世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

久闊

2009年03月19日 21時30分23秒 | Weblog
明日、大学時代の友達と会う。

パックしたり、着ていくものを考えたり、ムショウにわくわくしている自分に気づく。

思えば、昔も新しく買った化粧品やその他諸々で我々は刺激しあってきたような気がする。

その最たるものが彼氏という存在であった…。

いやー若かった。

会えばずっと互いの彼氏の話ばっかりしていた。
人生を四季に喩えたら、あれはおそらく新芽の季節だったんだ(今は葉桜の季節かな。それとも枯れ葉…!?)。

明日会う彼女がどんな風になっているのか、楽しみだ。
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あの純粋な気持ち

2009年03月19日 21時30分09秒 | Weblog
頬に薔薇色を湛えた学生たちが、社内を彷徨く季節になった。
どの子の表情も、緊張した面持ちだ。

ナチュラルストッキングで包まれた足が寒そう…。

気づけば、就活真っ盛りの季節である。

去年までは学生優位だった就活だが、昨年秋に起こったリーマンショックで明らかに厳しくなったもよう。


私にもあんな時期があったんだろうか。

1999年春。

私は紺色のリクルートスーツに身を包み、黒の鞄と靴で武装して就活に挑んでいた。

路線図を片手に行ったこともない都内を徘徊し、「御社が第一志望です」と言いまくったり、エントリーシートを書きすぎて腱鞘炎になったりしていた(当時はリクナビなんて無かった)。

今日、久々に今自分がいる会社を受けたときのことを思い返した。

無垢なる気持ちで挑み、そして受かりたい一心だったような気がする。

インスピレーションが働き、「この会社に入りたい」と強く思ったからだ。

「何がしたい?」という選択などする余裕はなかった。
とりあえずどこかに入らなければ、という就職氷河期特有の脅迫にも似た現実が絶えず目の前にあった。
それを差し引いても、「この会社に入りたい」となぜか強く思ったんである。

「入れてくれれば何でもします」
ってな気持ち。

あの熱き想いを私は忘れかけていた。

あの頃の私が今の私を見たら、きっと感動するに違いない。
それぐらい、今の職場環境は恵まれている。
それが当たり前になってしまっていた。

心が日々の仕事に磨耗され、いつしかあの純粋な気持ちを失いかけていたんである。


年に一度やってくる就活の学生たち。

彼らは私に、「初心忘るべからず」という言葉を教えてくれる。
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経費削減

2009年03月19日 21時26分11秒 | Weblog
最近、我が部長●●●ィ~は経費削減の鬼と化している。

「それって無駄じゃないデスカ」
が彼の口癖。

頭が良い人なので、時間や労力をコストに置き換え、その関係性を頭の中で即座に計算しているはずだ。

私が提出した日用消耗品の納品書を凝視する●●●ィ~。

ある物品の価格を
「高いんじゃないデスカ?」
と指摘してきた。

「もっと安いものを探してみてクダサイ」
とも言われた。

他の書類に埋もれていた私は一度作業を中断し、言われた通り、カタログをペラペラと捲った。


面倒だと思った。

私がこの部署に来てから、3ヶ月に一度、買い続けている物である。

これが一番安くて丈夫なんだよー。
今更何をガタガタ言ってるんだよー。
いいじゃん、今まで通りでさー。

という気持ちもあった。


カタログを捲っていた私の指は止まった。

現状の物よりも安くて(半値)、品質も大差ないものがあったのである!

ぎょえ~!

落ち着け、私。
こーゆーときは素直に謝るのが一番だ。

おずおずと●●●ィ~の席に近づく。

「あのう。先程の件なのですが。あのう…現状のものよりも安くて品質も大差のないものが売っていました。申し訳ございません」
ひたすら謝る私。

「なにぃ~?今まで3ヶ月に一度購入してきた差額を合計したら大変な金額ですよね?アナタ、どう償うおつもりデスカ?」
と、●●●ィ~。

「給料からの天引きでも何でもしてください…申し訳ございません」
頭を垂れる私。

「天引きなんてしませんヨ。…でも後でお仕置きしますからね…フフフ」
と言い残して●●●ィ~は消えていった。
ニヒルな笑みも残して。

後でお仕置き…ガクブル。


今やっていることが必ずしもベストなことではないと深く反省した。

正直、経費削減のことを深く考えたことがなかった。
できることは、残業を減らすようにとか、他の建物に行くときは一度で済むように工夫するとか、というようなことで、私にできることは限られているのだと思い込んでいた。

でも、今日の一件で自分がいかに驕っていたのかということを痛感した。

私は真面目な人間ではない。
そんな私のモチベーションに火をつけた●●●ィ~。

今後、自分の仕事に掛ける時間や物品購入の際の価格を見直す良い切っ掛けになった。

経費削減のチャンスは私の前に大海原のように広がっている。

視野を広く深く持ち、無駄を省きたいと思う。


●●●ィ~が我が部署に降臨してもうすぐ丸2年。

初めて彼から感動を得たような気がした。
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