ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

昭和16年夏の敗戦

2010年09月08日 | 読みました

            「八重のアマリリス」   西宮の町角  (10-5-21)


今朝、台風の影響で雨と言う予報でした。そんな中でウッディに行くのもと思い
休むことにしました。今頃「フラ」が始まっている時間だな~と言う頃には、いい
お天気になりました。いまさら行ってもスタジオには入れないので、鉢物の手
入れをすることにしました。もう半月もしないうちに、植え替えの時期が来ます。
又、忙しくなります。

       昭和16年夏の敗戦        猪瀬直樹

この本を手に取ったのはある番組で、自民党の石破さんが「どんな本を読んだ
らいいか」と人に訊ねられたら、必ずこの本を薦めると話しておられたのを聞い
たからです。丁度何故大東亜戦争が始まったのか?と言うことに興味がわいて
きたときだったからです。又、昭和20年ではなく、何故、昭和16年なのかと言
うことにも興味を持ちました。

読み始めたものの、軍隊の階級とか色々こまごまと知らない言葉が出てくるの
で、少々てこずりました。

読書に男女の差は無いのかもしれませんが、戦記物はあるような気がします。
ゆっくりと理解しながら読みましたから1ヶ月掛かりました。読後感を読むと、
やはり男性が多く、1日で読み上げたと言う猛者もおりました。

結果的には「読んで良かった」と言う感想です。東条さんの事も世間で言われ
るような人でも無いな~と思いました。戦犯が合祀されているから、靖国に参
拝しないと言う人たち、一度お読みになればと思いました。

東条さんが内閣総理大臣に推されたとき、ご本人が一番驚かれたようです。
開戦反対の昭和天皇が東条さんなら勇み足の陸軍を抑えられるだろうと言
う思いでの任命だったようです。結果的には東条さんは陸軍を抑えることは
出来ませんでした。天皇陛下のお心を知りながら、自分の力ではどうするこ
とも出来なかった、東条さんは天皇と陸軍の板ばさみに苦しまれたようです。

「総力戦研究所」と言うのが創られました。3期生まであったようです。各分野
から選り抜きの実力者を集めました。総勢36人。

始めは大学のような講義や体操の時間まであったそうですが、研究者の間で
「30歳過ぎて何をいまさら…」と不満の声、試行錯誤の上、辿り着いたのが
「模擬内閣」でした。

その模擬内閣で「開戦は? 結果は如何に?」と。結果は「日米戦日本必敗」
と出ました。しかし本内閣はその意見を無視した。

「真珠湾攻撃」は石油輸入を全面的にストップさせられた日本が戦わずして、
生きる道が無い故であったと言うことは私は聞いていました。資源の無い日
本ですから、石油を止めれば、戦いを挑んでくるであろう事は米英は想定済
みでした。いや米英の挑発に乗ってしまったと言ってもいいのかもしれません。

開戦を急ぐ統帥部(軍隊を統率し指揮する)と言う言葉も始めて知った。

東条さんは「総力戦研究所」の「模擬内閣」の「閣議」をよく傍聴していたと
言う。そして出た結論「日本必敗」の言葉に「…あくまで机上論であり、軽は
ずみに口外してはならぬ」と言ったそうだ。東条さんは狼狽していた、それ
は口には出さないが、ご自分と同じ考えを披露された故ではないか。

私は本題の「昭和16年夏の敗戦」と言う言葉を捜しながら読みました。直
接指し示す言葉は見当たりませんでしたが、「総力戦研究所」が出した結
論「日米戦日本必敗」と出たのが「昭和16年」で戦わずして、「日本は負け
ると出た年」と理解しました。

戦争責任は誰かが取らなければならない、開戦当時の首相である東条さん
がすべての責任を負ったと理解しました。「東京裁判」をビデオで撮っていた
のですが、今の我が家のテレビでは見ることが出来ません。とても見たいと
思います。

この本を読みまして、靖国神社に東条さんは合祀されて当たり前と言う気にな
っております。読むという事は凄いことだな~と思います。



             「ジニア」     尼崎・スポーツクラブ・ウッディ  (10-5-1)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする