですから、どうしても桜模様は欲しいところです。紫基調にオレンジ色を組み合わせて、爽やかな春爛漫の草履ですね。
平生地はこちらです。



東京からお越しの女性四人旅。うちのおひとりが、昨年5月から角館草履のご愛用者でした。お連れの三人へ履いてのご感想をお話くださると、おひとりがお土産を含めて2足お選びです。
「ご愛用者の声」が「製作者の言葉」を超える。むしろ当たり前なのかもしれません。

昨年からご愛用の女性が、『冬は履かなかったので、これからまた履きますぅ』。
冬は履かないという理由の多くは、「靴下」でしょう。五本指ソックスを着用すれば問題は解決なんですが、これを履いたことがないという人はまだまだ多いんですね。

実演席の試し履きを、私が勧める前に自ら履き出す人の多くは、五本指ソックスを履いています。近年かなり多くなっているのは間違いないのですが、『(草履を)冬は履けないじゃない!?』と五本指ソックスがまるで頭に浮かばない人も、まだまだ相当の人数に及びますね。

今日大阪からお越しのおばさまは、五本指ソックスにゆったりサイズの冬用サンダルを履いていました。外反母趾がヒドいと言うおばさまは、医師の勧めで履きだしたそうです。そんなおばさまは角館草履にも関心をお寄せくださり、可愛い配色をお選びでした。

五本指ソックスは、履き慣れるとやめられませんよ。私がよく言うのは、『草履は買わなくていいですけど、五本指ソックスは履いたほうがいいですよっ』。
「愛用者の声」は「メーカーのPR」を超えるかもしれません。
コメント
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