世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

膀胱炎 その2

2006年04月12日 23時59分28秒 | Weblog
結果から言うと、残念ながら膀胱炎だった。

午後、仕事を抜けて会社の近くの産婦人科に行った。

どうやら私は産婦人科を甘くみていたようだ。

検査を実施されることは、ある程度予想していた。
「膀胱炎の検査→採尿」というのは、素人でも想定可能である。

しかし、検査方法はカテーテル。
ズバリ、尿道に管を刺されるんである…。
嗚呼、思い出しただけでも、おそろしや~。
知っていれば内科に行ったのに!きぃー!(←ハンカチを噛み締めながらの雄叫び)


「じゃあ、採尿しますんで」
看護婦のその言葉で、私はトイレに歩もうとしていた。
しかし、看護婦が指差したのは

…そう、魅惑の診察台。

「は?」
ポカーン顔の私。

「尿道から直接採りますんで」
私の動揺を見透かすように、冷淡に言い放つ看護婦。

仕方なく、ステージに登る。
そして、あのアクロバットな体勢をするよう、カーテン越しに指示された。
股関節が固い私は無理矢理膝を看護婦によってオープンされた。
相変わらず屈辱的なポーズだぜ。

この体勢は、数年前に別の産婦人科で体験済みなんだが、
…あまり好ましいものではない。

脳内で、別の私が私に
「お前さぁ、なんちゅう格好してるの?…ぷっ。」と笑う。

嗚呼、本当ね。
凄い格好だよね。
情けなくなってくる。
仕事を抜けて、私ったら、本当に間抜けね。
でも、こんなポーズをした母親の股ぐらから、私は産まれてきたんだよね。
母親って凄いね。

気をまぎらわせるために、ありとあらゆる他のことを考えるという試みをした。

先日、親会社に統合されることを発表したエフ・ディ・シィ・プロダクツ(東証2671)のこととか、考える。

その瞬間、股間に激痛が走った。
どうやらカテーテルが突っ込まれたらしい。
痛い!
胃カメラより痛い!
聞いてないよ。
こりゃ、反則だべ?
尿道は出すところであって、入れるところではない…普遍の真理ではないかッ!
これは何かの間違いだよね?
嗚呼、痛い!

痛みに耐えられなくなり、目をギョロギョロしながら、のたうち回る。
お嬢様しばりにしていた髪型が崩れ、髪飾りが飛んでいく音が聞こえた。

そうこうしているうちに、検査終了。

ヤマンバみたいな頭、
違和感アリアリで内股気味の足
…脱水機にかけられたかのようにボロボロになった私。

尿を見ながら医者は「凄く白濁しているよ。何でこんなになるまで放置しておいたの?間違いなく膀胱炎だYO!」
と言った。

取りあえず、抗生物質をもらい、終了。
正確な検査結果は来週判明するらしい。

そもそも原因は何だったのだろうか。
私が、あの台に登った意味は…果たしてあったのだろうか?
しかし、あの痛みは強烈だったよな。
それにしても、また薬か。
私の体内で、プチ化学反応が起きそうだ…。

呆然としながら、内股気味で会社に戻る。
机の上にはいつもと変わらない様子で仕事が溜まっていた。
膀胱が破裂しない限り、この仕事量は減らないんだろう…。


そういえば、産婦人科で何故かパンをもらった。
入院している患者さんの朝食らしい。
「ご賞味ください」と記載してあった。

明日の朝、熊達と食べよう。

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