世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

あんず村 

2006年04月22日 23時59分18秒 | Weblog
ここに来たのは多分数年ぶりぐらいである。
高幡不動駅近くにあるジャズ喫茶「あんず村」。

芋子がまだ学生で西八王子に住んでいた時、初めてここに連れてきてもらった。
私もまだ大学4年生で、「就職、ブルーだぜ」的な気分だったのを覚えている。
それから何度か一人で来たのだが、最後に来たのがいつだったか。
どうしても思い出せない。

「たしか、この辺なんだけど…」
ウロウロと徘徊しながら探した。
「まさか閉店したんでは?」
微かな不安が過ぎったが「あんな素敵な店が潰れるわけがない」という確固たる自信もあった。

ようやく見付け、店内に入る。
暗い店内。
低音で鳴り響くジャズ。
コーヒーの香り。

窓に面した奥の角の席に座った。
高幡不動駅のホームが見える。

降りる人。
乗る人。
待つ人。

そんな人の動きを眺めながら、コーヒーをすする。
そして、ポテトのチーズ焼きを食する。
メニューはファミレス以上に存在しているのだが、初めて来た時からこのメニュー以外のものを注文したことがない。

サイゼリアでは「ミラノ風ドリア」。
うどん屋さんではカレーうどん。
飲み屋ではジントニック。

はたまた

歯ブラシはチェックの「かため」
整髪料は「大島 椿油」
ポテトチップスはコンソメ味
風邪薬は「ルル」
餃子は「正嗣」
夏休みは「尾道」
カラオケでは華原朋美
相棒は吉熊

…etc

そんな風に「いつもこれ」。
変化を望まない、もしくは冒険するのが昔から面倒なんである。
違うものを選択して、「嗚呼いつもと同じにすれば良かった…」と後悔するのではないか?という不安を感じるのが面倒なだけだ。

後悔したくないから「いつもこれ」。
最近では後悔するのも面倒臭いと思うようになった。

らくがき帳なるものが各テーブルには備え付けられている。
季節柄、東京を離れる人の書き込みが多い。
または、場所柄「東京に来たついでに寄りました。学生時代によく来ていました。」みたいなもの。

目の前で、また、電車が駅を離れていった。
世の中は動いている。

そう、私を置き去りにして。
変われない、変わるのを面倒だと思う私を置き去りにして。

そんな私を優しく抱擁する、「あんず村」。


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空中散歩

2006年04月22日 23時54分27秒 | Weblog
立川駅に戻り、多摩モノレールに乗車。

地上からけっこうな高さを走るモノレール。
住宅地や原っぱを眼下に、空中散歩を楽しんだ。

ふと、白い山が見えた。

富士山だ!

栃木で産まれ育った私は、海同様、富士山にも縁遠い生活をしていた。
年に数回、秋の晴れた日に、富士山が見えるという噂を耳にすると、休み時間にわざわざ4階の音楽室まで見に行くほど、富士山に萌える児童であった。
いわば、富士山というものは、私にとって非日常的な山なんである。

今日見た富士山は、まだ雪を被っていた。
他の山々にはない可憐な姿に、私の目は釘付けであった。

おやゆび姫

2006年04月22日 23時45分51秒 | Weblog
「おやゆび姫はいるかな?」
覗き込む吉熊。
「おやゆび姫」ってたしかチューリップの中にいたはず?
っていうか、「おやゆび姫」のストーリー自体が思い出せない。
モグラに無理矢理、婚姻関係を迫られるシーンや
ツバメに乗って逃亡するシーンなど、
衝撃的かつ断片的な部分しか思い出せない。

場所柄、季節柄、園内で新歓コンパを開催している集団を多く見かけた。
今年、ストレートで大学生になる子って18歳…ってことは、私の10コ下ってこと?
ひぇぇっ~!
どうりで歳取るワケだ、自分。
「おやゆび姫」のストーリーを思い出せないのも仕方が無いことなのだ…。
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国営。

2006年04月22日 23時37分43秒 | Weblog
チューリップを見に、昭和記念公園に行く。
広大な公園だと噂には聞いていたが、私の想像を遥かに凌駕する敷地面積であった。
さすが、国営。
(国営という単語を聞くと、モスクワやソビエト連邦を即座に思い出すのは私だけだろうか。)

いたるところにチューリップが咲き乱れていた。
種類が豊富で、花弁の先がとんがっているものや、
二色のグラデーションを奏でたものまである。

暖かくなると、様々な「外的刺激を得たい!」という欲求が開花する私。
チューリップも暖かくなると花弁を開き、寒くなると閉じるらしい。
なんだか少し似ている。


ハナ殿からのプレゼント

2006年04月22日 23時30分49秒 | Weblog
ハナ殿から誕生日プレゼントが届いた。

「フィンドボーン フラワーエッセンス」
花の生命エネルギーをエッセンスにしたもの。
それは肉体以外のエネルギーや身体に働き、感情の抑圧やショック等で滞ったエネルギーを元の自然な状態に戻してくれるらしい。
イギリスではかなりメジャーな民間療法とのこと。

ちなみに私がいただいたのは「ハーモニー スルー コンフリクト」。
効能は「混乱、パニック、コントロールを失うような、大小様々な緊急事態に使用すると、安らぎ、落ち着き、自信、勇気を与え保護してくれる」「葛藤の解消と調和」らしい。
これぞまさしく!
今の私にピッタリの代物ではないか。
本当にありがとう、ハナ殿。

我々が知り合ったのは、96年。
大学のオリエンテーション旅行の時だったね。
あれから10年か。
これから10年後。
お互い、どんな風になっているのだろね。

学生時代。
居酒屋で二人で飲んだね。
たぶん「これから10年後は?」みたいなことも話したはずだよね。

今の私はどうかな?
あの時のままかな?

10年後も20年後も、美味しいお酒を酌み交わしていたいよね。
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