出張から帰り,日曜の日経を読む。経済学者の松井彰彦氏が,教育への市場原理の導入について論じている。松井氏は,教育再生会議の議論について,大学間の競争や多様性を謳いながら,「9月入学」の義務付けなど「選択の自由を制限し,統制的な色彩が強くにじむ」と指摘,矛盾を突いている(そういえばボランティアの「義務づけ」などというブラックジョークもあったような・・・)。自由のない競争は,機械的にコストを削減し,労働を強化し,ただ汗をかくだけの競争になる。
月曜の日経では,政府の規制改革会議の福井秀夫氏が,大学への公的資金の配分が,旧帝大に偏りすぎていると批判している。特に研究資金については,個人の研究成果をベースに配分すべきだと。ただし,財務省の試算のように,科研費獲得額ベースで配分すると,いま以上に旧帝大に資金が集中する。福井氏は「現在の配分手法の下では「素晴らしい成果が上がるはず」という見積りの「見せ方」の勝負」になっていると批判,成果の事後評価をきちんとして,それに基づいて配分すべきだと提案している。
今日の午前中は,二つの会議をはしご。午後は6月の2回の海外出張に備えて申請書類作り。案の定,あれやこれや書き直しを命じられ,そうこうしているうちに夕方,ゼミの時間になった。これが大学教員の現実だ! 研究や教育で成果をあげる以前に,なぜこうも非効率な事務的業務に携わらなくてはならないのか。大学や政府の金など当てにせずに,全部自腹で研究できる金持ちならいいんだが・・・(それでも試験の監督員などの労役は免除されないが)。
月曜の日経では,政府の規制改革会議の福井秀夫氏が,大学への公的資金の配分が,旧帝大に偏りすぎていると批判している。特に研究資金については,個人の研究成果をベースに配分すべきだと。ただし,財務省の試算のように,科研費獲得額ベースで配分すると,いま以上に旧帝大に資金が集中する。福井氏は「現在の配分手法の下では「素晴らしい成果が上がるはず」という見積りの「見せ方」の勝負」になっていると批判,成果の事後評価をきちんとして,それに基づいて配分すべきだと提案している。
今日の午前中は,二つの会議をはしご。午後は6月の2回の海外出張に備えて申請書類作り。案の定,あれやこれや書き直しを命じられ,そうこうしているうちに夕方,ゼミの時間になった。これが大学教員の現実だ! 研究や教育で成果をあげる以前に,なぜこうも非効率な事務的業務に携わらなくてはならないのか。大学や政府の金など当てにせずに,全部自腹で研究できる金持ちならいいんだが・・・(それでも試験の監督員などの労役は免除されないが)。