三重県旧美杉村太郎生地区下登集落の最上段地に残って居た茅葺き民家。
旧美杉村太郎生地区は名張市街の南方、淀川水系の名張川沿いに細い谷沿い道、国道368号線で遡る事、約30分20km足らず、曽爾山系と布引山系の狭間、名張川上流域に太郎地区の十数集落が有る。
平成の大合併で津市の一部と成っているが、本来の生活文化圏は津市街の有る伊勢湾岸地方ではなく、内陸部の伊賀地方寄りです。
どこの都市圏からも遥に遠く離れ、山紫水明、いつ来てもオゾンいっぱいの空気が充満しているのを感じ取れる処・・・・。
名張市境を越え太郎地区に入り、暫く道なりに走ると、やがて左手山肌斜面に軒を連ねる「登(のぼる)」の集落、その最上段にこの茅葺き民家。
小さな入母屋造りに、補修したのかトタンの箱棟を載せた俄作り、それでも屋根のかやはやせ細り、もう今にも肋骨までのぞきそう・・・。
現在見たところ既に住居としては利用されてなく、物置替わりに利用されてるに過ぎない。
こんな鄙びた山里でも唯一見つけた茅葺き民家・・・、しかし多分取り壊されるのはもう時間の問題かも??。
撮影2013.5.3