9/12
他部署のパートさんTさんと飲み会。
彼女は、二十歳近くの娘さんと優しい旦那さんとマンションに住まうマダムである。
私より13歳年上。
衣装持ちで、彼女が同じ洋服を着用しているのを私は滅多に見たことがない。
いつもラブリーな洋服が似合う彼女を密かに羨ましく思っている。
そして、私と同じクマ好き。
今日は飲み会という名のクマオフ会。
前々から開催を約束していたんである。
各自が愛でるクマを持参し、ひたすら見せ合う会。素敵すぎ。
我が家からは、吉熊とクマ先生が代表として本オフ会に出席した。
場所は料亭風居酒屋。
個室。
トイレから帰ってくるとき迷ってしまうぐらい、回廊が入り組んでいて複雑だった。
飲んでは喋り、食べては飲んで、気づけば午前様。
彼女は他の建物で働いているんだが、普段は隠されているその実情を話してくれた。
あと。
「自分の子供が可愛いだなんて嘘だから。少なくとも私の場合はそうだった」
と、謎の言葉を残していた…。
え?
一瞬耳を疑ってしまった。
そんなことを話す人には今まで遭遇したことがなく、私としてはかなりの参考証言となった。
会社も家庭も個人も、他からは見えない色々なことが内包されている。
彼女の言葉一つ一つを反芻しながら思った。
酒を酌み交わすと、内に秘めたものがふと溶けて、外側とは違った一面を見せることもあるのかもしれない。
それにしても、楽しかった~♪♪♪
…って、今、かなりの二日酔いなんだが。
他部署のパートさんTさんと飲み会。
彼女は、二十歳近くの娘さんと優しい旦那さんとマンションに住まうマダムである。
私より13歳年上。
衣装持ちで、彼女が同じ洋服を着用しているのを私は滅多に見たことがない。
いつもラブリーな洋服が似合う彼女を密かに羨ましく思っている。
そして、私と同じクマ好き。
今日は飲み会という名のクマオフ会。
前々から開催を約束していたんである。
各自が愛でるクマを持参し、ひたすら見せ合う会。素敵すぎ。
我が家からは、吉熊とクマ先生が代表として本オフ会に出席した。
場所は料亭風居酒屋。
個室。
トイレから帰ってくるとき迷ってしまうぐらい、回廊が入り組んでいて複雑だった。
飲んでは喋り、食べては飲んで、気づけば午前様。
彼女は他の建物で働いているんだが、普段は隠されているその実情を話してくれた。
あと。
「自分の子供が可愛いだなんて嘘だから。少なくとも私の場合はそうだった」
と、謎の言葉を残していた…。
え?
一瞬耳を疑ってしまった。
そんなことを話す人には今まで遭遇したことがなく、私としてはかなりの参考証言となった。
会社も家庭も個人も、他からは見えない色々なことが内包されている。
彼女の言葉一つ一つを反芻しながら思った。
酒を酌み交わすと、内に秘めたものがふと溶けて、外側とは違った一面を見せることもあるのかもしれない。
それにしても、楽しかった~♪♪♪
…って、今、かなりの二日酔いなんだが。
生理中は、とにかく恋愛が嫌いになる。
この時期は不思議なぐらい、恋愛小説を読めなくなる。全く受け付けないんである。
以前の部長はとにかく私を恋愛させたがっていた。
私の嫌がることを全て見透かしていたかのように。
某役員さんなんて、私を見合いさせようと企てていた。
あのときは本当に辛かった。
私に幸せになってほしいという彼らの気持ちはわかる。
しかし、彼らの思う「幸せ」と私の欲する「幸せ」が相反するベクトル上に存在するという事実を彼らはわかっていなかったようだ。
彼らの気持ちを反古にする罪悪感は会社に対しての罪悪感にも連結し、何度も言うが本当に辛かった。
人は言った。
「彼氏いるとか言っちゃえば」
と。
でもどうしても言えなかった。
他人に恋人がいる事実は認められるし、喜ばしいと思う。
しかし、私に恋人がいるという嘘はどうしても吐けない。
口にしようとすると胃酸と共に軽い吐き気をもよおすんである。
自分に対する裏切りのように思うから。
決して、私を認めてもらおうという気持ちはない。
ちょっと特異だと薄々は感じているし…。
でも、各々にある十人十色の「幸せ」を略奪する権利は誰にもないはずである。
自信が欠如している私だけれども、これだけは声を大にして主張できる。
あの頃は辛かった。
人は言った。
「受け流せば」
と。
受け流せなかったから辛かったんで…。
今、認知行動療法とパキシルのお陰で、なんとか辛いことの呪縛から解き放たれつつあるが、たまにこうして思い出し憤りに負けそうな夜がある。
この時期は不思議なぐらい、恋愛小説を読めなくなる。全く受け付けないんである。
以前の部長はとにかく私を恋愛させたがっていた。
私の嫌がることを全て見透かしていたかのように。
某役員さんなんて、私を見合いさせようと企てていた。
あのときは本当に辛かった。
私に幸せになってほしいという彼らの気持ちはわかる。
しかし、彼らの思う「幸せ」と私の欲する「幸せ」が相反するベクトル上に存在するという事実を彼らはわかっていなかったようだ。
彼らの気持ちを反古にする罪悪感は会社に対しての罪悪感にも連結し、何度も言うが本当に辛かった。
人は言った。
「彼氏いるとか言っちゃえば」
と。
でもどうしても言えなかった。
他人に恋人がいる事実は認められるし、喜ばしいと思う。
しかし、私に恋人がいるという嘘はどうしても吐けない。
口にしようとすると胃酸と共に軽い吐き気をもよおすんである。
自分に対する裏切りのように思うから。
決して、私を認めてもらおうという気持ちはない。
ちょっと特異だと薄々は感じているし…。
でも、各々にある十人十色の「幸せ」を略奪する権利は誰にもないはずである。
自信が欠如している私だけれども、これだけは声を大にして主張できる。
あの頃は辛かった。
人は言った。
「受け流せば」
と。
受け流せなかったから辛かったんで…。
今、認知行動療法とパキシルのお陰で、なんとか辛いことの呪縛から解き放たれつつあるが、たまにこうして思い出し憤りに負けそうな夜がある。
私の幸せセット
・カフェイン
・たばこ
・本
これらがあれば、幸せ。
遅れていた生理が来た。
前々から鎮痛剤を飲んでいたので、さほど痛みはない。
連日続いていた微熱も生理が来た瞬間に35.7℃に戻った。
生理痛には豆乳が良いらしいということを以前に聞いたことがある。
帰りの喫茶店でソイラテを注文しようとしたんだが、なかった。
まぁいいやのカフェラテ。
泡の部分がハートに見えなくもない。
可愛い。
幸せセットに囲まれて、一日の疲れを癒す大切な時間。
・カフェイン
・たばこ
・本
これらがあれば、幸せ。
遅れていた生理が来た。
前々から鎮痛剤を飲んでいたので、さほど痛みはない。
連日続いていた微熱も生理が来た瞬間に35.7℃に戻った。
生理痛には豆乳が良いらしいということを以前に聞いたことがある。
帰りの喫茶店でソイラテを注文しようとしたんだが、なかった。
まぁいいやのカフェラテ。
泡の部分がハートに見えなくもない。
可愛い。
幸せセットに囲まれて、一日の疲れを癒す大切な時間。
実家にいる木彫りのクマ。
いつかは東京に連れて帰りたいと願っている。
祖母が北海道で買ってきたシロモノ。
顔つきは微妙なんだが、黒々としたボディがそそる。
我が家にいるクマ子さんよりも若干大きめ。
帰省する度に
「いつかマンションを買ったとき、きっとあなたを迎えに来るからね」
と囁きながら頭を撫でている。
いつかは東京に連れて帰りたいと願っている。
祖母が北海道で買ってきたシロモノ。
顔つきは微妙なんだが、黒々としたボディがそそる。
我が家にいるクマ子さんよりも若干大きめ。
帰省する度に
「いつかマンションを買ったとき、きっとあなたを迎えに来るからね」
と囁きながら頭を撫でている。
今日一日、吉熊上司は不在。不安な一日を過ごす。
●●●ィ~(部長)と直接話すことが多くて精神的に疲れた。
今朝、●●●ィ~の大学時代の先輩から会社に電話があった。
経済雑誌の表紙を飾っている彼女の経歴を調べてビツクリ。
アメリカでMBA(経営学修士)を取得してるではないか!
私の仕事といえば、慶弔関係の出納やその他諸々の細かいことをいっぱい抱えていたのだが、今年の初めからそれらを後輩女子に移行することになり、だいぶ楽になった。
ひとつの仕事について、深く追求したり調べたりできる時間が持てて、やっと面白くなってきた。
制服の件だって、今回の新しい企画とこんなに丁寧に向き合ったのは初めてではないだろうか。
「稟議にこのエビデンスを付けておいてクダサイ」
「えび…?」(ぽか~ん顔の私。頭の中には「かっぱえびせん」しか思い浮かばない)
「…証拠書類のことデス」
(こんなことも知らないのか!?)と、ときどき歯がゆそうに顔を歪める●●●ィ~を気にしつつ、明日も会社で強く生きるのでごんす。
●●●ィ~(部長)と直接話すことが多くて精神的に疲れた。
今朝、●●●ィ~の大学時代の先輩から会社に電話があった。
経済雑誌の表紙を飾っている彼女の経歴を調べてビツクリ。
アメリカでMBA(経営学修士)を取得してるではないか!
私の仕事といえば、慶弔関係の出納やその他諸々の細かいことをいっぱい抱えていたのだが、今年の初めからそれらを後輩女子に移行することになり、だいぶ楽になった。
ひとつの仕事について、深く追求したり調べたりできる時間が持てて、やっと面白くなってきた。
制服の件だって、今回の新しい企画とこんなに丁寧に向き合ったのは初めてではないだろうか。
「稟議にこのエビデンスを付けておいてクダサイ」
「えび…?」(ぽか~ん顔の私。頭の中には「かっぱえびせん」しか思い浮かばない)
「…証拠書類のことデス」
(こんなことも知らないのか!?)と、ときどき歯がゆそうに顔を歪める●●●ィ~を気にしつつ、明日も会社で強く生きるのでごんす。
毎朝、裏道を通っている。
人知れずひっそりと咲くシコンノボタン。
この紫は、7歳のときに着た七五三の着物を彷彿とさせる。
私の七五三のためにベータのビデオを購入した両親。
二荒山神社で着物の裾を捲り、鳩に蹴りまくっている私が、ビデオテープにしっかりと刻印されている。
この紫色を見る度に、そんなことを思い出す。
人知れずひっそりと咲くシコンノボタン。
この紫は、7歳のときに着た七五三の着物を彷彿とさせる。
私の七五三のためにベータのビデオを購入した両親。
二荒山神社で着物の裾を捲り、鳩に蹴りまくっている私が、ビデオテープにしっかりと刻印されている。
この紫色を見る度に、そんなことを思い出す。
体調を崩したらしい。
帰宅後、倒れるように布団に潜り、今起きた。
一昨日から微熱が続き、汗をかくぐらい暑かったり、急に寒くなったり。
考えられるのは…
・風邪
・夏の疲れがやってきた
・更年期障害
・月経前症候群
…さて、どれか。
自分的に最後の2つが有力。
でもたっぷり寝たせいか、若干回復したっぽい。
仕事は、最近吉熊上司が会議室に籠城していることが多いので、自分で考えて進めることが多く、ちょっと不安。
できることからコツコツやればいいんだよね…。
あんまり深く考えず、お風呂にでも入ってくるか。
☆画像☆
昨日の帰りに見上げた空。
空気が澄んでいたせいか、とても綺麗な空色だった。
帰宅後、倒れるように布団に潜り、今起きた。
一昨日から微熱が続き、汗をかくぐらい暑かったり、急に寒くなったり。
考えられるのは…
・風邪
・夏の疲れがやってきた
・更年期障害
・月経前症候群
…さて、どれか。
自分的に最後の2つが有力。
でもたっぷり寝たせいか、若干回復したっぽい。
仕事は、最近吉熊上司が会議室に籠城していることが多いので、自分で考えて進めることが多く、ちょっと不安。
できることからコツコツやればいいんだよね…。
あんまり深く考えず、お風呂にでも入ってくるか。
☆画像☆
昨日の帰りに見上げた空。
空気が澄んでいたせいか、とても綺麗な空色だった。
歯医者デー。
隣の部署のO主任と同じ時間帯の予約だったので、彼女と一緒に通院。
私が通う歯医者さんは真田広之似のイケメンさんである。
いつでもニコニコしているデンタル貴公子~♪
しかし、今日の真田先生は、なんだかいつもと違っていた。
歯科衛生士の女性に厳しく指導していた。
「ほら、…同じミスをしない!」
「…言ったよね?」
「ライトの位置が違うよ」
今日は銀歯のかぶせ物を入れたのだが、その後処理をしていた歯科衛生士さんの手つきが気に入らなかったんだか、
「いいよ。僕がやるよ。換わって」
と、冷たく言っていた。
こわ~い。
ぶぁぁ~んと大きな口を開きつつ、ドン引きな私。
自分が上司に言われている気になって、凹んでしまった。
歯科衛生士の女子は、素直に従っていたが、彼女の気持ちは痛いぐらいよく分かる。
いつも仲良くしている明るい彼女が、ちょっぴり可愛そうだった。
働くって大変だ。
自分の労働力がお金になる。
その陰には、このような「言いようの無い感情」が、浮かんでは消え、忘れた頃にまた浮かんでくる。
勤続中は、その繰り返しなんだと思う。
O主任は、待合室で待っていてくださった。
この歯医者には子供部屋がある。
受付のお姉さんが会計を終えるまで、そこに置かれているおもちゃで、O主任と遊んだ。
紐を引くと、アンパンマンご一行様の顔が動く!たのし~!
O主任も私もすっかり童心に戻っていた。
おもちゃでいつも遊んでいた幼き頃。
働くっていうことなんて、もっと遠くにあると思っていた。
でも、あの頃、私が遊んでいたおもちゃは、父の稼いだお金によって購入されたもの。
父の中に山積された「言いようの無い感情」の結果で、私は遊んでいたのだ。
帰り際、O主任と酒を飲みつつ、そんな深い話をしたいなぁって思ったけれど。
二人とも
「治療後。30分間は飲食禁止」
って言われたから、今日はまっすぐ帰宅した。
(前回、歯医者帰りに二人でご飯を食べたら、歯が痛くなったんである…)
隣の部署のO主任と同じ時間帯の予約だったので、彼女と一緒に通院。
私が通う歯医者さんは真田広之似のイケメンさんである。
いつでもニコニコしているデンタル貴公子~♪
しかし、今日の真田先生は、なんだかいつもと違っていた。
歯科衛生士の女性に厳しく指導していた。
「ほら、…同じミスをしない!」
「…言ったよね?」
「ライトの位置が違うよ」
今日は銀歯のかぶせ物を入れたのだが、その後処理をしていた歯科衛生士さんの手つきが気に入らなかったんだか、
「いいよ。僕がやるよ。換わって」
と、冷たく言っていた。
こわ~い。
ぶぁぁ~んと大きな口を開きつつ、ドン引きな私。
自分が上司に言われている気になって、凹んでしまった。
歯科衛生士の女子は、素直に従っていたが、彼女の気持ちは痛いぐらいよく分かる。
いつも仲良くしている明るい彼女が、ちょっぴり可愛そうだった。
働くって大変だ。
自分の労働力がお金になる。
その陰には、このような「言いようの無い感情」が、浮かんでは消え、忘れた頃にまた浮かんでくる。
勤続中は、その繰り返しなんだと思う。
O主任は、待合室で待っていてくださった。
この歯医者には子供部屋がある。
受付のお姉さんが会計を終えるまで、そこに置かれているおもちゃで、O主任と遊んだ。
紐を引くと、アンパンマンご一行様の顔が動く!たのし~!
O主任も私もすっかり童心に戻っていた。
おもちゃでいつも遊んでいた幼き頃。
働くっていうことなんて、もっと遠くにあると思っていた。
でも、あの頃、私が遊んでいたおもちゃは、父の稼いだお金によって購入されたもの。
父の中に山積された「言いようの無い感情」の結果で、私は遊んでいたのだ。
帰り際、O主任と酒を飲みつつ、そんな深い話をしたいなぁって思ったけれど。
二人とも
「治療後。30分間は飲食禁止」
って言われたから、今日はまっすぐ帰宅した。
(前回、歯医者帰りに二人でご飯を食べたら、歯が痛くなったんである…)
横浜美術館を後にする。
なかなかオシャレな美術館である。
ランドマークプラザを散策。
蛇行しているエスカレーターが素敵。
古奈屋でカレーうどんを食する。ここのカレー汁はクリーミー。
バナナの天ぷらのトッピングがたまらなく好きなのだが、胃がもたれ気味だったので我慢。
最後は、一緒に配膳されたスパイシーご飯を汁の中にぶち込む。
まいう~。
すっかり満腹になり、桜木町駅まで動く歩道に乗っていたら…嵐が来たみたい。
さっきまで晴れていたのに。
これがいわゆるゲリラ豪雨っつーやつね。
動く歩道に屋根はあるのだが、横から降りつける風雨を凌げるものはなく、乗客は風雨吹きさらしの刑…。
暗黒のパンパシ横浜。
光る稲妻。
打ち付ける風雨。
なに?この非日常的な空間は。
少しばかり興奮している自分を感じた。
思わずシャッター。
元町商店街まで足を伸ばすつもりだったんだが、急遽変更。
雨に濡れるとテンションが下がる→帰宅っていう人ってけっこういると思う。
連日のこの大雨。
経済にも影響しているんではないだろうか。
なかなかオシャレな美術館である。
ランドマークプラザを散策。
蛇行しているエスカレーターが素敵。
古奈屋でカレーうどんを食する。ここのカレー汁はクリーミー。
バナナの天ぷらのトッピングがたまらなく好きなのだが、胃がもたれ気味だったので我慢。
最後は、一緒に配膳されたスパイシーご飯を汁の中にぶち込む。
まいう~。
すっかり満腹になり、桜木町駅まで動く歩道に乗っていたら…嵐が来たみたい。
さっきまで晴れていたのに。
これがいわゆるゲリラ豪雨っつーやつね。
動く歩道に屋根はあるのだが、横から降りつける風雨を凌げるものはなく、乗客は風雨吹きさらしの刑…。
暗黒のパンパシ横浜。
光る稲妻。
打ち付ける風雨。
なに?この非日常的な空間は。
少しばかり興奮している自分を感じた。
思わずシャッター。
元町商店街まで足を伸ばすつもりだったんだが、急遽変更。
雨に濡れるとテンションが下がる→帰宅っていう人ってけっこういると思う。
連日のこの大雨。
経済にも影響しているんではないだろうか。
「源氏物語の1000年 あこがれの王朝ロマン」@横浜美術館へ行った。
源氏物語ったら、光GENJI…じゃなかった光源氏の恋愛や人間関係が書かれたアレである。
1008年には宮中で読まれていたことが確認されていることから、今年は源氏物語が歴史上に登場してちょうど1000年の節目にあたるらしい。
源氏物語絵巻、平安装束、源氏物語の蒔絵がほどこされた化粧箱、屏風、…どれもこれも美しく、優雅な気持ちになれた。
上村松園の「紫式部図」とか、最高に良かった。多くの画家によって描かれた紫式部だが、上村松園特有の淡い筆のタッチが雅さを浮き立たせていた。
同じ松園の絵でも、「焔」の下絵は迫力があって印象的だった。
六条御息所の生霊だって…。怖いっ!でも、妖艶。
鶴沢探真の「源氏物語若菜図 筆の錦絵巻」の前で足が止まった。
女三宮が柏木と密通をするきっかけとなったシーン。
部屋の中にいた猫にゃんが外に逃げる際、垂れていた御簾がめくれ上がり…一気に胸キュンした女三宮。
大和絵は…どれも同じに見えた。雲の隙間から平安貴族がまったりしている絵。
最後のコーナー。
瀬戸内寂聴先生が源氏物語書いた際の生原稿が展示されていた!
ぢつは、私は何度も源氏物語を読もうとして、くじけている。長い話の上、430人の登場人物を頭で整理しながら読むことは極めて困難である。
現在、私の大好きな林真理子先生が源氏物語を執筆中らしい。
真理子先生の文体はそのリズムが私の体に染み付いているので、今度こそ読める気がする。
源氏物語ったら、光GENJI…じゃなかった光源氏の恋愛や人間関係が書かれたアレである。
1008年には宮中で読まれていたことが確認されていることから、今年は源氏物語が歴史上に登場してちょうど1000年の節目にあたるらしい。
源氏物語絵巻、平安装束、源氏物語の蒔絵がほどこされた化粧箱、屏風、…どれもこれも美しく、優雅な気持ちになれた。
上村松園の「紫式部図」とか、最高に良かった。多くの画家によって描かれた紫式部だが、上村松園特有の淡い筆のタッチが雅さを浮き立たせていた。
同じ松園の絵でも、「焔」の下絵は迫力があって印象的だった。
六条御息所の生霊だって…。怖いっ!でも、妖艶。
鶴沢探真の「源氏物語若菜図 筆の錦絵巻」の前で足が止まった。
女三宮が柏木と密通をするきっかけとなったシーン。
部屋の中にいた猫にゃんが外に逃げる際、垂れていた御簾がめくれ上がり…一気に胸キュンした女三宮。
大和絵は…どれも同じに見えた。雲の隙間から平安貴族がまったりしている絵。
最後のコーナー。
瀬戸内寂聴先生が源氏物語書いた際の生原稿が展示されていた!
ぢつは、私は何度も源氏物語を読もうとして、くじけている。長い話の上、430人の登場人物を頭で整理しながら読むことは極めて困難である。
現在、私の大好きな林真理子先生が源氏物語を執筆中らしい。
真理子先生の文体はそのリズムが私の体に染み付いているので、今度こそ読める気がする。
大学時代、同じゼミだったK君から電話があった。3年ぶりぐらいだろうか。
彼は同郷で、大学通学時、たまに電車内で遭遇していた。
「おひさ。元気?」
そんな私の問いに、彼は一瞬黙ってしまった。
そして、これまでのことを話始めた。
聞くところによると、彼は職場のストレスからうつ病になり、半年前に自殺未遂をしたらしい。しばらく都内の大学病院に入院し、ようやく快方に向かい始めたとのこと。
パキシル、ワイパックス、ルーラン、アモバン、メイラックス…私よりも多数の薬を服用している。
お金、生活、…独り暮らしの者がうつ病を患うと本当に大変だ。その辛さを体験している私は、出掛けようとしていたんだが、彼の話に小一時間、耳を傾けることにした。
また上京して彼の面倒を見ていた彼の両親もうつ病になり、彼自身も最近2回も事故に遭い、踏んだり蹴ったりだと言う。
「俺たち、付き合わない?」
咄嗟にそう言われた。
え?
意味がわからない。
私にはそれができない。
パキシルの副作用について、大学時代の思い出話について、我々の故郷宇都宮について、彼と熱く語りたいとは思う。そして彼に死んでほしくないという、切なる願いもある。
友達として彼の話を聞くことはできるが、付き合うことはできない。
自分の能力以上のことをすると、私は必ず痛い目に合う。
子供が好きで、就職したらあたたかい家庭を作りたいって大学時代から願っていた純朴な彼は、子供嫌いで孤独好きな私と関わったらきっと不幸になるに違いない。
いや、綺麗事は辞めよう。
私はあまり他人と深く付き合うのが嫌いなのだ。他人に興味がない。自分にしか興味がない。
生活領域内に他人が入り込むことが窮屈で本当に嫌なのである。
だから仮に私がK君を好きだとしても、答えはただ一つ、「ノー」である。
そこら辺はけっこう頑固で、天と地がひっくり返っても絶対に変えるつもりはない。
しかし、ここで私の意思をはっきり伝えたら、彼の病状は悪化しないだろうか…。
私の中にあるどす黒く臭いものをオブラートに包んで、彼に言った。
わかってくれたかなー…。
彼は同郷で、大学通学時、たまに電車内で遭遇していた。
「おひさ。元気?」
そんな私の問いに、彼は一瞬黙ってしまった。
そして、これまでのことを話始めた。
聞くところによると、彼は職場のストレスからうつ病になり、半年前に自殺未遂をしたらしい。しばらく都内の大学病院に入院し、ようやく快方に向かい始めたとのこと。
パキシル、ワイパックス、ルーラン、アモバン、メイラックス…私よりも多数の薬を服用している。
お金、生活、…独り暮らしの者がうつ病を患うと本当に大変だ。その辛さを体験している私は、出掛けようとしていたんだが、彼の話に小一時間、耳を傾けることにした。
また上京して彼の面倒を見ていた彼の両親もうつ病になり、彼自身も最近2回も事故に遭い、踏んだり蹴ったりだと言う。
「俺たち、付き合わない?」
咄嗟にそう言われた。
え?
意味がわからない。
私にはそれができない。
パキシルの副作用について、大学時代の思い出話について、我々の故郷宇都宮について、彼と熱く語りたいとは思う。そして彼に死んでほしくないという、切なる願いもある。
友達として彼の話を聞くことはできるが、付き合うことはできない。
自分の能力以上のことをすると、私は必ず痛い目に合う。
子供が好きで、就職したらあたたかい家庭を作りたいって大学時代から願っていた純朴な彼は、子供嫌いで孤独好きな私と関わったらきっと不幸になるに違いない。
いや、綺麗事は辞めよう。
私はあまり他人と深く付き合うのが嫌いなのだ。他人に興味がない。自分にしか興味がない。
生活領域内に他人が入り込むことが窮屈で本当に嫌なのである。
だから仮に私がK君を好きだとしても、答えはただ一つ、「ノー」である。
そこら辺はけっこう頑固で、天と地がひっくり返っても絶対に変えるつもりはない。
しかし、ここで私の意思をはっきり伝えたら、彼の病状は悪化しないだろうか…。
私の中にあるどす黒く臭いものをオブラートに包んで、彼に言った。
わかってくれたかなー…。