Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

いまストラテジックプラニングは・・・

2009-06-29 23:05:32 | Weblog
今日はクリエイティブエージェンシーで働くストラテジックプランナーの方々にインタビューすることができた(カタカナだらけでソーリーです)。先週のインタビューに続き,さまざまな面白い話を拝聴した。それを無理矢理一言でいえば,この会社でのストプラの役割は,消費者とクリエイターの間を「ことば」によってつなぐということ。そのやり方はさまざまだが,ことばにならないものも含めてことばにするという,目立たないが非常に重要で,かつ難しい仕事なのである。

はるか昔のこと,ストプラということばが日本にない時代,ぼくは数年間だが,いまでいうストプラの下っ端として働いていた。限られた期間とはいえ,そこで出会った上司や同僚,あるいはクライアントや協力機関の人々とのやり取りは,いまでも鮮烈に覚えている。いろいろ話を伺うと,大手広告会社でもクリエイティブエージェンシーでも,ストプラの仕事は当時以上に重視・尊重されているようだ。今回インタビュー相手にストプラを加えていただいたことは,ほんと,よかった。

今日お会いした方のうちお一人は実は元同僚で,開口一番「水野さん,以前よりやせましたね」と軽いジャブ。最近運動不足でお腹の膨らみが気になっている身としては,意表をつかれる思いがした。「当時」そんなに太っていたのだろうか・・・(顔が・・・かな?)。そういう彼は,おそらく以前よりは貫禄が増しているように感じた。当然それだけの年月が経っており,経験を積み重ね才能を磨き上げた結果,深い知識と洞察を身につけ,それに相応しい風格を漂わせているということだ。

現時点では,かなりポイントを絞ってインタビューしているが,最先端のプランナーたちがどういうロジックを組み立てているのか,もっと網羅的に調べたい気もする。ぼくが理解している教科書的体系とはかなり違うものになっているのか,大枠は同じだが中身が違っているのか・・・。昔,深夜2時頃のオフィスで,STP って違うんじゃないかと先輩社員とお互い盛り上がったことを思い出す。それは単なる残業のうさ晴らしのようでもあり,どこか真実を含んでいるようでもあり・・・。

いろいろ欲は出るものの,いま行っている調査をきちんと完成させることが最優先。それなしには,次に進めない。