世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

枯れ葉の教え

2005年11月29日 23時19分15秒 | Weblog
喫煙所仲間の他部署の上司に、
「髪、パサパサだね」と突っ込まれた。

やっべー。
気付かれた!

秋が深まり、空気が乾燥してくると、
元々様々な意味で乾いている私は、
他人からもしっかり確認できるくらい、干物と化すらしい。

指先や髪などの見える箇所は勿論、心も…。

最近、特に平日はあまり感動しなくなった。
更年期障害真っ盛りの母が、「歳を取ると無感動になるよ」と言っていたが、分かるような気がする。
毎日の忙しさに埋もれ、指や髪どころか、私は心の手入れまで怠っていた。

いつも通りの通勤電車。
いつも通りの通勤路。
ルーチンワークを淡々とこなしながら、無感動な自分を感じた。

別の建物に移動する際、気配を感じたので、ふと前を見た。

紅葉した葉が一枚一枚舞いながら落ちていた。
青空を背景に、落ちるのを躊躇いながら、はらはら…はらはら。
舗装道路に、秋が散る音が柔らかく響く。
「きれい」
忙しいのを忘れて、書類を握りながら暫し見とれてしまった。

来年、枯れ葉のダンスを見る頃、私はどんな私になっているんだろう。
今、培っているものが一年後に腐葉土になるって信じたい。

四季から教えてもらうことって、たくさんある。
四季が溢れる日本に於いて、
感動なんて、ふと視線を広げれば自然と得られるものなのかもしれない。

枯れ葉の潤沢な教えを、胸に刻む。

もうすぐ、冬。


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2005年11月29日 01時31分16秒 | Weblog
寄り道して一人立ち飲み。
色々考えることがあって、ふいに飲みたくなった。
お酒は弱いんだけど。いや、マジで。

体中の血管でアルコールが循環するのを感じながら、全てを忘れるのは気持良い。
耳の後ろがぼんやりして。
頭がずきずきして。

忘れちゃいけないこと、
忘れたくないこと、
何もかもがぼやけて見えて、
自分のことなのに
あっち側の他人事になる。

自分が、自分と離れ、自分を見つめる。
自分は自分と離れたいのか、離れたくないのか。
よく分からなくなってくる。

もうちょっと。
あと少し。
酔わせて。
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