ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

つなみ

2012年07月24日 | 読みました
     
午前中は、草引きをして、お昼を食べて、昼寝をしてと何時もの日常。夕方
に凄い夕立がありました。 明日も同じような天候だそうです。暑い!暑い!
夏の来る前に、早、秋が恋しい。

   つなみ (被災地の子どもたちの作文集)完全版   森 健

この本が第43回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。新聞で読んだとき
に、是非読みたいと思った。図書館に行くと、「ここでは購入の予定がない
が、メインの図書館で購入予定になっています」からと手続きを取ってくだ
さいました。私が一番だったのでしょう、まもなく届いていると通知が来ま
した。

被災地の子供80人の作文集です。地区別に纏められていて、園児から高
校生までの心の記録です。なんど嗚咽を堪えたでしょうか。感じた事を、そ
のまま筆に託した言葉、何の飾りもない故にストレートに心に染み入りました。

はじめは2011年6月に刊行した月刊「文芸春秋」8月臨時増刊号『つなみ
被災地のこども80人の作文集』=ムックを元に再編集した作文集だそうです。
同書を求める声が1年たっても今直途切れない。そこで「単行本」として刊行
しなおしたそうです。

原稿用紙の自筆そのままのものと、タイプで打ち直した文章とがあります。

子どもたちの文章は、初めには自分の怖かった、悲しかった体験が綴られて
いますが、最後にはどの子も感謝の気持ちを述べています。その感謝の気持
ちを抜粋させてもらいました。

「世界中の人が応援してくれていると考えると、頑張れます。だから、もう少
し私達を応援していてください。世界中の人たちのお陰で、わたしたちは生き
ていくこと出来ます。災害にあって、本当に人の優しさが分かりました。これ
からも世界中の人に感謝して、いつか恩返しが出来る事を信じながら、元気
に生きて生きたいと思います。(中学2年)

俺は生きてきたこの16年の間に、悲しみ、苦しみ、悔しさ、寂しさ、つらさ、
恐ろしさ、ひもじさ、よろこび、たのしみ、うれしさ、全てを経験しました。もう
家も住めません。まだ避難所暮らしですが、津波に追いかけられながらも生
き延びた命、これから何事にも負けず、一生懸命生きて行きたいと思います。

最後に全国から救援物資を送ってくれたり、応援してくださった皆さん、ボラ
ンティアで集まってくれた方々、そして不眠不休で働いてくれている自衛隊の
皆さま、感謝しています。本当にありがとう。頑張れ日本! よみがえれ石巻! 
がんばるぞ俺達家族! (高校1年)

お店も何もなくなってしまい、とてもかなしくおもいました。早くもとよのよ
うな町にもどってほしいです。あんなこわい思いは、もう二どとしたくありま
せん。でもげんきでやっていきたいです。まけるな!日本   (小学2年)

1ヶ月たってご飯もだいぶよくなり、ごはん・おかずみそ汁が出るようになっ
た。この頃になると、店も開店して、買い物もできるようになった。母に「何
か買ってあげる」と言われても、今何が欲しいのか?前はほしい物がたくさん
あったのに、今はなにがほしいのか、わからないぼくがいた。

あの震災から二ヶ月がすぎ、いろいろなことを感じ、そして生きていられる命
の大切さをまなんだ。ぼくから、大切な物をうばっていった津波がにくくてた
まらない。けれどこの震災でたくさんの人に出会うことが出来た。そして、た
くさんの人に助けてもらった。自衛隊の人、警察の人、市役所の人、ほうどう
の人、ボランティアの人”ありがとうございます”と何回言っても足りないく
らい。 (小学5年)

だんだん忘れ始めていた事ですが、今の問題は原子力発電所の事です。最
近、原発を批判する声をよく聞きます。私の町は先程も言ったように原発のあ
る町です。おそらく、もう私の生きている間には戻れません。あの町に帰れる
日は来ません。ですが、私はこの事をけっして原発のせいだとは思いません。
確かに原子力発電所での爆発が無ければ、私はもう一度またあの町でいつ
ものように過ごしていたあとおもいます。しかし、私は原発の事を恨んでなど
いません。逆に誇りに思っています。あの町をあそこまで支えてくれたのは原
発です。東京電力があってこその大熊町です。もう一度原子炉の青の建物を
見てお花見をしたい。もう一度大熊で過ごしたい。お願いです。私の絶望的な
気持ちを、どうか「町には必ずもどれる」という希望に変わるような出来事を起
こしてください。誰がなんと言おうと、東京電力は私の誇りです。 (中学三年)




     これも「トンボ」でしょうか? 細くて 透き通ってるからだ 始めてみました

コメント
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