ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

刑事さん、さようなら

2012年07月11日 | 読みました

「ダリア」 何十年もこのはなだけなんですが 来年は違うのも植えてみようかな~(12-7-1)


今日は7ヶ月ぶりに大阪の病院に付き添いました。大阪駅に着いたとき、「診
察券」「保険書」を忘れたことに気が付きました。主人はそのまま病院に直行、
私はすぐ家に帰り、トンボ帰りで病院に向かいました。

入院時や通院時、大きな病院だと思っていましたが、今日久しぶりに行くと、小
さいと感じました。これはどういう心情の変化なんでしょうか?

相変わらず、病人であふれています。年を取れば、病院にお世話になるのは
誰しもですが、一人頑張って自分の足で来ている人を見るのはいいのですが、
入院中の患者さんが、ベッドのままレントゲンを取りに来たり、診察を受け
に下りて来たりしているのや、または車椅子で、何を聞かれても反応がなく、
うつろな表情の人を見ると、私もいつかはあのようになるのかな~? と考
えてしまい、憂鬱になり、気もそぞろとなります。

病院は病気を治すためには行かなければならない場所ですが、どうかそんな
状態になりませんように…と祈ります。



     刑事さん、さようなら      樋口 有介

これもサスペンス。「ぼくとぼくらの夏」で第6回サントリーミステリー
大賞読者賞を受賞、「風少女」では第103回直木賞候補作品となったそ
うですが、私はこの作品が初めてです。

警察の内部事情を知りましたね。警察関係って公僕だから、安いサラリー
だと思っていたのですが違ったようですね。

警察官の結婚に関しては、面倒な部分も有る。暴力団や反体制組織に関係
した家系か如何かがしらべられ、引っかかった場合は結婚のキャンセルか
本人の退職を迫られる。水商売や風俗関係もご法度で、たとえ表面的に誤
魔化しても、警察内での立場は悪くなる。必然的に同僚や上司の縁者が多
くなり、結果として「けいさついっか」のようになる。

本庁に行きたい後輩たち。それを部下にもつ須貝が主人公。同僚沙和子と
不倫関係に有る。一方、須貝の受け持つ殺人の関係者七沢夕美を慕うヨシ
オ。夕美の紐的存在の小暮がパソコン内に書き残した、夕美の経歴や小暮
との関係、その筋書き通り(実名で書いていた)須貝を自家用車の中に閉
じ込め、アルコールをかけ、焼死させるヨシオ。本の中ではガソリンだが
ヨシオは免許がないためガソリンが買えないからという。

ヨシオは養護施設で育ち、その先輩である男の店「竹林(トリム)」で焼
肉店の腕を仕込まれる。主人はガンで余命がない、ヨシオに店をゆする。

警察には特別調査費と言うのが有って立て替えたお金のにプラス3割り増
しの金額が戻されるって、本当? 須貝はそのお金を使って、事件を解決
しようとする。

夕美の父は幼稚園の送迎バスの運転手だった。シロバイの警官と衝突。死
亡させる。実際は警官が悪いが事故の直後に通りかかったシロバイ警官の
証明(ワゴン車は一時停止せずに側道から飛び出した」)と目撃証言させ
た事により有罪。

送迎バスの直後に居た軽自動車のドライバーも七沢に過失はないと証明、
しかしそれでは警察の面子が立たず、シロバイ警官の証言を取る。

七沢は一時停止違反、安全運転義務違反も否定、シロバイがありえないほど
のスピードで走ってきて、一方的にワゴン車の側面に衝突したと主張したが
取り上げてもらえなかった。

この幼稚園の送迎バスの事故は実際あったことですね。私の記憶の中に運
転手の人の無罪を勝ち取る為の署名運動があったと記憶しています。それ
でも、結果は有罪になったと記憶していますが…。真実がこの本の様であ
ったとしても、もう罪の償いを終えて折られる頃だと思います。なんだか
むなしいと言う後味でした。
                                (1890回)


 「ヘメロカリス」  この花も沢山咲きました 一寸色がきついのですが (12-7-7)
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