ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

歌舞伎の拍手と花道と

2010年09月03日 | 新聞から

           「つゆくさ」   何ともいえない「和」の色合いが好き  (10-6-10)


先日こんな投書がでていました。

『歌舞伎は拍手をせずに鑑賞を  77歳の男性です。
東京の「歌舞伎座」立替工事のお陰で、團菊祭が初めて大阪で行われること
になり、さっそく大阪松竹座に足を運んだ。 6歳のころから、亡き母のお供で
歌舞伎を見続けている私だが、近ごろ気になることがある。それは観客が役
者の登場時や、役者が見得などを決めた時、やたらと拍手をすることである。
海外公演の影響か、カーテンコールやスタンディングオベーションまであるの
は驚きだ。歌舞伎の評論家や通の人々、役者の方々から、これらの拍手が
乗ってきた芸の気概をそぎ、困ると言う指摘がある。 今回も「勧進帳」の弁
慶の引っ込みで、飛び六法の前に弁慶役の團十郎が一礼すると、盛大な拍
手が起こった。拍手する気持ちはよく理解できるが、やはり大向こうの掛け声
に任せて、役者の気力をそがずに、役者の至芸に目を凝らしたい』

春に東京の歌舞伎座に久しぶりに行ったときに私も驚いたのです。やたらと
拍手が多くなっていたのです「えっ!これ何?」そして実に嫌~な気がしまし
た。客席からの役者への賛辞は、大向こうの掛け声だけでいいのではないで
しょうか? 何ともいえない大向こうの掛け声と間のよさ、これもお芝居を見る
楽しみの一つです。私は通ではありませんが、小さい頃から、母に連れられて
見に行っていたので、昔を知っているのでそう思うのです。

弁慶が一礼するのは、観客に対してではなく、わけありを知りながら、弁慶の
忠臣に免じて、関守・富樫が一行を通過させてくれる。勿論弁慶もそれを知っ
ている。その富樫に対しての弁慶の御礼だと私は解釈しています。だからだ
から、その見せ場で拍手は無用です。

私は花道が大好きです、出来るなら花道の側で見たいと思います。歌舞伎座
意外で歌舞伎を見ますと花道がありません。だから私は見に行きたくないの
です。

尼崎でも歌舞伎公演があります。はじめは喜んで行きました、しかし、花道の
ない公演は歌舞伎を見ている気がしないので、いくことをやめました。

大阪も、新しい歌舞伎座が誕生し、今月が「杮落とし」です。そのうち行きたい
と思っています。

あと東京に国立劇場に行っていません。此処は日本の芸術の劇場ですから、
文楽や邦楽、日本舞踊等もするわけです。その時は「花道」は要りません。で
すから、歌舞伎を上演する時のみ「花道」を設置するようです。

花道を設置と言うので思い出しました。團十郎一座がパリに「勧進帳」を持っ
ていきました。有名な「飛び六法」があるわけですが、外国の舞台には「花道」
がありません。父・團十郎は舞台の上手から下手に「飛び六法」を踏むつもり
でした。しかし息子・海老臓は客席の通路に「花道」を設置することを求めま
した。それを聞いた時、私は拍手喝采しました。通路の「花道」での「飛び六
法」は外人さんも大喜びだったようです。

「花道」これは「花形役者」が通る道です。こんなことを知ったのはつい最近
です。あまりにも当たり前すぎて考えたこともありませんでした。ほんとにの
んびりしています、私は…。




   「ランタナ」  ↑  この鳥ヒヨドリ?     ↓  この2倍ぐらいに大きくなりました
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