ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

映画・悪人

2010年09月13日 | 映画の話

              「アナナス」     天王寺公園   (10-5-16)


今日は大阪に「悪人」を見に行きました。勿論、深津絵里さんがモントリオール
世界映画祭で主演女優賞を受賞したと言うニュースに釣られてです。

この映画祭では、田中裕子さんが、先に「主演女優賞」を受けておられるので
すね。そして「おくり人」が最高グランプリーを受賞したのも、この映画祭でした
ね。賞を受賞したことによって、世界のフイルム・マーケットからオファーが来て
いるようです。

長崎の寂れた漁村で生まれ育った土木作業員(妻夫木聡)が犯した殺人事
件を軸に人間関係がきうすになった現代に「いったい誰が本当の『悪人』なの
かを問うた作品だそうです。

主人は「つまらなかった」と言います。「何を言わんとしているのかはっきりしな
い」私は見ごたえがあったと思っています。「そんな事言うなら、もう戦争物しか
さそわへんで~」と言いました。案外、人が入っていましたが、「賞」効果だと
主人は言います。それは認めます、私だってそうですから。

「誰が一番悪いと思う? 私は作業員を侮辱した女(殺された)だと思うけど…」
「そう思う、あれだけ侮辱されれば男は殺したくなるだろう」ここでも意見一致。
私はこの殺された女の子の演技がとても上手だと思ったのです。男性は誰で
も自分を好きになるとうぬぼれる会話、犯人をののしり侮辱する言葉、出番は
少ないのですが、目の表現力(訴える力)が私は良いな~と思いました。

樹木希林さんのおばあさんは勿論絶品です。登場人物のおばあさんは私の
年代と同じぐらいなので身につまされました。「孫の為に貯金している」と喋っ
て、その金を狙われ騙し取られる。私なら絶対しないことではあるが、その気
持ちはよくわかります。今の自分の生活をよりよく見せたいと言う気持ち、人
間の弱さでしょうか…。

さて深津さんの演技力については、何処が「賞」に値しているのか私には判
りませんでした。「キャタピラー」の寺島しのぶさんの演技は見て「なるほど」
と納得したのですが…。私はむしろ妻夫木さんに「演技賞」を上げたいと思い
ました。これも主人も同感です。

この映画の場面があちこちにめまぐるしく変わるのです。人間関係が多岐に亘
っていて、その関係であちこち飛ぶのです。そのめまぐるしい変化が主人に
は気に入らないのだと思います。

感想としては「映画は良いな~」でした。「今の世の中」が反映されていて、
目で見て教えてもらえるからです。活字からとは又違うインパクトがあります。





コメント (2)
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