世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

戦後の女性について

2024年07月10日 23時33分02秒 | Weblog
一昨日は書くことがいっぱいでブログに書かなかったが、あの日に放送された「映像の世紀バタフライエフェクト」の「東京 戦後ゼロ年」について。




有楽町のパンパンに、内緒で音声のみの取材したインタビュアー(藤倉修一さん)が、パンパンに「記者でしょ?」と見ぬかれて、「記者、嫌いなんだよね」と言われ、他のパンパンも加勢してきて「あんた、なんなのさ」とか言われていた。なんとなく「肉体の門」を思わせる雰囲気だった。

その後、パンパンの代表格・「ラクチョウのお時」の音声が流れた。

ラクチョウのお時
(ウィキに取材時のやり取りも書かれている)

パンパンかぁ…。
やたら既視感があるなと思ったら、最近見かけた新宿の立ちんぼ女子の記事と酷似しているではないか。

新宿“立ちんぼ”がまさかの組織化⁉「なに撮ってんだよ!」集団でカツアゲ、ホストへの追い込み、売値の談合=「立ちんぼカルテル」も。一方で界隈では性感染症も激増。「誰に梅毒うつされたかわからない」

戦後79年を目前に迫った今も当時と同じように、女性が路上に立って春を鬻ぐ光景が続いていることの不思議さを感じた。


NHKドラマ「虎に翼」を見ていても同様な思いになることがある。
「この頃と今ってあまり変わってないよな」と。
結婚しろ厨、価値観の押し付け、恰好で判断される、など。
とらつば、今はちょうど戦後のシーンが放映されている。

私の父の母、つまり祖母は明治時代が終わる2週間前に生まれた。
明治45年7月5日。鼠年。「虎に翼」の寅子ちゃんよりも2歳年上だ。

祖母は専業主婦だったが、寅子ちゃんは法曹界での仕事が忙しく、そして家庭をかえりみず、昨日ついに義姉・花江ちゃんにブチ切れられてしまう。

このドラマのすごいところは、主人公の「間違ってはいないんだけど…寅子、それ、アリなの?」みたいな行動を惜しみなく出しているところ。
視聴者が、主人公の成長を見守る態勢に自然とさせられるのである。
寅子育成ゲーム的な。


あともう一つ。この前、ブックオフで買った有吉佐和子先生の「悪女について」がおもしろくてたまらない。これもあの戦後の話だ。人々の証言が彫刻刀のように鈴木君子という女性の人物像を浮かび上がらせている。1日1人の証言のみ読もうと思っていたのだが昨日は2人の証言を読んでしまった。今夜も風呂に浸かりながら2人の証言を読んでしまう。湯のぼせてしまった。


戦後の日本にタイムトリップしたら私は生きていけるのだろうか。
テレビや小説のなかの女性のように逞しく生きていける自信がない。

祖母は戦後2人の子供を産み、合計5人の子供のお母さんになった(そう、クマパパは5人きょうだいの末っ子)。
あのDNAが私の中にも流れているから、なんとかやっていけそうな気もしないでもない。

今日の夕ご飯はすき家の「タコライス」。
ドンタコスみたいなパリパリした何かが入っていてとても美味しかった。
期間限定メニューらしい。
レギュラーメニューになってくれないかな。


暑いのでせめて身に着けるものは涼やかに。今日はペリドットでキメた。




30年前、女性が一人で牛丼屋に入るのは珍しいことだったと記憶している(華原朋美さんが吉野家が好きと言って以来、女性一人でも入店しやすくなった)。

時代は変わっていないようで、実はちょっとだけ、少しずつ変わっているのかもしれない。


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