世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

缶コーヒーの匂い

2013年10月16日 23時15分17秒 | Weblog
普段よりだいぶ早く家を出たのたが、台風の影響で電車が動いていなくてまさかの二時間の遅刻をしてしまった。でも最善を尽くしたので自分的に納得。もうあれ以上早く起きると仕事中寝てしまいそうだし、仕方がないと。

LINEで吉熊上司と後輩女子と綿密に連絡を取りあう。

吉熊上司、イラおこぷんぷん丸になっていないかな?
私の席、あるのか?
いささか不安である。



電車内で座って発車を待っていたのだが、なぜか猛烈に気持ちが悪くなり、トイレへ。トイレの外まで長蛇の列ができていたのだが、私の顔色を見た人が順番を譲ってくれた。感謝!
トイレで食べたものを若干戻してしまった。しかし、何事もなかったように電車に戻る。待てど暮らせど電車は動かない。駅員さんのアナウンスだけが空しく鳴り響く。

やっと動き出した電車。途中、車窓の外に広がる川が黄河みたくなっていた。文明が生まれるんじゃないかっつー勢いで濁流になっていた。四代文明を思い出しているうちに会社の最寄り駅に到着した。

駅に到着するも疲労感が半端ない。疲れた。風は強いが、すでに晴れていて、さっきまでの豪雨ってなんだったんだろうとか思いながら会社に吸い込まれる。
「恥ずかしながら帰って参りました」と横井庄一さんばりに言いながら着席。

吉熊上司と後輩男女にひたすら謝る。私の他に数名、まだ出勤していなかった。ルーチンをこなしていたら、午前中終了!



午後イチで吉熊上司に、今度リリースする書類のチェックを依頼された。
書類のチェックといえば、その昔、今より決算短信が手作り感満載だった頃、総務部全員で夜遅くまで短信チェックをしていたっけ。

几帳面なA型の吉熊上司に、
「頼むからA型になってくれよ!」
と懇願されながらやっていた私(B型サラブレット)。
彼はB型はキライらしい。

今日の書類は短信とは違うもので、ノーマルな書類である。一昨年、必死になって受かったビジネス文書検定一級の知識をフル活用した。文章の相互性、纏まり感、私好みになってしまうが、文章の組み立て方など。インデントは定規を当ててチェック。短信チェックで鍛えられたことはカラダに染み付いているらしい。

吉熊上司に報告。

「おお!ありがとう。あれ?血液型、変えた?」
と笑う吉熊上司。

キター!

「私、死んでもいいです!その言葉を13年間ずっと待っていました!」
と思わず言ってしまった。

まさにそうだ。
認められたようで、嬉しかった。そして、ここまで根気よく私を育ててくれた彼に感謝した。
かつて決算発表前、残業中に吉熊上司にごちそうになった缶コーヒーの匂いが鼻孔に甦る…。全米が泣いた。


彼のその言葉を聞きに私は今日、必死になって出勤したのだ、たぶん。
やっと報われた。



夕方から経費分析に集中し、残業突入!
今日はよく頑張った。

しかし、それにしても縮毛矯正(Mr.ハビット)の威力、すげー。
あんな湿気や強風に煽られてもびしーっと纏まっている。
またお金をためて縮毛矯正しよう。


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