貴女のお名前何て~の? 何方か教えてください
今日は最終の練習日でした。後はオケ合わせがあるだけです。「オーケストラの音が私達の耳に届くのは一瞬後だから、オーケストラの音を聞いてからでは遅れる。音だけに頼っては出遅れます。指揮者を見て歌ってください。そうすれば大丈夫です」毎年同じ事を言われていると思うのですが、普段はピアノに合わせて歌っているので、つい楽器に合わせようとしてしまうのだと思います。
コンサートに出演される為ガザリアン先生が昨日オーストリアから来日されました。ガザリアン先生はウイーンの宮廷歌手で、日本で言えば人間国宝の様な存在だそうです。のりこ先生の先生です。
今までにも何度か出演しておられるのですが、そのときは私は参加していませんでしたので、私は今回が始めてお目にかかったわけです。写真よりず~っと可愛らしい、女らしい方でした。
ガザリアン先生は言われました。歌は健康でなければ歌えない、言い換えれば歌えるという事は健康である。だからいつも健康には気をつけなければいけない。
歌もスポーツも呼吸が上手くできないと成功しない。気功の呼吸法と同じと言われた。つまり深く息を吸って暫く息を止めている状態、これが空気が腹の底まで入った状態だと言われた。腹の底まで吸い込んだ息を少しづつ、時間をかけて吐き出すようにする。
この意味は私には良く理解できた。太極拳を10年間習っていた時の準備運動の段階でこの呼吸法を会得しているからだ。ただ太極拳の時は「逆複式」と言って、空気を吸い込んだときにお腹を引っ込め、吐き出すときお腹を膨らませる。この複式は内臓強化にとても良いそうです。歌うときも私は「逆複式」だと思うのですが…。
顔の表情も大切と言われました。これはいつもお教室で言われていることです。「皆顔が怖い、もっと笑顔で」って。ガザリアン先生も「美しく青きドナウは楽しい歌なんだから笑顔で」と言われる。解っているのですが、高音の所があるのと、歌うのに必死で、笑顔に気を配る余裕が無いのだと思う。
ガザリアン先生はこうも言われた「皆さんの口は高い音も低い音も同じ大きさだ。高音の時は大きな口を開けないと高い音は出ない」お手本を見せながら発声練習をしてくださったが、吃驚するほど大きく口をあけておられた。
指導を頂いた後に歌ったときは本当に皆声が良く出ていたと思う。これが本番まで持続すれば良いのだが…。
ガザリアン先生はオーストリアの方ですからドイツ語です。通訳がついています。通訳は会員のお医者様です。医学はドイツ語でしたね。男性が少ないので今回は庄右衛門先生の出身校のコーラス部OBが助っ人として参加しておられます。
又、会員の国内旅行で信州に行った時から、毎年リンゴを発注している、信州のリンゴ農園のおばちゃん達も来てくださるそうです。会場の皆さんとご一緒に歌うとき、のりこ先生のピアノの生徒の子ども達と一緒におばさんたちも舞台に立たれるそうです。
何だか色んなご縁の方が一同に会して、楽しいコンサートになりそうです。