どうしてこんな棚田畦道の片隅に磨崖の石仏さんが有るのやら・・・・・。
往時この石仏の横を多武峯(とうのみね)参詣道が通っていたのでは無いだろうか??さも無くばこの地に廃寺でも在ったのだろうか??
田圃の畦道脇に大石が突き出し、石仏が刻まれるのは、何とも不思議・・・しかし今やそれを窺う何物も無い。
昨日紹介の地蔵堂横の谷川沿い、棚田へと続く畦道を奥に詰めていくと畦道の傍らに覆屋が有り、中に有る大きな山形石に小さな石仏さんが刻まれて居ます。
ここまでしても赤い涎掛けは掛けなくてはダメなものでしょうかねえ・・・・・・。
それが地蔵さんで無く磨崖の如来さんで有ったとしても・・・最早ここまで行くと信仰心の執念ですね。
掛け辛い磨崖の石仏さんも苦笑いです・・・・、僕はしっかり外させて戴きましたが。
像高約30cmばかり の小さな如来立像が刻まれ、地元では薬師さんと呼ばれ信仰されてるようです。
素朴と云えば聞こえが良いけど拙い彫りでも、どこかほのぼのさせてくれます。
こんなに小さくて拙い石仏でも磨崖の石仏を見掛けるとなぜかしら心踊るものがあります。
何故こんなところにこんな石仏が・・・と、考えるだけでも楽しくもあり。
桜井市今井谷・・
この奥、多武峯(とうのみね)には明治の廃仏稀釈までは多くの寺々が存在して居たのだろう。
撮影2011.7.13
昔は磨崖さんの背後は土に埋まっていたようです。
過去の写真では岩の形どうりにくり抜いた板壁が見られます。
でも今は後ろは田んぼ・・・
堂を建てる為、小山を崩して岩を後ろに移動したのかな?
まあしかし田圃の中にまさかあんなお堂が建っているのも奇異ですよね。