非国民通信

ノーモア・コイズミ

詮無きこと

2019-07-21 21:31:11 | 政治

「#選挙カーうるさい」…騒音?迷惑?(産経新聞)

 21日の投開票が迫る参院選。多くの選挙カーが街中に繰り出し、大音響で候補者名を連呼する光景はおなじみだが、これを「騒音」や「迷惑」と受け取る人も少なくないようだ。ツイッターでは「#選挙カーうるさい」とする投稿のハッシュタグ(検索目印)も登場。公職選挙法は学校や病院の周辺では静かにするよう求めるが、具体的な音量規制はない。選挙制度に詳しい識者は「認知度向上の苦肉の策」と話す。

 《政治家の皆様、選挙に出られる方へ切実なお願いです》《せめてお昼寝の時間帯は避けてもらえないでしょうか?》

 参院選公示後の7月上旬、保育士の男性がツイッターにこんな投稿をしたところ、瞬く間に反響が広がった。

 「分かる分かる!」「そんな人に絶対票を入れたくない」。賛同を示す声が大半。中には「夜勤明けや寝たきりのお年寄りがいる家庭もつらいはず」との意見もあった。

(中略)

 公職選挙法は「何人も選挙運動のため連呼行為をすることができないが、自動車の上ではこの限りでない」などと規定。選挙カーでの連呼行為を認めている。しかし「連呼行為をする者は学校および病院、診療所の周辺で静穏を保持するように努めなければならない」ともあり、一定の節度も求めている。

 

 候補者の名前を連呼する選挙カーについて、うるさいとの不評は前々からあるわけですが、今回もそれなりに盛り上がっているようです。「夜勤明けや寝たきりのお年寄りがいる家庭もつらいはず」との意見はもっともで私も同意するところですが、でも一過性の選挙カーと違って保育園なんかは、隣近所にできたらもっと大変だろうな、と思ったりもします。

 私の住む街も一昔前までは住宅の他にはパチンコ店と歯医者ぐらいしか立ち並んでいなかったのですが、近年は目を見張るペースで保育園が建てられており、つい先日は駅前に3階建ての保育園が登場しました。周りに建つのは個人宅に毛が生えた程度の2階屋ばかりですから、大げさではなく周りを威圧するばかりの巨大建築だったりします。

 全国的にも保育園の数は増え続けているようですが、それでも足りないと叫ばれてもいます。建設ラッシュを上回るペースで、子供を預ける需要が伸びている、それだけの伸びがあるにもかかわらず女性の社会進出が諸外国に比べて大きく遅れているというのですから、まぁ日本社会及び政治の課題は山積みと言うべきところでしょうか。

 なお法律では「連呼行為をする者は学校および病院、診療所の周辺で静穏を保持するように努めなければならない」とのこと。「努めなければならない」というのが、企業に課せられている類よろしく強制力を伴わない代物に見えなくもありませんが、しかし保育園同様に学校もまた、選挙カーに負けていないんじゃないか、と思います。

 子供に自分の主張を代弁させる人、というのは一定数います。それに反感を覚える人もいれば、賛同する人も少なくありません。効用は、選挙カーの名前連呼と同様ぐらいなのでしょうか。子供を前面に出せば、主張の中身を飛び越えて得られる支持もあるわけです。そして子供の声に「うるさい」と言えば、袋だたきに遭うのが常でもありますし。

 ならば幼児に名前を連呼させれば、結構な人は「うるさい」と思っても口をつぐむような気がします。子供を使って宣伝するのが当たり前、子供であることを売りにするのが自然と受け入れられている社会なら、いつかは子供が連呼役として登場してきても、私は驚きませんね。

 それはさておき駅前でも持ち回りで各候補が名前を連呼していたりするところですが、こういうやり方が続いているからには、総合的には正の効果があるのでしょう。支持を得られないやり方であれば、その候補は消えていくもの、生き残っているのは、今のやり方で票が集められるからです。

 ちなみに拙宅の最寄り駅では毎日、選挙運動員に混じって宗教の人がビラを配っていたりするのですが、どうしたものなのでしょうね。ティッシュ配りや営利目的のビラ配りの人が選挙の人々に紛れ込んでいるケースはあまり見かけませんが、どういう事情か宗教の人がさりげなく紛れ込んで、選挙のビラと一緒に宗教のパンフを渡してくれます。選挙の人と宗教の人との謎の共存ぶりが、まぁ興味深いところです。

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