ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

遍路 (46回)

2009年08月30日 | 思い出話
       平成14年11月5日 (火) 訪れる寺無し


        距離:27K   ふるさと旅館  ~  高橋旅館   (2)

柿の収穫の時期でした。柿の選別をしていました。あまりに大きな柿だったも
のですから「わぁ~大きな柿ですね!」と思わず声を掛けてしまいました。おば
さんは「渋抜きをするんです」と言いながら私の掌程もある大きな柿をください
ました。「筆柿」という種類だそうで縦長の柿でした。関西では、柿と言えば平
たいものですから、縦長の「筆柿」が木になっているのは初めて見ました。





暫く行くと、石垣の上から「お遍路さ~ん一寸待って」と言うおじいさんの声が
しました。急いで家から出てこられたおじいさんの手には、これまた掌より大
きな(形は関西の形)柿を持ってきて、石垣の上から手渡してくださいました。
これも又美味しい柿でした。
              道路脇の見事に紅葉した銀杏の木


おじいさんの家の前は鈴なりのキーウイの木が2本、キーウイはオスとメスを
植えないと実がならないと聞いていましたが、2本とも鈴なりの実をつけてい
ました。何故? オスの木も実をつけるの? それともオスの木はひっそりと
寄り添っていたのでしょうか? デモね、ニュージーランドでは道端の一本の
木にも、実は鈴なりになっていましたよ。メスオス揃わないと実をつけないの
か、メスだけでも実をつけるのか、真実はどちら?




門松に使う松を揃えて束ねている人を見つけました。私には始めての光景
です。出来上がった門松は九州方面に出荷されるそうです。もとはご主人と
二人でしていた仕事ですが、ご主人が腰を痛められた為に1人でして居るそ
うです。舅が96歳でまだ居るので…こんな言い方をしてはいけないけれど、
働きに出られないのよ。だからこうして内職しているの。地方ではまだまだ、
舅・姑の世話を優先してしている人が居るんですね。一生懸命家計を助けて
働いて、その上、老いた親まで世話しておられる…。

子守をしているおばあさんも良く見かけます。都会ではもうあまり見ない光景
ですね。三世代で暮らしている子供は幸せだと思います。中間の親世代は大
変かも知れませんが、子供達にとっては色んな形の愛情の中で大きくなるの
は幸せなことだと思います。私自身もそうでしたし、私の子供達もそうでした。


                    千人宿記念大師堂

     お部屋の中です   右奥のとの中にはお布団が入っていました


千人宿記念大師堂がありましたので休ませていただく事にしました。頂いた
柿とカロリーメートでお腹を満たしました。陽だまりにそよ風…主人は良い気
持ちで眠ってしまいました。少し休めば疲れも取れます。寝るには涼しすぎる
と、障子閉めようとしたとき、後発の小林夫妻が追いついてこられました。一
つ手前の「お遍路休憩所」で休んでこられた、そこで「ナシ」の接待を頂かれ、
美味しかったといっておられました。そういえば、道の片側は季節はずれで人
気は無かったのですが梨園になっていました。ご夫妻は上らずに縁側で少しお
話しをして、先に行かれました。

部屋の中には「ボケない五ヶ条」「積もり違い十ヵ条」の言葉が壁にかかって
おりました。本当に戒めたい言葉だと思いました。「積もり十ヵ条」は心して
生きて行きたい『戒め」です。難しい事ですけれどね。



       私ボケない? 全て当てはまっていると思うのですが…
      
                              (1160回)

 
コメント
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