世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

印象派、注入。

2013年10月20日 22時01分23秒 | Weblog
今日も昼まで寝ていた。よく寝た。雨の日はよく眠れる。
季節の変わり目でどうもしゃんとしない。
こういう日は、印象派のぼんやりとした絵画を観たくなる。

印象派、注入しよう。

三菱一号館美術館名品選2013 -近代への眼差し 印象派と世紀末美術


ということで、有楽町へ。



有楽町駅から北上し、東京国際フォーラムを抜ける。
2011年3月11日のあの時間。
私はここにいた。
東証IRフェアを見に行って、帰る時にあの地震に遭遇したのである。

このガラスが頭上で一斉にガタガタと鳴り響いたのを見たとき、腰が抜けるぐらい怖かった。
思い出すだけで恐怖が蘇ってくる。



東京国際フォーラムを北に抜けたところに三菱一号館美術館はある。
レトロな佇まいが近代的なビルになぜだか溶け込んでいる。


中庭から入る。


廊下から中庭を眺める。


建物そのものが芸術的作品。
建物と絵画の麗しの協奏曲。



ルノワール《長い髪をした若い娘》


印象主義から多くのものを得ながら、古典主義的な絵画の伝統も学び始めた時期の作品。
この少女の内面も描いているように思う。
近くで観ると絵具の混じり具合がダイナミック。
しかし、少しずつ離れてみると繊細さを感じさせる。


ルドン《グラン・ブーケ(大きな花束)》


とでも大きな作品。
一部屋を丸々使っていた。
男爵の城館の食堂を飾っていた16点の壁画の内の1点で、およそ3年の制作期間を経て、1901年に完成。
この《グラン・ブーケ》は、多くの人の目に触れることなく、110年間、城に眠り続けていたとのこと。
…今まさに私の目の前にあることの不思議さを体感。
夢のように心地よい花々が目に沁みた。



ルドン《夢の中で 幻視》


強烈な作品。
目玉のおやじ!?
ルドンの夢をモチーフにした作品は他にも飾ってあったがどれもユニークで笑ってしまう。



クロード・モネ《草原の夕暮れ、ジヴェルニー》


この茜色の空、私も見たことがある。
初めて見たのに懐かしさを感じる作品。
印象派のこの絵の具が混じっている感じが好き。



ヴァロットン《信頼する人》


ヴァロットン《女の子たち》



ヴァロットンの名は本作品展で初めて知った。
この顔を省略する感じが可愛くて好き。
「一人ごっつ」の大仏、みたいな。


じっくり見ていたので2時間弱、かかってしまった。
見応えがある作品展だった。

外に出ると雨足は幾分強くなっていて、そして真っ暗だった。
丸の内の一部ではイルミネーションが始まっていた。
早い気がしなくもないが、そういえばもう10月の半ばである。



東京国際フォーラムのミュージアムショップは大好きな場所。
見ていて飽きない珍しい輸入雑貨が置いてある。
有楽町に来ると必ず寄ってしまう。
今年、後輩女子Cちゃんの誕生日に贈ったフォトフレームを自分用に購入。
入れるものは、秘書検定1級の合格証。
最近、どうもだらけているので、これを毎日拝んで自分に喝を入れるために。
どうせ置くならば、可愛いものにしようと購入に至った。


楽しい休日も終わってしまった。
今週は雨の休日になったが、それなりにたくさん眠れたので体が比較的軽くなった。
来週は台風が来る。
気合を入れて頑張ろう。

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