ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

おひとりさまの「法律」

2009年02月12日 | 読みました




          コリウス 4種 (尼崎・上坂部西公園 09-2-6)


主人がズボンが窮屈になったので、一回り大きなサイズを買いたいといったので、2着買ってきました。試着室の壁には、裾上げの値段が書いてありましたし、店員さんも当然のように「寸法をお計りしましょう」と言った。又レジでも聞かれて、お金の持ち合わせが無いと思ったのか「レシートがあれば、後日でも寸法直しいたします」と言われた。

「自分でしますから良いです」と私が言えば「ご自分で?其れは良いですね」との答え。今度は私が「? 皆さん裾揚げも頼まれるの?」そういえばミシンの無い家も多いと聞いたことがあるが、私ぐらいの年代の人なら、自分ですると思っていた。縫えなくても「裾揚げテープ」とか言うものもあるらしいし…。

ただ難儀なことに、針に糸が通せない、メガネを掛けていても、なかなか通らない。私が針仕事から遠ざかっているのは、その所為である。糸が楽に通せた時代は、子供の服も、自分の着るものも自分で縫っていた。つい10年ほど前まではそうだった。でも今は既製品を着ている。冬のセーターやカーディガンは自分で編むので今も既製品は買わないが…。

お昼を馴染みのカレー屋さんに寄った。昼時で若い人が多かった。食べるスピードが全然違う、次から次からとお客さんが入ってきて、待っている人が出ても私達は速くは食べられない。若い人が後から来て先に食べ終わる。これからは昼時を避けたほうがいいかな~。


         ☆  ☆  ☆  ☆  ☆
      

      おひとりさまの「法律」   中澤まゆみ


この本をまた借りしてから何ヶ月にもなる。勿論、長く掛かるけど貸していただけるかと許可を貰っているのだが、図書館の本を次から次に読む事になって、随分日にちがたってしまった。

読み始めて、持ち主が傍線を引いたり、書き込みをして居るのを見て、随分熱心に読んでいるな~、早く読んでお返ししなければいけないのではないか、と言う気がしてきた。持ち主がおひとり様になるという事は旦那様のほうも同級生ゆえに何だか複雑な気持ちでもある。

第1章  葬儀と相続の人間ドラマ
第2章 離婚したいと思ったら
第3章 お金は大事、だまされない
第4章 お一人様が病気になったら
第5章 お一人様の終わり方

五つに分かれていた。私にとって第1章のみが読んだ甲斐あったと思った。家族の死から葬儀、相続までと、相手の死後、沢山するべき手続きがある、其れも期限が限られていると聞いていたが、漠然としていたのをこれを読んで良く解った。此処には書かれてい居なかったが自動車の名義書き換えとか、その家の細かいことも沢山あるかもしれない。

「後始末」のページを作って、思い出すたびに書き溜めて行こうかなと思った。わが家では確定申告は主人だが、それ以外は私が全てやっているので書き残しておかないと分からないだろうと思う。

どちらが先に死んでも、死亡した名義の預金が下ろせなくなるから、臨終間じかになれば、預金を下ろしておかないと、当座、葬式代も払えなくなると聞く。これは相続に関係する処置らしいが、この点だけは、私が年金を受け取るようになってから、二人の別々の預金通帳に当座必要であろう金額をプールするように心掛けている。

幸か不幸か子供が争うほどの財産も無いし、この本を読んでも遺産に相続税を掛けられる心配もなさそうなので心配していない。

第2章と第3章は必要を感じなかったので読まなかった。

第4章と第5章 「延命処置は要らない」とだけは一筆したためておこうかなとは思っている。 昔は「自宅の畳みの上で死にたい」と思っていたが、其れはだれかに大きな負担と犠牲を強いることになると自らの経験でもわかっているので、入院し、看護を職業に選んだ心優しい人のお世話に成ろうと決心している。これは何もおひとり様であろうと、家族が居ようと、本人の考えだろうと思う。

人間の命はあっけないものだと思うが、死に至るまではやはり周りに迷惑も掛ける事もあるだろう。3ヶ月までのお世話は「死へ至る道」として許される期間と言うか、周りが辛抱できる限界だと言う。それ以上になると、心の奥底で「この世話何時まで続くのやろ、早よ終わって欲しいな~」と思うものだと言う。「そんなこと無いよ」と言う人が居たら、その人は自分の心に芽生えたその一瞬に目を逸らせている居るのだと思う。どんなに愛があっても、人間は自分ほど愛しいものは無いのだから。
コメント
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