ここ最近雨が多いような気がする。もしくは、曇り。
太陽が見られない日は、どうも気分が沈みがちである。仕事も忙しいのに、あまり捗らなかった。
月初めは、社長の朝礼スピーチがある。それを議事録でまとめるのが私の仕事の一つ。しかし、今日は、定時払いの業務がタイトでそこまでできなかった。時代に対応するのも大切だが、ただ対応しているだけではダメ…と、マンモスの絶滅や中国市場にシフトした企業の様子などを用いて、社長は流暢に話していた。彼はいつも本を読んでいる。恐らく200冊以上は読んでいると思う。ビジネス書など、たまに英語で書かれた本を読んでいる。
なかなか進まない仕事に弱音を吐く私。
「今週は長いから(6日出勤)」と吉熊上司。
ごもっとも。
昨今のニュースで最も心が痛んだのは、板橋の殺人事件。私と同じ歳の主婦・荒井久美さんが強盗殺害された事件だ。荒井久美さんは旦那さんの仕事の関係で北海道から上京し、友達がいない中でも、一生懸命に周囲に溶け込もうとし、いつしか、近所の人にも可愛がられるようになった。何の罪もない人が簡単に殺される世の中になってしまった。下手するとこの状態に麻痺しそうだ。私が住む場所と板橋はけっこう近い。他人事ではない。そんな荒涼とした東京に私は住んでいるのだということを改めて感じた。
残業を終え、冷たい雨のなか、とぼとぼ歩く。今日は、図書館を休み、喫茶店へ。
先日購入した嶽本野ばら先生の「破産」を読む。なにやら、嶽本先生、お財布が逼迫しているもよう。その状況を小説にしたらしい。
しかし、どんな状況にあっても、野ばら節は健在。面白い。

好きな作家はたくさんいるが、私の特定のツボに「これでもかっー!」とぐりぐりする作家は少ない。野ばら先生の「十四歳の遠距離恋愛」なんて、読了後、一週間は骨抜きにされたもんなあ。

遠距離恋愛といえば、柴田よしきの「桃色東京塔」を読了した。警察官の遠距離恋愛話。さまざまな事件を背景にして、二人の大人の恋はゆっくりと進む。
今いる場所(立場)を離れられなくて、臆病になりつつも近付く二人に好印象。会ってすぐに寝技に持ち込む恋愛話より、現実味を感じた。

そんなことを考えながら、ぼんやり、喫茶店。濡れたアスファルトに水分を含んだ革靴が行き交う通りを眺める。
煙を出したあと、温かいコーヒーを口に含み、またページを捲る。
よかった。
やっと、「今日という日」を好きになれた。


太陽が見られない日は、どうも気分が沈みがちである。仕事も忙しいのに、あまり捗らなかった。
月初めは、社長の朝礼スピーチがある。それを議事録でまとめるのが私の仕事の一つ。しかし、今日は、定時払いの業務がタイトでそこまでできなかった。時代に対応するのも大切だが、ただ対応しているだけではダメ…と、マンモスの絶滅や中国市場にシフトした企業の様子などを用いて、社長は流暢に話していた。彼はいつも本を読んでいる。恐らく200冊以上は読んでいると思う。ビジネス書など、たまに英語で書かれた本を読んでいる。
なかなか進まない仕事に弱音を吐く私。
「今週は長いから(6日出勤)」と吉熊上司。
ごもっとも。
昨今のニュースで最も心が痛んだのは、板橋の殺人事件。私と同じ歳の主婦・荒井久美さんが強盗殺害された事件だ。荒井久美さんは旦那さんの仕事の関係で北海道から上京し、友達がいない中でも、一生懸命に周囲に溶け込もうとし、いつしか、近所の人にも可愛がられるようになった。何の罪もない人が簡単に殺される世の中になってしまった。下手するとこの状態に麻痺しそうだ。私が住む場所と板橋はけっこう近い。他人事ではない。そんな荒涼とした東京に私は住んでいるのだということを改めて感じた。
残業を終え、冷たい雨のなか、とぼとぼ歩く。今日は、図書館を休み、喫茶店へ。
先日購入した嶽本野ばら先生の「破産」を読む。なにやら、嶽本先生、お財布が逼迫しているもよう。その状況を小説にしたらしい。
しかし、どんな状況にあっても、野ばら節は健在。面白い。

好きな作家はたくさんいるが、私の特定のツボに「これでもかっー!」とぐりぐりする作家は少ない。野ばら先生の「十四歳の遠距離恋愛」なんて、読了後、一週間は骨抜きにされたもんなあ。

遠距離恋愛といえば、柴田よしきの「桃色東京塔」を読了した。警察官の遠距離恋愛話。さまざまな事件を背景にして、二人の大人の恋はゆっくりと進む。
今いる場所(立場)を離れられなくて、臆病になりつつも近付く二人に好印象。会ってすぐに寝技に持ち込む恋愛話より、現実味を感じた。

そんなことを考えながら、ぼんやり、喫茶店。濡れたアスファルトに水分を含んだ革靴が行き交う通りを眺める。
煙を出したあと、温かいコーヒーを口に含み、またページを捲る。
よかった。
やっと、「今日という日」を好きになれた。


