非国民通信

ノーモア・コイズミ

妙に寓意的だ

2008-10-19 23:11:23 | ニュース

プーチン氏、愛犬とご満悦 GPS首輪のプレゼント届く(朝日新聞)

 ロシアのプーチン首相のもとにユニークな贈り物が相次いで届いている。17日は、ロシア版全地球測位システム(GPS)「グロナス」の受信機付き首輪で、愛犬のコニー用だ。

 ロイター通信などによると、昨年12月、新たな衛星打ち上げ計画の説明を受けたプーチン氏は「コニーが迷子にならないような装置はいつ買えるのか」と入手を希望。イワノフ第1副首相らが準備していた。早速つけたところ、「自由を失って悲しそう」と心配するイワノフ氏を尻目に、プーチン氏は「しっぽを振っているから喜んでいるんだ」とご満悦の様子だった。

 事実を伝えているだけであるにもかかわらず、妙に寓意的に聞こえるのは私だけでしょうか? 居場所が追跡できるようGPS付の首輪を嵌められた犬を、イワノフ氏は「自由を失って悲しそう」と評した一方で、プーチン首相は「しっぽを振っているから喜んでいるんだ」と。ふ~む、子供に同じことを望む親、営業社員に同じことをしようとする会社役員が日本には少なからずいるわけですが……

 別にプーチン時代になってから急に自由が失われたわけではなくて、ゴルバチョフやエリツィン時代も大差ないと思うのですが(変わったのはロシアの影響力が強まり、西側諸国にとって御しやすい相手ではなくなったことですね)、それでも先進国の仲間入りを狙うには立ち後れているのも事実です。豊富な資源のおかげで中東の産油国並みの経済力を手にしつつも、社会的な成熟度はそれに見合った進歩がない、そんな状況をイワノフ氏なりに皮肉を込めたのでしょうか。とりあえずプーチン氏は意に介さなかったようです。「尻尾を振っているじゃないか!」と。まぁ強権的な手法の好まれる社会では「国民(府民)の支持がある!」と言って、反対者を黙らせるのは常套手段です。

芋煮狂騒で怒りグツグツ 場所取りやごみ 仙台 (河北新報)

 仙台市有数の芋煮会スポット、牛越橋(青葉区)そばの広瀬川河川敷で、場所取り競争が激化している。週末ともなると、若者グループが徹夜で陣取り。水場やトイレがあり、自転車で集まりやすいというのが人気の理由だが、深夜にたき火による火事騒ぎが起きるなど、周辺住民からは苦情も出始めた。

(中略)

 地元町内会の牛越親交会の西沢啓文会長(53)は「昔は家族連れが多かったが、最近は大学生や若者の大人数のグループが増えた」と話す。

 ここで大阪の芋騒動に話を振ると見せかけつつ、全く無関係な東北の芋の話を取り上げます。エントリの前半部との関連性はありません。

 ……で、こちらのニュースはよくあるモラルの低下を嘆く記事なのですが、その前に「芋煮」と聞いて皆さん、どういうイメージを思い浮かべますか? 私の出身大学(東北ではありません)でも何故か「芋煮会」という行事があったのですが、毎年「芋料理ではなく豚汁が出てきた!」と苦情が出ていました。名前が「芋煮」だからと言って芋ばっかりの煮込み料理というわけでもないのですよね。

 それはさておき、私はこの「芋煮会」、地域型の伝統行事の類だと思っていました。むしろ高齢層が中心的な担い手であって、若者は古くさい行事には無関心、若者の芋煮離れが嘆かれるとか、そういう性質のものだと認識していたわけです。しかるに、かつては家族連れが主だったのに最近は若者が多いのだとか。へー、ともすると失われがちな地域の伝統ですが、継承されて良かったね、と。公的な補助を受けながら保護していくのがやっと、そんな伝統行事も多い中、芋煮会の将来は明るいようです。

 

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コメント (3)
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