今日はちょっと気になりつつも、独立したエントリにまとめるほどではないことを列記してみます。
そのうち、ここで書いたことをもう少し掘り下げて取り上げることもあるかも知れません。
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日本でも色々と公害問題が発生してきたわけですが、公害を発生させない方向に努力してきた結果として多少はマシな未来に繋がりました。
もし、公害を発生させた産業(化学工業とか)を「人間と共存しない(キリッ」などと言って全否定に走っていたら、たぶん日本の経済衰退は半世紀前から始まっていたことでしょう。
露わになった問題点を解消していこうとするのではなく、発覚した問題点を格好の攻撃材料として対象全体の否定に走るのは、極めて事業仕分的な発想でもあります。
その事業仕分的な発想が歓迎される時代と、「科学の子」がヒーローであった時代、世間の考え方変わっているとしたら、たぶんその辺も大きいと思います。
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日本食が他国の食文化に比べて優れていると考えるのもまた排他的優越意識の表れだと思いますが、取りあえず日本食は低カロリーでヘルシーということになっています。
しかるに、低カロリーでヘルシーなはずの日本では、基本的に肉や魚は「脂」が多いほど上等です。日本で上等とされる肉や魚は高カロリーで不健康だと思います。
ちなみに牛肉だけからセシウムが検出されたのは管理の不適切な稲わらが餌として与えられていたからですが、なぜ稲わらが与えられるかと言えば、牛を太らせ脂を増やすためです。高カロリーで不健康な肉を作るためにやったことです。
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「原発労働者の3人に1人は癌で死んでいます」と、批判めいた口調で語ったら、世間はどう反応するでしょうか。
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ゲーム感覚、と言うのはゲームに理解のない人が使う慣用句の一つですが、では今どきのゲーマーの感覚とはどういうものでしょう。
攻略サイトを見ながら取りこぼしのないようにゲームを進める、完璧に自分の狙い通りにゲームを進めるというのも、昨今はありがちなスタイルとして批判的に語られることもあります。
何かアクシデントが起こってゲーム内の世界や人物が自分の思い通りにならなくなったとき、「完璧な進め方」をしている人ほどゲームを続ける気を失いがちです。
こういう「ゲーム感覚」ですが、実はゲームに対してだけではなく、もしかしたら子育てにも見られるのではないかという気がしますね。
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栄養失調で死にそうなのに太ることを気にして食事を減らし続ける人は病気です、心の。それでも、とにかく太ることは害悪だと信じ続ける人はいます。
デフレの真っ最中なのにインフレを警戒し続ける金融政策は狂気の沙汰です。それでも、とにかくインフレは絶対に避けなければならないと信じ続けている人がいます。
状況によって必要なものは異なります。民間企業が余剰資金を有効に活用して雇用の拡大にも務めている状況であれば減税が、逆に企業が内部留保を積み上げるばかりで資本の活用先を見いだせない状況であれば、増税して国が代わりに金を使うことが経済政策として有効です。
何でも高ければいいとか、低ければいいとか言うものではありません。状況によって何が「適切」かは異なります。状況を無視して(法人税は)低ければ低いほど良いかのように言う人は、栄養失調で死にそうになっても太ることを恐れるような人と同レベルです。
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原発を止めたら弱者にしわ寄せがいくから原発を止めるべきではない、という主張に対する批判として、ふだんは弱者のことなんてどうでもいいのに、原発を維持したいがために「原発を止めたら弱者が困る」というように、別のことを主張するためのダシとして他人を利用している云々と、ふざけたことを抜かす輩がいます。
その人が過去にどういった立場を取ってきたかはさておき、現に電力不足のしわ寄せを受けて苦しい思いを強いられる弱者には事欠きません。こういう立場を慮るのは当然のことです。
むしろ批判されるべきは、かつては弱者を守るべきという立場を装っていた人々が、原発事故後は徹底した強者目線、健常者目線で節制を説くばかりで、弱者への配慮などかなぐり捨てていることの方です。
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林業は目立って死亡災害の多い産業です。仕事にあぶれているだけの素人に林業を勧めるのは非人道的極まりないことです。
業務とは直接関係しない要因に依るものであっても、作業員に死者が出れば全国レベルで報道されるのが原発労働ですが、林業で人が死んでも世間は全く気にしません。
国際線のパイロットや客室乗務員、宇宙飛行士はバリバリの被曝労働です。一部の温泉で働く従業員も被曝労働です。
子請け、孫請けと連なる中で現場作業員の取り分が著しく少なくなるのは珍しくありませんが、なぜかこれを原発に特有のことであるかのごとく見せかけたがる人がいます。
なぜ多重下請けや中抜きが発生するのか、それが「原発の構造的な問題」にされてしまうと、原発は消えて搾取は残る、みたいな結果になりそうで今から憂鬱です。
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エアコン止め深夜の残業…被災地の節電努力「もう限界」(産経新聞)
東北6県の畜産農家向けに配合飼料を製造する「北日本くみあい飼料」では宮城県石巻市などの3工場の運転ピークを深夜帯にシフト。約270人の作業員は、エアコンの設定温度を28度にした蒸し暑い工場内で残業を続ける。
何度も指摘してきたことですが、電力不足は深夜労働へのシフトを余儀なくさせます。全員が一斉に電力を使うような生活は、実は贅沢なのです。そしてこういう贅沢を可能にすべく力を尽くしてくれる政党や政治家にこそ、次の選挙では票を入れたいと思います。
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スマートグリッドは魔法ではありません。単に調節がしやすくなるだけです。それは良いことですが、過剰な期待を寄せると失望します。今の内に等身大の認識に改めておきましょう。
スマートグリッドとは、要するに通信網を張り巡らせた電力利用状況の監視でもあります。「納税者番号」や「住基ネット」に反応するくらいセキュリティやプライバシー保護に敏感な人は、今の内からスマートグリッドに反対しておいた方がいいと思います。
ちなみに、ストリートビューなどの「のぞき見」を厭わないGoogleもスマートグリッドへの参加に積極的だそうです。ソフトバンクも(社長が)積極的ですね。通信関係の事業者にとっては大きなビジネスチャンスですから。
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日本の夜は明るすぎるとも言われます。節電で暗くなっても、かえって良かったとの声も聞かれます。でも日本の格別の治安の良さには、夜道の過剰な明るさも一役買って来たのではないかという気がします。
昔は今ほど電気を使わずとも生活できていたという人もいます。しかし、昔に比べると日本人の寿命も随分と延びました。「過剰な便利さ」のおかげで命を長らえている人もまた少なくないのではないでしょうか。
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電力不足に対応すべく、自動車業界では土日に操業して代わりに木曜と金曜を休日にするなどの動きもあるわけです。その他諸々の業界でも、夏期休業を従来の期間からずらしたところも多いと思います。私の勤務先も同様ですが取引先と休業期間がずれると、何かとやりづらいです。
そう言えば民主党が唱えた休日分散化は概ね不評でしたけれど、民主党案に反対していた人は今の状況をどう思っているのでしょうか。結果的にではあれ、休日が分散化しつつあるのですが。え? 悪いのは原発? 要は気持ちの持ちようですからね!
なんなんでしょうねこの傾向は
自分はまだ20代前半ですが、あの小泉内閣を待望していた雰囲気からまだ抜け出していないというか、またカリスマを求めてる、まだそういうきらいがあるんじゃないでしょうか。
でも結局それも政府に依存している・・・国の政策なんて関心がないんじゃないですかね。
結局、勧善懲悪的な、英雄願望的なものは小泉登場前夜から変わっていないのだと思います。小泉に乗り遅れた人が新しい小泉を待望する等々、いずれにせよ文句を言う割には、どこからかヒーローが登場することに期待しているフシもあって、何だかなぁと。
官僚を手玉にとるわけでもないし・・・
海外の人たちがこれからの日本の全体的なイメージを、どう見ていくのかという関心がありますね。
日本人自体が行き詰まっているような気がする。
今度の代表選もどうなることやら。
エネルギー政策だけじゃ駄目だと思うんですけどね。
そういう意味で心配なのが今度の女子代表(世界大会優勝であだ名が完全に定着した感はありますが私はあのあだ名を使うのに未だに抵抗があります)のオリンピック予選で、考えてみれば中国や北朝鮮には未だに負け越していますし韓国にはU-17の決勝で煮え湯を飲まされていますしオーストラリアも侮れませんしタイも守備を固めてくるでしょうし、何よりこの前の世界大会は3位抜けで出ていることを考えればこの面子で2位にはならなくてはいけないという条件は皆が思う以上に厳しいのではないかと思っているのです。まあもっとも中国でのセントラル開催ですから敗退したら隣国のせいにして終わりでしょうけど。
あと、女子代表をほめて「Ms.事業仕分け」氏のツイッターが炎上したらしいですが、私はその件に関し彼女を気の毒に思っています。事業仕分けはそういう「現金な世論」の結晶でしょうが!と思ったからです。
結局のところ、事業仕分は民主党がやったことの中で数少ない、好評を以て迎えられたパフォーマンスですからね。たまたま人民裁判の旗振り役に噛みついている人でも、その考え方は事業仕分的なものと変わらないことが多いことでしょう。
小池百合子の書き込みです。自分がさんざん郵政民営化だの公務員制度改革などといってきておいてです。
事業仕分け自体には私も反対です。しかし、日頃社会的弱者や芸術などに冷淡な人が、事業仕分けの時限定で、いつもとは正反対ともいえる態度をとっていたましたね。民主党のやることなすことすべてがむかつくからなのでしょうか。
ただ、もっとタチが悪いのは、いついかなる時も社会的弱者や芸術などに冷淡な人で、事業仕分に喝采を送っていた河野太郎とか舛添とか小泉とかの方が問題があるようにも思いますし、原発事故後の言論がそうであるように、社会的弱者を慮る風を装っていた人が政権交代後は民主党擁護に転じたことの方が悪質なところもあるのではないでしょうかね。
油と一口に言ったって、構成する脂肪酸の長さや二重結合の有無・位置で、健康に良かったり悪かったりするんだから。
魚油は基本的に不飽和脂肪酸(二重結合がある脂肪酸)が多いから、体にいいんだよ。
(ベラボーに摂り過ぎればまた別だけど、そんなに食べられないはず。)
そういうありがちな思い込みには、もう少し疑問を持つべきではないでしょうか。まず、必要な栄養素は脂の多さを売りにしないものでも十分ですし、魚の脂は健康に良いとかオリーブ油は健康に良いとか吹聴する人は多いですが、過剰な「脂」は必然的に高カロリーになります。少なくとも低カロリーだから日本食はヘルシーなどと宣っておきながら「脂」を売りにしている矛盾は自覚すべきですね。