草鞋の神様として、近在の人達から足腰の病に「霊験あらたか」として信仰篤い宝篋印塔です。
なぜ宝筐印塔が「草鞋の神様」なのかは扠置き、ここは宇治田原町「旧切林村」の公民館北の三叉路を東に入った山裾斜面、宝筐印塔は簡素な拝舎を設け安置されている。
基礎を地面に据え、請花までの高さ約162㎝、相輪先端の宝珠は後補ながらその他各部揃った6尺宝篋印塔。
基礎側面にはには輪郭を巻いた中に格狭間を造り塔身は金剛界四仏の種子を月輪内に薬研彫りする。
概ね鎌倉後期の造立とされ宇治田原町指定文化財に指定されている。
信楽方面への古道がこの脇を通り、この地が丁度急坂の入口、ここで旅人たちが草鞋の紐を締め直し、先を急いだとか・・・・。
それにしてもこの界隈には鎌倉期の形の良い宝篋印塔が多く残されて居る。
撮影2015.11.6