名張市東部、美旗の田園地帯を抜ける旧初瀬街道に残って居た茅葺き民家。
田圃の中を突き抜けるように行く旧初瀬街道脇に軒を連ねるように続く新田集落は江戸時代、藤堂高虎により開墾された文字通りの農業集落であると同時に初瀬街道沿いの宿場街でもあった。
そんな集落の殆ど南外れ、集落の途切れる辺りに小さな入り母屋造り、茅葺き母屋を載せた民家が残っていた。
街道に向かって平入の民家は表を棧格子で設え、どこか一般農家とは違う趣が窺える。
やっぱり手入れがイマイチ行き届かず、もはや葺き替え時を迎えてる。
一方茅葺き民家の少し手前、伊賀の地域産業、伝統的工芸品に指定された「中内組紐工房」の一風変わった館が有り・・・・
「堤側庵(ていそくあん)」と名付けられた館をギャラリーとして開放、様々なジャンルの作家を紹介されて居る様です。
伊賀組紐の生産拠点として財をなされた名残の民家でしょうか・・・・・
商家の建物としても母屋上に楼閣があり、こんな片田舎に在って、ちょっと風変わりな建物でした。
撮影2013.8.4