「月桃=げっとう」 友人の庭 珍しい花が咲いてるよ! の声に誘われて (14―7―9)
今日は朝から不安な一日が始まりましたが、有難いことに台風は南下してくれ
たようで、雨も風も大丈夫でした。
NHKのEテレに「知恵泉」という番組があるのをご存知ですか? 先週までは、
朝のテレビ体操の前番組としてみていたのですが、朝6時から見ると途中から
なんです。今週から夜のこの番組をビデオにとって見ることにしたのです。
今日の題名は「心をつかむ手紙術」夏目漱石、石川啄木、島崎藤村の手紙を
例に挙げて「手紙」を語るのです。若いころはよく手紙を書くほうでしたが、今は
めったに書きません。ついメールで済ませてしまいます。
漱石の手紙は神奈川近代文学館に187通残っているそうです。漱石は手紙
が好きで人を「くすりと笑わせる」ユーモアのあるものだそうです。作者ですか
ら、個人に当てたものでも、いつかは人に見られるという思いがあるので、手
紙といえども一種の彼の作品です。でも受け取った人もよく残しておいたもの
ですね。字のきれいなのに驚きました。
藤村の手紙は「筆短情長」を心がけたものです。借金の断りにも、どうして、
貸せないかという理由まで書く優しさがある。
啄木は生活の貧しさゆえに、借金の申し込みの手紙が多い、親友の「神津家」
に226通も残っているそうです。せっせと窮状を訴える手紙術。涙ぐましい臨
場感あふれる手紙で、相手は騙されたと思ってもいいから助けてあげようとい
う気持ちにさせてしまうのは一種の人徳でもある。20人の人からの借入金は
1372.50銭、今に換算すると1400満円だそうです。
手紙というのは、何も言い回しのたくみさを求めるものではない。沢山な言葉
を求めるでもない。真心がありのままに書かれており、その人がよく表れてお
ればいいのです。
よくわかりました。でもお礼状にしても、ついついパソコンで打ってしまいます。
「字を忘れているからか書かないのか、書かないから忘れるのか」両方でしょ
うね。