世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

台風について

2013年10月25日 21時42分26秒 | Weblog
やっとこさ金曜日。
今週はずっと曇りか雨で、気分的にパッとしなかった。
せっかくの秋なのに、台風のせいで台無し。

しかも今回はダブル台風。


でも微妙に日本から逸れている。
日本国民が全力で「こっちくんな」と心の叫びが届いたのだろうか。

それとも27号と28号が以下のようなお話をしたのかもしれない。

27号「俺さ、やっぱ日本行くのやめるわ。なんか気が変わった」
28号「俺も。かったりぃし」
27号「26号さんが派手にやっちまったしな」
28号「な」
27号「あれ、やりすぎだよな」
28号「ちょっとワイルドすぎじゃね?」


台風の軌跡や予想図を眺めていると、台風自体がそれぞれ意思を持っているのではないか?と思う時がある。
「日本大好き!」と日本を端から端まで舐めつくす親日家タイプ。
「大陸が俺を呼んでいる」と大陸へ突っ走りタイプ。
「気が変わった」とヘアピンカーブを描く気ままなタイプ。

幼少のころ、台風が来るニュースを見ながら母ヨーコたんが
「大きな台風が来るんだって。この家も沈んじゃうよ」
と脅かし半分に私たち子供に言ったことがある。
「亮ちゃん、おもちゃ持って逃げるもん」
と言う私に母は
「どこへ?」
と真顔で訊くものだから、幼い心臓はバクバクした。


また、1986年に茂木町が台風10号の影響で町全体が洪水の被害に遭ったことも覚えている。
翌々年、小学校の臨海学校で河原子海岸に向かうバスで、茂木町を通過する際にバスガイドさんが
「電信柱に黄色の線でしるしがついているでしょう?あれは台風で川が洪水を起こして、ここまで水位が上がったというしるしなのですよ」
と教えてくれた。
よく見ると電信柱にしるしがされていた。
いずれも子供の背丈ぐらいの位置である。
「ここまで水が上がって来たんだ」
と幼心に衝撃的だった。


今、台風というと、出勤時間のことしか考えが及ばない。
いかに遅刻をせずに出勤できるか…ばかりを考えてしまう。
台風そのものに対してより、遅刻による残業代マイナスが恐怖。
母の言葉にドキドキしていた少女は、30年後、立派な社畜に成長した。
「会社に到着してナンボ」というルールのもと、始業開始のどれだけ前に会社に到着したのかで会社への愛を計られる、ちょっとしたゲームに参加している。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ…と唱えながら、T.M.Revolutionの『HIGH PRESSURE』ばりに濡れながらの出社。



以前、退勤時に台風で電車が止まってしまって、急遽女子会を開催したことがあった。
「いや~まだ水曜日なのに。飲んじゃっていいのかな~。マジで困っちゃうよね、台風」
とか言いながら、女子三人で喜んで飲んでいた。4時間ぐらい。



台風一過の雲一つない空の高さとか、けっこう好き。
「嫌な台風を耐えた褒美ですよ」
という天からのプレゼントのような気がする。



今夜3時頃、強い雨と風が東京にやってくるらしい。
南国の空気を含有した台風2人の珍道中を、夢の中で私は生温かく見守るのだろう。


これ聴きながら。
T.M.Revolution 『HIGH PRESSURE』


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