十三仏の遺品は生駒文化圏の東大阪や生駒市方面に多いが、大和高原域でもしばしば見かける事がある。
此処、山添村北野は約20km程南「室生龍穴神社」まで続く広域農道の起点、集落外れの高台にある奥北野墓地入口に立っている。
墓地は最近綺麗に整備され古びた侘しさは無くなっている。
十三仏板碑は高さ約1m幅約45cm、頂部を山形に整え直下に二段の切り込みを入れ、天蓋を持つ虚空蔵菩薩の下に四段三列の十二仏坐像を中肉彫りで刻み出す。
両脇に銘が確認出来、安土桃山期の天正八年十月九日造立。
脇には無縁塔が有り、可愛い地蔵さんがニンマリ笑っている。
像高約60cm、多分十三仏板碑と同じ頃の造立でしょうか??
撮影2012.4.14