まるで「鎮守の杜」の様な雰囲気の岩蔵寺境内に建つ十三仏板碑と石仏。
生駒市街の北外れ、まだ懐かしい里山風景が散見される国道168号線南田原バイパス、その途中真ん中辺りの東側、目立たない石段参道が山裾に見える。
何故か古めかしい参道には似つかわしくない近代的な新興宗教の修練道場が、岩蔵寺の存在を隠している。
まるで岩蔵寺はこの宗教施設の付属品の様に見えてしまう。
役小角の開基、かつては修験道場として栄えた岩屋山 「岩蔵寺」ですが、現在こんな簡素な本堂が建って居るだけ。
本堂脇、山裾の崖前に修行場跡が在り、その脇にこの十三仏種子板碑と役行者磨崖仏がある。
種子板碑は上部が少し膨らんだ舟形石で頂部を欠く。
枠を残した寸足らずの舟形に四列三段、月輪内種子の十二仏を置き、上部に蓮座上の虚空蔵種子。
一段一段枠で区切って居るのが目新しく、室町後期の天文十四年(1545)銘が有るそうです。
少し離れた斜面に突き出した岩にはすっかり苔むし、像容も覚束ない役行者像。
横長山形の大岩表面中央に高さ約80?の舟形の彫り窪め、像高70cm足らず、岩盤に坐す倚座像を半肉彫りで刻み出す。
この辺り生駒山系は役行者のホームグランド、それゆえ集中して多い。
足に高下駄、手には錫杖と経巻・・・・、見慣れたスタイルですが、これほど苔生すと気の毒です。
帰りざま岩場上部を振り返るとこんな石仏。
近代石仏と思われますが、蓮座に坐する丸掘りの胎蔵界大日如来・・・・、胸には四角い穴があって体内仏が見えています。
現在は廃れて見る影も有りませんが、真言密教の修行場に相応しい寺だったことが伺われます。
撮影2012.6.3
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清水俊明さんの石仏シリーズは僕も若い頃に買ったもので勿論今では廻りの状況なども全く違う処が多いですね。
ここもあれじゃ分かり辛いですね。
>知り合いのイタリア人オーナーのお店、ルカフェがすぐ近くで・・・・・・
ごめんなさい食べ物には全く興味が無いのでさっぱり解りません
偶然にも、知り合いのイタリア人オーナーのお店、ルカフェがすぐ近くで、帰りにとても美味なカラスミのペペロンチーノを食べて、もう一度幸せ感じ帰途に着きました。