世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

カテゴライズ

2007年06月09日 16時32分18秒 | Weblog
6/8(金)

金スマという番組で、中村中(なかむら あたる)さんの特集がなされていた。
以前、このブログにも書いたが、私は彼女の「友達の詩」という曲が好きだ。

彼女の今までの人生は強烈だ。
両親の離婚、いじめ、そして自身が背負う「性同一性障害」。
番組ではそんな中村さんの人生が描かれていた。

性同一性障害は、心と体の性別が不一致…という精神疾患だそうだ。
そこまでとはいかなくても、私は自分が女性であることを強く認識することができない。
外見は自分好みのオンナ全開を装っているのに、埼京線の女性専用車両に乗ることに違和感を感じる。
「私が乗っても良いものなのだろうか」と。

また、社会が期待する女性像に自分を押し込もうとするとストレスを感じるんである。

かといって、殿方になりたいのかと問われれば否。
あまり興味がない。

私は私でありたいと願う。
いかなる時も「人間」としてカテゴライズされていたい。
それ以上に細分化されると色々ボロが出てきてしまう。それが辛い。
私が殿方と付き合わない理由は、自分が女性であることを認識し続けることが怖いからかもしれない。


スタジオで「友達の詩」を歌った中村さん。彼女の歌声は、魂そのものだ。母性すら感じる。

歌が好き。
音楽が好き。

その想いを信じ、様々な葛藤や困難を乗り越えてきた中村さんは、人間として輝きを放っていた。
男女のカテゴライズなんて、あまり意味を持たないんじゃね?と思わされた。

私も。
日々の不平や不満に屈しないで、自分が輝けるための道順を探そう。


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見られちゃった秘境

2007年06月07日 23時15分13秒 | Weblog
最近、周囲の人間は某案件で席を外しっぱなしだ。
私は一人でお留守番。

時々、●●●ィ~(部長)と目が合う。
切長の爽やかな目だ。
薄くてしなやかな唇とのバランスは抜群である。

…あっ、やっべ。
近付いてきたよ、●●●ィ~。
何頼まれるんだろ。

「〇〇〇〇はどこに仕舞ってあるのですか?」
ニヒル満載で尋問する●●●ィ~。
(あ、今思い出した。この人の笑顔は、NHK「みんなのうた」の「雪祭り」という曲に出てくる郵便屋さんの笑顔に似ているんだ←知っている人は少ないと思われ)。

「こちらでございます」

4番目のキャビネットを開けて指差す私。

ここは「THE・私ワールド」なのであまり知られたくないんだが。
「見ちゃ…いや」と、鶴の恩返しのツウみたいに淫靡に隠してみようか。
でも、そんなことしたらクビだろうな…。
それにしても彼の川口浩みたいな探求心って凄いよな。
興味が向学心とうまくリンクしたら、彼みたいに頭が良くなれんのかな?一体どんな少年期を歩んだんだろ。
…なんて考えていた。

「そうですか。興味があるので、時間を見計らって、ここを覗かせていただきます」

ニヒルな笑顔で彼は去っていった。

彼は私の秘境を見たかったわけではない。
資料を見たかったわけでもない。
きっといつまで経っても「あの件」を放置し続けている私に
「この資料を使って早くあの件に着手しやがれ」
と言いたいんだわ。…なんとなく超確信。

今夜は、どうするべきか一人作戦会議だ。

偏差値差40はあるかと思われる私と●●●ィ~。
彼に納得してもらえる資料を、私は作れるのだろうか。

不安だ。


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頬骨のあたりに宿る情熱

2007年06月07日 23時14分43秒 | Weblog
6/6(水)

久々にサクっと仕事を終えられた。
ふと携帯を見たら妹・芋子から着信アリ。
「飲まね?」
最近、私も芋子もツイていない。
同じ日に、人生の垢を酒で落としたいと思うのは、我々が姉妹だからだろうか。

新宿。
今回も西口の「ザ・ワインバー」(住友ビル50階)。
久々に会った芋子はゲッソリしていた。
芋子曰く、私もゲッソリしたそうだ。
お互い蕀の人生を歩んでいるものね。仕方ないよね…。
本日はスパークリングワインを1本空けた。
二人の話題もグラスで弾けるワインの気泡以上にスパークしていたに違いない。
泣いたり笑ったり…。横隔膜を乱用してしまった。

お互いの間に沈黙が流れると、私達は夜景に目を移した。
足元に広がる夜景は何度見ても感嘆してしまうほどの美しさだ。
宝石箱の中の、一筋のテニスブレスレットのように走る電車。

私の後ろをチョロチョロついてきたあの幼き妹が、いまやデザイナーだなんて信じられない。
私が経験したことがない転職までやってのけた彼女。
ネオンに反射する彼女の、そのゲッソリとした頬骨あたりに逞しさを感じた。

お互い、おばあちゃんになっても、こうして美味しいお酒を飲めれば良いな。


☆ここでクイズです☆
画像は店員さんに撮ってもらった写真。
二人の姿がシルエットのようですが、どちらが妹で、どちらが私でしょうか?


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クマエール

2007年06月05日 22時32分02秒 | Weblog
帰るときに、卓上にメモを残している。
そうすると翌朝、元気に仕事を開始できるのである。
自作のクマは、描くその日の気分で表情が変わる。
今日は良く描けたので激写☆


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涙味のジントニック

2007年06月05日 22時30分28秒 | Weblog
全く、とんだ一日であった…。
一緒に仕事をしている仲間に売られるとは。毎月、某上司に某社の請求書のコピーをするというルーティンを怠った彼女のせいで、私はとばっちりを受けてしまったのだ。
稟議書コピーのデリバリーから帰ってきた私はさっそく部内のただならぬ雰囲気を感じた。
そして、その場で某上司から事情聴取を受けることに。
ちょっとした公開裁判。
私の弁護人、吉熊上司は生憎席を外していた。

うまく言葉にならず、なんだか面倒臭くなった私は頭が回らなくなった。
結果、全ての悪事が私のせいになった。
コピーを渡し忘れた張本人は知らんぷりで自分の仕事を進めていた。
もしも、私に勇気があったらば
「その件は彼女ですよね」
と彼女を指差していただろう。でもできなかった。

自分の席に着くがどうも納得できない。
よく考えて、自分に非がないことを確信。
某上司と下のフロアで話し合った。

最終的に某上司も分かってくれた。聞くところによると、私の不在中、彼女が一方的に罪を私に押し付けていたらしいことも判明。

許せない!
血が逆流する。
小娘だと思ってナメやがって。

なあなあにしたがる某上司にも腹が立ったが、これは彼の癖なので今から指摘しても無駄だ。
フロアに戻り、仕事再開。

後ろめたさ全開でコソコソとしている彼女を確認しながら、憤慨する気持ちを抑えて稟議書を整理する。
死人にも不在人にも口無し。
ひとつ利口になった、私。
もう、彼女を信じない。
自分の為には他人も蹴り落とす。自分は綺麗なままで良い子ちゃんでいたいと思うばかりに、社会的ルールも曲げようとする幼稚な彼女…。最低だと思う。
仕事上、最小限の会話はするが、あまり深くは付き合わない。そう決めた。

風の噂で聞いたのだが、私の不在中、一方的に悪者になる私を吉熊上司はかばったらしい。
しかも、某上司にたてつく感じで。
それを聞いたとき、私は涙が出そうになった。

もし、私が吉熊上司の立場に置かれたら、私は可愛い後輩たちを守れるだろうか。
自信はない。
でも自分が正しいと思うことを正直に述べ、結果として部下を守れる、そんな先輩になれたらいい。
嫌なことたくさんあった一日だったが、吉熊上司への信頼はより深みを増した、そんな素敵な一日でもあった。

それだけで、いいや。

帰りに立ち寄った飲み屋でのジントニックは、少し涙の味がした。


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荒波と凪のあいだで

2007年06月04日 23時08分41秒 | Weblog
週明けの月曜日。
しかも先月分の支払いの締め日だったりする。
朝からバタバタ、各部からの電話対応もする。
机の上では書類やファイルが散乱。見て見ぬふり…。
お昼は奮発して焼き肉丼(仕出弁当)。午後へのパワーを充電!ごきげん♪
そして午後もバタバタと過ぎていった。
18時。経理に書類&データーをギリギリセーフで提出。

そんなこんなで今日も過ぎようとしている。
そんな他愛もない一日だったが、気付いたことがいくつかあったので記載しておこう。

☆今朝、裏道を通って通勤したんだが、庭先に紫陽花が咲いていた。梅雨はもうすぐそこらしい。…湿気で髪がまとまらない嫌な季節だ。…ボンバヘッド。

☆ムカつくことに遭遇したら、脳内でスキャットマンに歌ってもらおう。
♪ぴ~ぱらばらっぱ…。
プッチンプリンのCMソングでも可。怒りで頭の線がプッチンする前に…。
「なんでこんなに怒っているんだろう」という気持ちにさせてくれる。


☆他部署の殿方上司と喫煙所で会話した。
話の流れから、「君は官能小説を書くか、ビデオを作成してみたらウケるかもな」と言われた。
逞しい妄想力を持っているので、OLより性に合っているかもしれぬということらしい。
「株主総会…あぁン、爽快!~異議アリは二回までッ~」
など、死に損のないタイトルが浮かんできた。
…なかなかいけるかも。
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横浜の休日

2007年06月03日 22時26分27秒 | Weblog
せっかく横浜まで来たのだから…と、鳥浜まで足を伸ばし、ベイサイドマリーナへ行った。アウトレットモールだ。
インタープラネットで素敵なスカートを発見!一瞬、運命を感じたがサイズがなくて諦めた…。

気をとり直して、他の店舗を巡る。
コーチをはじめ、老舗メーカーが集っているのである。定価から大体3割引から5割引で商品が販売されている。
ここで、私は驚愕の事実を知ることになるのである。
昨年末、ナチュビュで購入したスーツのジャケットが販売されていたんである。

…どれどれ?
見覚えのある縦縞ジャケットを手にし、恐る恐る値札を確認…。
な、なんと半額じゃん!嫌だわー…。

しかし、別売りの同じ柄のスカートが販売されていないことに揺るぎない安堵を覚える私(売り切れ?)。
やはり年末、あの時購入しておいて良かった。
あの時こそ、まさに買い時だったんだよ…そう自分を慰めないとやってらんない。

複雑な気持ちで見上げた先にはクレープ屋さんの屋台があった!
ぢつはクレープ、大好きなんである。私。
しかも、甘い系よりツナやチーズの入っている系(総菜系?)を好む。
ベンチに座り、ツナチーズレタスクレープをモリモリ食べる。美味しい。口の周りにべったりとチーズがくっつくが、気にしないもんね。

29歳の女子が日曜日の昼下がり、道端でクレープを食する…。
屋台で購入したモノを屋外で一人で堂々と食せる女子って、私か「ローマの休日」のアン王女ぐらいだろう。

…あっ、私にはクマがいるか。
一人じゃない!

結局、何も購入しなかったが、色々なことが凄く新鮮に思えた休日だった。

こうして横浜の休日は幕を降ろしたのであった。


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目の保養

2007年06月03日 22時20分13秒 | Weblog
ランドマークタワーの隣にあるクィーンズスクエアをぶらぶら。

開放的な空間が素敵。宝飾品店が数店舗あり、ハシゴをした。
やはり美しいモノは良い…。
流線型をしたデザインネックレスや一粒ダイヤのシンプルなリング、目の保養になった。


昇天

2007年06月03日 22時19分35秒 | Weblog
珍しく早く起きられた。
腰痛も昨日ほどではなかったので出かけてみようと思い立った。
最近の週末といえば、大抵自宅ヒッキーが主であった。
それが鬱鬱とした気分を招いているに違いない…。
今、私に必要なのは、自分のしたいことをする、行きたい所に行く…そんな心の深呼吸なのだ。
そんなことは既に分かっていることなんだが、自分を甘やかすということについ罪悪感や後ろめたさを持ってしまうから、最初の一歩を踏み出すのが遅くなるんである。
結果、不発というか中途半端に土日が終ってしまうんだ。

「人生を丁寧に生きよう」

昨夜、マイスリーを飲んだあと、私はそう心に誓った。
これは久々に私の中で沸き起こった野心だ。
そんな緊張感を保ちつつ寝たせいか、今朝は午前6時30分という時間に目覚めてしまった。
全身の細胞一つ一つが「どこかに行きたい」と、刺激を求めているようだ。

場所は横浜。
私はあの街が好きだ。そして、私には目当ての建造物があった。
横浜ランドマークタワーである。
あの日本一高い展望台にどうしても行きたかった。
だいぶ以前、人生に行き詰まると私は高いところに登りたくなると、このブログに書いたことがある。


ランドマークタワー69階。
眼下にインターコンチネンタルホテルや観覧者を見下ろすことができる。その奥は海と空。
すぐ下を見下ろすと、人も車も、みんなちっぽけに見えた。
実写版ウォーリーをさがせ!とかやってみた。…もちろん、心の中で。

空に近付くと、私は元気になれる。
前から疑いつつも、ずっと心の中で抱いていたジンクスが事実として証明された。
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のらりくらり

2007年06月03日 00時31分34秒 | Weblog
最近、腰の様子が変だ。
腰から足にかけて痺れている。いわゆる座骨神経痛なんであろうか。今朝なんて、嚔をした途端、腰がズキっとして目を覚ました。
腰痛は温めるのが一番!と何の脈略もなく考えて、銭湯へ行くことにした。

河童天国(地元のスーパー銭湯)も良いが、やはり昔ながらの銭湯が好き。
しかし、残念なことに料金が30円も値上げされていた。大人430円。私が上京したときには370円ぐらいだったはず。すごい値上がり率である。銭湯業界だけインフレなんだろうか。
気をとり直して入場。
脱衣場の上にずらりと並ぶ宣伝看板。
「三菱銀行」…?
しかも、三つの菱形がででーん!の、あの懐かしきマーク。
一体いつ頃から掲げられているんだろ。謎。
体を洗って、壁に描かれている富士山を眺めながら湯につかる。
男湯から流れてくるご機嫌な鼻唄を聴きながら。

湯船に出たり入ったりを繰り返し、のぼせ上がった私の体はピンクになった。気付けば二時間も滞在していた。
番頭さんに「おやすみなさい」と挨拶し、下駄箱のサンダルを履いて帰る。
濡れた髪に夜風が当たる。その度に香りが仄かに漂う。

この街に来て7年。
よく一人でやってこれたなと、初めて思った。
決してお嬢様ではなかったが、箱入りで育てられた私。そんな世間知らずな私が上京をし、深夜に銭湯に行く楽しみを見い出すとは、少なくとも10年前の私には考えられなかったことである。

こんなふうに、いつまでものらりくらりと生きていければいい…湯上がりののぼせた頭では、ただそれだけしか考えられなかった。


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稀な人種

2007年06月01日 23時16分04秒 | Weblog
ハイヒールを脱ぎ、ぐったりと身をソファーにあずけていた。時々、革のきつい臭いにむせりながら。
ようやく、閉じていた目を開けると、窓の外から光が刺しているのが見えた。
そして、どこまでも澄みきった青空。
四角に縁取られた空をずっと眺めていたかった。
頭の奥がまだズキズキするけど、起き上がる。
後場終了まで、あと20分。株価が気になる。
…仕事しなくっちゃ。


それは午後に始まった。
会社に赤ん坊を連れてきた産休中の先輩。
先輩は綺麗で優しくて仕事もできて、私を含め、多くの後輩の支持を得ている。
仕事上がりに上野のパセラへ私たち後輩を引き連れていってくれたのはそう遠くない過去のことだ。

あまりぐずらない子供だったが、数時間のフロア滞在中に何回かわめいた。
フロアの隅にいるはずなのに、子供の声ってどうしてあんなに響き渡るのだろうか。
何回かの「フンギャー」のあと、私の具合いは悪くなった。
電卓が叩けなくなった。
「今度はいつ泣き始めるのか」という心構えが強い不安になり、ソラナックスを多目に服用してしまったのも良くなかったのかもしれない。

打ち合わせ中の吉熊上司に「気持ちが悪いので」とホウレンソウをし、別室で横になった。
一昨年父親になったばかりの吉熊上司に、まさか「〇〇さんの子供の泣き声がうるさいので具合いが悪くなりました」とは言えなかった。

いくら子供嫌いと豪語している私でも、まさか体調が悪くなるほどだったとは予想外、初めての経験で驚いた。
これから出産ラッシュを迎えるあのフロア。
今彼女たちの腹にいる胎児が、一年後の私を脅迫する…。


「あなたも昔は赤ちゃんだったのよ」
とか
「あなたもいずれ子供を産んだら変わる」
なんていう言葉は聞き飽きた。
こんな私のような人間は少数派で、社会ではあまり市民権を得られていない特殊な意見保持者だという意識を持っている。いや、持たざるを得ないのだ。
きっと全人口の数%もいない稀な人種なんだろう。私は。
mixiでも「子供大好き」的コミュに比べて「子供嫌い」的コミュが極めて少ないという歴然たる事実がある。

何が言いたいんかというと、…とにかく、そういう人種もこの世に僅ばかりか存在するということなんである。

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