前回、前々回と紹介した天王集落は、長屋門土塀の立派な屋敷がいたる処に有り、一昔前まではそれこそ茅葺き屋根の民家がその大部分を占めていただろうと思うほど茅葺き屋根にトタンを懸けた民家が目立つ。
もちろん茅葺き屋根には遥かにに及ばないが、経済的理由や諸事情によりトタン懸け屋根も致し方なく・・・、それはそれでまたひとつの美しい景観として記録していく意味が有ると思う。
南面斜面に密集して民家が軒を並べ、集落内斜面に軽トラックでも入らないような細く急傾斜の在所道が縦横無尽に走っている。
ここで育った人はさぞかし足腰が丈夫だろうと思ったり・・・・。
集落最上部、朱智(シュチ)神社への参道付近の民家
大きな大和棟の豪壮な造り、新築を建てるほどの資金をつぎ込み補修したのだろう???
見事な棧瓦葺き大和棟にも見える金属屋根が懸けられ。頂部には幅広い棧瓦葺きの箱棟が載せられている。
全面補修され、古びた良さは伺えなくなって居るが、茅葺き屋根の時はさぞかし風情が有ったことだろう・・・・。
独特な味がある大和棟にトタンを被せた民家・・・、屋敷に主屋と蔵が密集している。
集落上段で見かけた民家。
桁行の長い大きな入母屋茅葺き屋根に棧瓦風金属板が懸けられている。
入母屋の茅葺き屋根もこれだけ大きいと、さぞかし立派だったのだろう・・・・。
集落道が軒をかすめて通るトタン屋根の民家。
この規模が通常農家の入母屋茅葺き屋根・・・・、これだとトタン屋根と云う範疇
集落下段、在所道、角で見かけたトタン屋根民家。
小さいながら中々手の込んだトタン屋根を載せている。
しかし洩早温もりが消えた民家は荒れるに任されている。
街からそう遠くない距離でも・・・・・こうして見捨てられる民家も見かける。
景観だ風情だと言ってもそれは現実に生活する人にとって、其れ程重要では無いのだろう・・・・。
撮影2013.2.13